見出し画像

何も作れない。

ぼくは、
何も作れない。

たとえば、
前回noteで書いたみたいな、
「おとうふ」や「お醤油」や「お味噌」や「納豆」や、
「ビール」も「お酒」だっても、
とうぜん、作れないし。

目の前にある
「コンピュータ」とか、
「スマホ」とかも、
作れるはずがない。

そもそも、
「スマホ」について言えば、
「電話」が作れないから。
それはさ、「携帯電話」はおろか、
家用の「コードレス電話」だけでなく、
ふつうの「電話」、もっと言えば、
『となりのトトロ』に登場するみたいな
昔の「電話」も、作れない。

「糸電話」ならば、なんとか、
作ることはできる。

でもそれは、材料の
「紙コップ」と「紐」があれば、の話しで。
それらが無ければ作れない。

よくよく思えば、
「紙コップ」を作るための
「紙」さえ、作れないな。

仮に「紙」は手元にあったとしても、
その「紙」を成型させて
「紙コップ」にするのは、
できないだろうなあ。

紙だけでなくって、
プラスチックやガラスや金属や陶器でできた
「コップ」や「カップ」や「お碗」が作れないから、
水を飲みたければ、
両手ですくって飲むしかない。

その水が出てくる
「水道」も作れないので、
その「水」をどうやって調達するのか。

雨水をためておくための
「桶」も作れないから。
たとえば、
湧き水が湧いている場所から、
その水を汲んでくるとしても、
どうやって運ぶか?!

「水道」だけでなくって、
物を運ぶための
「鉄道」も、
「舗道」も、
作れないんだから、
移動すら、困難だ。

「自動車」も、
「自転車」も、
何かを乗っけて運ぶ「手押し車」も、
なんならば、
「鞄」も、
「靴」も、
「鞍」も
「鞋」も、
なんにも、作れない。

「服」も、作れないから、
着られないし。

「電気」も作れないし。
「瓦斯」も作れないし。
「火」も、じぶんでは、
道具無しじゃあ起こせないだろうから。
夜は、真っ暗だ。

そんな夜には、
月明かりの下、
君を想いながら
「歌」を詠むか。

そんな「歌」のような
「文章」すら、
ぼくには作れないんだろう。

ただただ、目の前にある物事を、
「すごい。」
「すてき。」
「うれしい!」
「ありがたい!!!」
って思うことしか、
ぼくにはできないんだ。

それでも、いいさ。

令和2年9月15日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?