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季節は巡る。そして、あるバーテンダーさんの話。

昨日はとっても暖かかったですね。

全国的にそうだったのでしょうか。

「ああ、そうだった、春はこんな感じだったよね」と感じる

風の暖かさと緑の香り。

もう何十年も春を迎えているというのに(笑)、

知ってるよという感覚ではなくて、ああそうだったと思い出す感覚。

毎年、どの季節がやってきても

懐かしいと感じるのは何故なんだろうと。

人って忘れやすい生き物なのだろうか(笑)。

それとも逆に、ある日の記憶が蘇るからだろうか。

それから

毎年、どの季節がやってきても

飽きることはない。

「もう冬は飽きちゃったよ」

なんて思ったことはないし、聞いたこともない(笑)。

はて?

同じ季節が巡ってきても、

それは同じ日が巡ってきているわけではなくて、

人も自然も絶えず変化していて、ずっと同じものはない。

そして季節はこれからも繰り返し、巡ってくるのだと

もう無意識に自分が当たり前だと思っているものは

飽きるということはないのかもしれないな、と思いました。

そうすると、例えば夢。

「夢を諦めた」というのは、

「その夢に少し飽きてしまった」ということもあるのではないかなぁと。

その夢を追いかけている自分に、少し飽きてしまった。

「夢を叶える」状態が、自分にとって当たり前の状態になっている人は

年齢に関係なく、ずーっと追いかけ続けられるのではないのかなと

思いました。

どんな匠も、日々勉強し続けているように。

もちろん、どちらが良い悪いの話ではなくて。

その夢こそがきっかけとなって、新たな夢に繋がったり、

夢を諦めて、方向転換した先に

もっと違う別の分野で花開くこともありますよね。

というのも、昔、こんなことがありました。


会社勤めをしていた頃、
たまに帰りに一人でBarに寄ることがあった。
ちょっと飲みたいなぁという時に
一人で居酒屋さんに行く勇気はなかったので(笑)。

ある日、仕事帰りにライブハウスへ行き音楽を楽しんだ後、
その帰り道に何だかそのまま帰りたくなくて、
一人でBarへ寄る。

バーテンダーさんに「何かの帰りですか?」と聞かれ、
「ちょっと○○(場所)の方へ・・・」と言うと
「(ライブハウスの名前)ですか?」と言われ、驚いた。

平日の仕事帰り、
普通の「OLさん」らしい恰好だったのになぜ分かったのか不思議で、
聞いてみると、
「何となく。」と笑う。

何となく。
ここは駅から続くホテルの最上階にあるBar。
私のようなお客さんが他にもいるのだろうか。

するとそのバーテンダーさん、
つい最近までバンドマンだったことを話してくれた。
偶然にも以前、私も観たことがあるバンドだった。

そして、もうその夢は諦めたのだそう。

カクテルのコンテストでは賞を取ったとのこと。
私はジンが苦手なこと、甘めのものが好きなことを伝えて、
いくつかオリジナルのカクテルを作ってもらう。

確かにバンドをやっていて、デビューまで行くのは
一握りなんだろうなぁと思う。
どこまでその夢を追いかけられるのか。

そしてその夢の形も人それぞれなのかなと。

私の兄の話になるけれど、
兄はサラリーマンをしながら、中学からやってるバンドを
続けていて、最初はやっぱりプロを目指してたと思う。
でもその夢は叶っていなくて、
それでも毎週のようにライブをしているうちに
どんどんと音楽仲間が増え、好きなプロのミュージシャンの
メンバーが療養の時に代役をさせてもらったりと、
週末だけ上京して活動したり、
とにかく音楽への情熱がずっと続いていて、
いつ見ても本当に楽しそうだなと思う。
どの時代の兄も、輝いて見えた。

そして、それは兄がサラリーマンをしてるからこそ、出来る
夢の形でもあるかなと思う。

「いつでも辞めてやる」なんて言いながら、
20年以上もサラリーマンをしているのは
会社に良い仲間、良い先輩がいるのはもちろん、
夢を追い続けるための軍資金が必要(笑)。

プロにはなれなくても、好きなギターは弾き続ける。
兄にとっては当たり前のことで、
だからこれからもギターを離すことはないのだろうな、と分かる。

今の夢は何か、聞くことはないけれど(笑)、
もし聞いてみたら、
きっとこう答えるだろう。
「何言ってんのお前。好きな音楽を続けることだけや。」と。

ところで、
ある時カウンターで
どこかの会社の社長さんとお話をしたことがあった。
お互いに会社の場所が近そうで、私が勤めている会社の名前を聞くと、
少しばかりネームバリューがあったからか(笑)、
「うちの会社に来ませんか?」と誘われてびっくり。
ちょうど、もうすぐ退職をする話をしていたので。

ありがたいお話だけれど、
私がその会社の人だったら絶対嫌だろうなと思い(笑)、
「しばらく、ゆっくりします♪」と、丁重にお断りしました。

私が男だったらサクセスストーリー(笑)になるかもしれないけれど、
自分の会社の社長がBarで出会った女を会社に連れてきたなんて
どう考えても、怪し過ぎる(笑)。

ちょっと長いプチ情報でした(笑)。


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