cosmos

田舎で暮らす一児の母。

cosmos

田舎で暮らす一児の母。

最近の記事

忘れられないサービス介助士さん

先日、とある出来事がきっかけで「サービス介助士」という資格があることをはじめて知りました。 ある駅で、私はその「サービス介助士」というバッジをつけた駅員さんにとても親切にしていただいたのです。 その方に出会わなかったら、私はきっと今頃 とても憂鬱な気分で落ち込んでいたでしょう。 その日、私は今住んでいる地方から久しぶりに東京へ行く機会があり、はじめて「えきねっと」というアプリを使ってスマホで新幹線のチケットを購入しました。 使い方は簡単で、出発地と到着地を入力すれば、

    • 運動会は何のため?

      今日は息子の運動会だった。 最近の運動会のクライマックスは、クラス全員でバトンをつなぐ 「全員リレー」だ。 ひと昔前までリレーと言えば足の速い選ばれた子だけが走る 「選抜リレー」が主流だった。 それがいつからかクラス全員が走る「全員リレー」に変わってきた。 おそらく、足の速い子だけが活躍するのではなく 全員に“平等に”出番を与えるために考えられた策だと思われる。 しかし、これは果たして最善の策といえるのだろうか。 私は、見ていてとても複雑な気持ちになった。 運動が苦手な子

      • 御祈祷は究極の瞑想。

        先日、ある人から「御祈祷は絶対受けたほうがいい」と強くすすめられて、人生ではじめて神社での御祈祷を一人で受けてきた。これが、私にとってはかなり衝撃的な体験だった。 すすめてくれた人いわく「神社に行って御祈祷しないなんて、ライブ会場に行ってライブを見ずに帰るようなもの」だそうで、それぐらい「やらないともったいない」ということ。 私は神社にもパワースポットにもさほど興味がない。だから、最初は半信半疑だったし、実際に御祈祷を受けるまでは「ふーん」ぐらいにしか思っていなかった。で

        • 底を見る覚悟。

          我が家の息子は、中学生。思春期&反抗期真っ盛りだ。 学校から返ってくるとすぐにスマホ、ゲーム、iPad。 「ご飯だよ」と言ってもなかなか止めないし、「うん」と返事があればまだいいほうで、最近は返事すらしないこともある。 厳しく叱れば、その倍のパワーで反発してくる。 ルールなど作ったところで意味はない。あれこれ言っても喧嘩になるだけだ。 怒ることに疲れ果てた私は、もう何も言わずに放っておくことにした。 ここに辿り着くまでに、世間一般で言われている「ゲームのやり過ぎや

        忘れられないサービス介助士さん

          自分に○をつける。

          先日、あるオンライン企画でインタビュアーを務めた。 終わった後、主催者の方から「素晴らしいインタビューでした」というメッセージが送られてきた。その瞬間、心の中で「そんなことない。どうせお世辞でしょ」と反発している自分がいた。 今日のインタビューは失敗だった。いろいろうまくいかなかった。私は「あーあ…」とため息をついて天を仰いだ。やり直せるならやり直したい。もっと上手くやれたはずなのに…。ネガティブな思考のループにはまって、どんどん気分が悪くなっていく。 まただ。またこの

          自分に○をつける。

          助ける者と、助けられる者。

          最近知り合ったA子さんは、「自分は社会の役に立っていない。生きている価値がない」と悩み、思い詰めていた。 A子さんは、30代。独身。彼氏なし。一人暮らし。休職中。 持病があり、医師からしばらく仕事をしないように言われているという。そして、そんな自分を責めていた。「仕事をしていない私なんてダメだ」「仕事もしていない人間にご飯を食べる資格なんてない」と。 そんなことないよ、仕事をしていなくたってA子さんの魅力は変わらないし、仕事をしていない人間に価値がないなんてことはないよ

          助ける者と、助けられる者。

          私たちは今、力を取り戻している

          自粛期間中、私たちはつい、いろいろなことが「できなくなった」と思いがちだけれど、実は、まったく逆ではないかと私は思う。 今まで安易に他人や外に頼っていたことを、私たちは今、ふたたび自分の力で「できる」チャンスを与えられたのだ。 正確に言うと、できることに気づいた、いや、思い出したと言ったほうがいいかもしれない。 外食できなくなった分、自分で料理を作るようになり、レジャー施設に行けなくなった分、自分で楽しみや遊びを作り出すようになり、スポーツクラブに通えなくなった分、近所

          私たちは今、力を取り戻している

          もう抱っこできない。

          この春中学生になる12歳の息子が、まんまと流行にのってインフルエンザにかかり、今週いっぱい出席停止となった。 会社にその旨連絡を入れると、同僚から「息子さんと二人きりで過ごせるめったにない時間だね」と言われ、そういう捉え方もあるんだとびっくりした。 3年前、息子がスポ少に入って以来、私は正社員として全力で仕事をしながら、子供会の役員とスポ少の役員を引き受け、気づけば猛烈な忙しさの中、イライラしながら息子を叱咤し、ひたすら毎日の予定を必死でこなす日々を送ってきた。 ゆっく

          もう抱っこできない。