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海外に行きさえすればキラキラした生活を送れると思っていたわたし

わたしは、今年3月までの3年間、海外にある日本人学校で教員をしていました。


海外で教員をやってみたいと思ったきっかけは、


「キラキラした人生を送りたい。」


という単純な理由からでした。


大学を卒業して2年目。教員として働いて、仕事にも慣れてきた頃、「わたしはこのまま一生、田舎で先生をやってていいのか。」と疑問を持つようになりました。


毎日、朝から晩まで仕事。平日は、ほぼプライベートはなく、家に帰ってご飯を食べて寝るだけの生活。


休みの日も、疲れてダラダラ過ごす。


仕事では、経験の浅いわたしのために、先輩の先生たちが、手取り足取りいろいろなことを教えてくださり、なんとか膨大な仕事量をこなしていく。


職場の同僚たちに恵まれてたのは、幸せなことだったけれど、プライベートの時間は削られ、仕事は、教えてもらってやっとこなせるレベル。


だからなのか、「このままでいいのか。こんな生活をずっとしていくのか。」となんとなくモヤモヤしながら日々を過ごしていました。


そんなとき、知人がFacebookでオーストラリアにワーキングホリデーに行っている様子をアップしていたのです。


それを見ていると、毎日、自分のやりたいことをやり、仕事もプライベートも充実した生活を送っていました。


日本の田舎でモヤモヤしながら、生活してるわたしとは正反対。


羨ましさばかりが募りました。


「もしかしたら、わたしも海外に行けば、彼女のようにキラキラした生活を送れるかもしれない。」


次第に、そんなことを考えるようになりました。


けれど、仕事をし始めて、まだ2年目。


いきなり海外に行って生活するのは、資金的に不安があったので、仕事をしながら海外で生活できる方法を探すことにしました。


すると、海外で生活する日本人の子どもたちのための学校(=日本人学校)があることを知り「ここでなら、わたしでも、働けるかもしれない!」と思い、応募してみることにしました。(この辺りのことについては、後日、別記事で詳しく書きたいと思います。)


その後、ご縁があり、中国にある日本人学校で採用してもらえることになりました。


1番行きたいと思っていたのは英語圏だったけれど、採用の結果は、中国の学校に決まりました。


希望とは違かったけれど、これで自分も、「キラキラした生活が送れるぞ!」と完全に浮き足だった状態でした。


「海外に行ったら、やることをしっかりやって仕事は定時に終わらせる。その後は習い事に行き、週末は友達とランチやアフタヌーンティーに行って、日本ではできない充実した毎日を過ごそう!」


そんな理想を掲げながら、日本を離れました。


しかし、現実は全く違っていました。


海外といえ、働く場所は、学校です。


子どもたちと遊んだり、授業をしたりするのは楽しかったけれど、朝早くから、夜遅くまで仕事をして、それでも仕事が終わらないときは、休日出勤。


週末も疲れてしまって、どこかに行こうという気すら起きず、一日中ベットの上で過ごすこともありました。


中国には、素敵な場所や行ってみたいところがたくさんあったけれど、自分の理想通りの日常を過ごすことはできませんでした。


理想を掲げて、日本を離れたはずなのに、気づいたら日本にいるときと変わらない生活を送っていたのです。


結局、場所を変えたところで、何も変わらないということに気づきました。


もちろん、日本人学校には、日本全国から知識やスキルを持った先生たちが集まってきます。


だから、教員として日々勉強になることはたくさんあったし、知らなかったことを知ることで、自分の成長にもつながりました。


でも、わたしの理想が現実したかというとそうではありません。


理想を掲げ、その理想に向かって行動することが大切なのだな、この経験を通して、わたしは学びました。


日本を出てことで成長したしたり、学んだこともありました。


だから、環境を変える大切さもわかります。


しかし、環境だけを変えたところで自分の理想に近づけるわけではありません。


理想を実現するために、何をすべきなのかを考え、行動する、それが大切だと思います。


現在、わたしは離島で生活しています。


離島で生活している言うと「いいな〜。わたしも島で生活してみたい!」と憧れを持たれることもあります。


しかし、離島での生活もしばらくすると、それが日常になります。


また、離島ならではのことですが、本島よりも物価は高いし、ショッピングセンターもないので、おしゃれな服を買ったりすることもできません。


台風がくることも多く、その度に定期船が欠航になるので、スーパーで生鮮食品を買うことができなくなるし、その時の災害に備えて事前に備蓄品を準備しておかなければならないなど不便なこともあります。


環境を変えることも大事だけれど、自分がそこで何をしたいのか、人生で成し遂げたいことはなんなのか、そっちの方をよく考えた方がいいとわたしは思います。


みなさんも、自分の理想があればそれを実現させるために、どんなことが必要なのか考え、ぜひ、行動してみてください。

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