人生を美しくしてくれるもの。それは、美しさとは対極したところにある。

今日は、わたしにとって記念すべきになった。

憧れの人と話すことができた記念日。

その人に出会ったのは、もう4年前になる。

社会人2年目で、このまま仕事を続けてもいいのか悩んでいたとき、たまたま、ネットでその方のブログに出会った。

そこから、ずっとネットを通してだけれど、彼女の活動を応援していた。

そして、今日、ついにお話することができたのだ。

オンライン上だったけれど、憧れの方に名前を呼んでいただけたってだけで、飛び跳ねたくなるくらい嬉しかった。

感覚的には、好きなアイドルに名前を呼んでもらえたみたいな、そんな感じ。

ただただ、お話できたってだけでも、嬉しかったんだけれど、それ以上に、涙があふれそうになるくらい嬉しかったことがあった。

その方には、やぶなお（@yabnao）さんを通して、わたしの身に起きていたことが伝わっていた。

その出来事は、今も続いていて、何も解決していない。

全くポジティブなできごとじゃないし、人によっては、嫌悪感を抱く人もいるかもしれない。

けれど、憧れの人は、

「壮絶な人生を歩んでいるね。でも、その経験を隠さずに、発信することで、きっと救われている人もいると思う。」

と言ってくれた。

自分の人生を受け入れてもらえた瞬間だった。

＊＊＊

わたしは、普通の人生を歩んできたけれど、人があこがれているような人生を歩んできたわけではない。

就活だって失敗したし、パートナーともうまくいっていない。

けれど、こういった、一見するとマイナスなできごとが人生を美しいものにしている。

憧れの人の話を聞いてそんなことを考えた。

川の下流に流れ着いた石ころは丸くてきれいだ。それは、上流から流れてくる過程で、地面や大きな岩に何度も当たることで、少しずつ角がとれていき、まんまるで美しくなる。

キラキラ輝くダイヤモンドだって、何もしなかったら、ただの黒い塊だけれど、高温下で高い圧力がかかる、過酷な環境にいたからこそ、美しく価値あるものになる。

ワンピースのルフィだって鬼滅の刃の炭治郎だって、家族や仲間を失うというつらい経験をしたことで、それが彼らの成長につながり、その人生ストーリーによってわたしたちは感動し、結果として多くの人に支持されている。

＊＊＊

できることなら失敗は避けたいし、つらいことも経験したくない。

これは、多くの人が思うことだと思うし、わたしもできることなら、そういった経験はしたくない。

けれど、つらいことや苦しいことは、人生を味わい深い一品にするために、欠かせないエッセンスなのかもしれない。

そう考えたら、失敗してつまずいたり、苦しくて逃げ出したかった過去の自分が、今、このときを精一杯生きている自分にエネルギーを与えてくれているんだと思えてくる。

それが、本当の意味で過去を受けいれるということであり、人生の美しさの秘訣なんだろうな～。