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底を見る覚悟。

我が家の息子は、中学生。思春期&反抗期真っ盛りだ。

学校から返ってくるとすぐにスマホ、ゲーム、iPad。

「ご飯だよ」と言ってもなかなか止めないし、「うん」と返事があればまだいいほうで、最近は返事すらしないこともある。

厳しく叱れば、その倍のパワーで反発してくる。

ルールなど作ったところで意味はない。あれこれ言っても喧嘩になるだけだ。

怒ることに疲れ果てた私は、もう何も言わずに放っておくことにした。

ここに辿り着くまでに、世間一般で言われている「ゲームのやり過ぎやネット中毒から子どもを守るために」親がやるべきと言われていることはすべてやった。

子どもとよく話し合って子ども自身にルールを決めさせる。夜は何時まで、一日の使用時間は何時間までと決めて、ルールを破ったら取り上げる。などなど、どうにか子どもがやり過ぎないようにしようと一生懸命頑張った。

けれど、結局「やり過ぎないでほしい」も「ゲームやネットばかりしてたらマズい」と思ってるのも、親の都合と親の考えでしかない。いくら話し合ったところで、子どもは心底納得してはいない。だから、親にバレないように隠れてやるようになったりするのだ。

これじゃあ、いつまでたっても親は子どもを「ちゃんとルールを守っているかどうか」見張っていなければいけないし、親も子どももどちらも嫌な気分になるだけでお互いに何のメリットもない。

だから、私は子どもを心配したりコントロールしようとすることを手放した。

子どもは私が管理しなくても大丈夫だと信頼して、子どものことは子どもに任せようと決めたのだ。

それは「子どもをちゃんと管理しないと、ネットやゲームの時間を制限しないと、大変なことになる」という恐れを手放したということ。

恐れを手放すには、底を見る覚悟が必要だ。

子どもが自分で納得するまで、やりたいだけやればいい。気が済むまでやればいい。自分で何かに気づくまで、とことんやればいい。そう、思っている。

私が手放した結果、どうなるか? それを見てみようと思う。

恐れを握りしめているときは、この手を放したらどこまで落ちてしまうのだろう?という恐怖があるから、手放せない。人は、わからないから不安だし恐いのだ。だったら、底の深さがどれぐらいなのか、勇気を出して覗いてみればいい。

たとえ、その底がとても深かったとして、手を放した結果、底に落ちたとしても、子どもは自分の足で立ち上がって、上まで登ってくる力があるはずだ。私は、そう信じている。




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