がんの転移が発覚し、ショックを受けたわたしの徒然。
昨日(2021年11月4日)、わたしは人生初のPET検査をした。
PET検査というのは、がんの検査です。
わたしは今現在、卵巣がんを患っていて、来週には手術をするということで、お腹のがんの状態を見るために、お医者さんはPET検査をしたとのことだった。
PET検査のあと、婦人科を受診した。
昨日は、来週の手術に向けての詳しい説明をしてもらえることになっていて、昨日は両親も後から病院に来てくれて、一緒に話を聞いてくれた。
婦人科受診で、お医者さんから言われたのが、「がんがお胸へ転移したという所見がみられます」ということだった。
朝のPET検査の結果、わかったということらしい。
お胸とは肺のことだという。
それまでのわたしは “手術をして、その後また抗がん剤治療をして、その後維持療法に入って、新しい仕事も考えないと...” という思いでまっしぐら。
来週の入院で前回の手術のときにお世話になった看護師さんとまた会えると思うと、うれしくてワクワクしていた。
その思いが、一挙に崩れ落ちた.....。
正直、これからどんな治療になるかは正式にはわかっていない。昨日のお医者さんの話によると、“手術はやめて、新しいお薬で化学療法 (抗がん剤治療) を再開する” 可能性が高そうだな、と勝手に想像している。
わたしのがんの中には抗がん剤が効きにくい種類のがんが結構います。
だから、本当は手術したい。根治を目指したい。
でもお医者さんからは、わたしの胸のがんは場所的に手術できないと言われました。
治療法はまだわからないし、お医者さんにおまかせするしかありません。
素人のわたしには何もわからない。
とにかく昨日、婦人科の担当のお医者さんから転移の話をきいて、ショックとともに疲れがどっと出てしまった。
抗がん剤が効きにくいがんが身体の中にいるのに、抗がん剤治療しか選択肢がなくなりそうなので、わたしはそこがいちばん引っかかっている。
わたしってこれから何年生きられるんだろうか?
いろいろやりたいことあったのに。
治療が終わって維持療法に入ったら、コロナワクチンを打って、大事な友だちや知人に会いたかったのに...。
ぐちゃぐちゃだけれど、そんな思いがこみ上げてきた。
そんな中で、1つだけくっきり思い浮かんだのが『運動だけは毎日きちんとやろう』ということだった。
数ヶ月前に入院した際、手術後わたしのからだは弱々だった。
正直、もともと橋本病もあってすぐに疲れてしまう体質で、運動するのは怖くもある。軽い運動をすることで起き上がれなくなるという状況に何度も直面してきたから。
術後は熱が38℃台後半から39℃台前半まで上がってしまうことも多くて、なかなかリハビリに取り組むこともできなかった。そんな中でも抗生物質の投与によりだんだん熱も落ち着いてきて、リハビリに取り組むことができるようになってきた。
リハビリの先生がわたしにもできる筋トレを教えてくれて、毎日病院の廊下を散歩したり、筋トレをしたりした。
すると、次のような現象が出てきた。
・溜まっていた腹水も減ってきて、腹水を抜くという大がかりな作業もしなくて済むことになった。
・歩くことも最初は腹水のせいか、違和感ばかりでしんどかったけれど、徐々に問題がなくなってきた。
・シャワーも解禁当初は起き上がっているのもしんどかったけれど、いつの間にか何でもなくシャワーを浴びている自分がいた。
・退院したばかりのときは、自宅の2階へ行く階段を上るのがかなりしんどかったけれど、1週間後にはその問題も消えていた。
わたしは知らず識らずのうちに、自分の中に眠っている生命力や回復力に勇気づけられていたのだ。
“橋本病もあって弱々で、週5で働けるからだではないわたし” であることは事実だけれど、そんなわたしでも回復力はあったし、ちゃんと自然治癒力がはたらいてくれていた。
心がついてこないのならば、ひとまず運動は毎日それなりに取り組もう。
運動の蓄積の結果が何かしらで出てきたら、以前のわたしが勇気づけられたように、今後のわたしの心も何か動くかもしれない。
そのときにまた、人生を考え直しても良いと思う。
今できなくても、きっといい。
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