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ママはお天気

ママが晴れて穏やかでいると、
ぽかぽか心地良い天気のように子供たちも
のびのび動き回って笑顔になる

ママが雷みたいにゴロゴロ怒ってばかりいると、
子供たちも嫌がって逃げちゃう

ママが曇り空のように悩んでばかりいると、
子供たちも雨が降りそうかなと不安になる

ママがザーザー雨のように泣いてばかりいると、
子供たちも傘という心に一枚の壁をつくって
下を向いてばかり

ママはお天気
子供たちはお天気ママに左右されて
今日はどんな日かなと様子をうかがっている

いつも晴れて穏やかなママでいたいけれど、
ずっと晴れてばかりでは植物や野菜は育たない

人を傷つけること、命に関わることは
時にガツンと雷を降らせることも必要だ

過保護のように水を与えすぎても植物は育たない
自ら水を得ることを学ぶことが大切だ

お天気のように様々な感情を抱いて
ママは一人落ち込むこともあるだろう

晴れの日でいよう、晴れの日でいようと
頑張って嘘をついてばかりでは
自分の心が乾いちゃう

ずっと晴れのままが本当にいいのだろうか
たまに泣いて落ち込む日もあるかもしれない
大雨から晴れに戻れば虹が見られるかもしれない

大人もいろんな表情があることを
子供たちに学ばせることもできる

心のお天気が日によって変化しても
子供たちの成長を信じて見守ること
伸びたいと思う方向に伸ばしてあげること

だいじょうぶ、だいじょうぶ
雨に打たれた分だけ虹を見ることができる

ママはお天気
自分のことを隠さず、
感情に正直に生きてもいい

子供たち、それぞれが持った
綺麗な花を咲かせる日がきっと来る

#創作大賞2023 #エッセイ部門

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