私と私
いつからだろう。
何も考えずに生きていたはずなのに
心の中の自分がなんか居心地悪そうで、「しっかりしてよ!」って訴えかけてくる。小さなことでいちいち躓いて、全部がうまくいかなくて、そんな自分に嫌気がさす。だけどこんな自分をやめられないし。
いつか言われたことがある。
「もっと辛い人もいるよ」
その言葉が胸裡の奥底からタイミング悪く引っ張り出される。
もっと辛い思いをしている人がいるという理由で辛いことが正当化されるなら。
もっと楽している人もいるという理由で大袈裟にサボってみてもいいじゃないか。
鏡の自分と向き合ってドライヤーをしながらそんなことを考える。
上手に塗れたペディキュアはハゲてきちゃって、ずっと同じ色のまま。
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