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小ささの大きさ日誌

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小ささの大きさ日誌〜生後7ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後7ヶ月目〜

お子が生後8ヶ月になった。加速度的に、時間が流れていくのが速くなっている気がする。先月のまとめ書いたの、このあいだやん。

…と思いながらも、そのまとめを妻のも合わせて読み直すと、やっぱり時間が経ったんだなと。あんなこともこんなことも、1ヶ月前はできていなかった。いまは当たり前な顔でつかまり立ちしているけど、先月はおそるおそるやったんやねぇ。

流れ行く日々でも、そのときどきを味わっていけるように

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小ささの大きさ日誌〜生後6ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後6ヶ月目〜

“年”という単位があるからか、なんとなく1年を大きな区切りとして意識してしまう。誕生日や年始などに「今年の目標は?」「こんな1年にする!」という言葉が出てくるように。

そんな意識は、このあいだ生後7ヶ月を迎えたお子に対しても同じなのだけれど、1年という区切りに向けて折り返し地点を過ぎたらしい。え、1歳が近いの? 嘘でしょ?

「いや、あと5ヶ月もあるし。まだまだやん」と冷静になだめる自分を、「な

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小ささの大きさ日誌〜生後5ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後5ヶ月目〜

キリの良さというものは、人間が勝手に世界に定規をあてているだけで。なんの意味もない…とは知ってるのだけれど、やっぱりどこかで節目として感じてしまう。

こんなことを書いているのは、先日お子が生後半年を迎えたから。6ヶ月。毎月こうした振り返りを残しているけれど、<6ヶ月=半年>という変換が可能な数字というだけで、急に特別になってくる。でもそれだけじゃなく。宇多田ヒカルさまが「ただの数字が特別になるよ

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小ささの大きさ日誌〜生後4ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後4ヶ月目〜

お子が生後5ヶ月目に入った。数字が持つイメージだと思うが、4と5のあいだには大きな壁がある気がする。お子を抱っこしていると、「かわいいねぇ、いまどれくらい?」と聞かれることが多いけれど、「4ヶ月目です」と「5ヶ月目です」という返答では感覚がだいぶ違う。遠くまできたな…と感じるくらいの月日が流れたのか。既に振り返らないと見えなくなった思い出たちを眺めつつ、これからもお子の“いま”の横に居続けよう。

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小ささの大きさ日誌〜生後3ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後3ヶ月目〜

お子が生後4ヶ月を迎えました。ひと月過ぎるたびに、「もう一ヶ月経つんやねぇ」と妻と振り返るのが、恒例の楽しみになっています。あっというまの4ヶ月。忙しない日々なので、手がかりなしに思い出そうとしても掴みきれないのですが、写真や記録を見返すと、お子のたくさんの成長に気付きます。

けれど、なにかができるようになったという感動は一瞬で、いつのまにか当たり前の日常になってしまう。慣れは怖いものです。抱っ

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小ささの大きさ日誌〜生後2ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後2ヶ月目〜

お子が生後3ヶ月を迎えた。先月書いた記録を読み直したり、1ヶ月間に撮りためた写真や動画を見返したりすると、「こんなに変わったのか…」と驚く。それは毎月のことだけれど。

この子にとっての世界は、とんでもない速度で変化しているんだろう。赤ちゃんには、メンタルリープという、脳が急速に発達する時期が何回もあるらしい。五感の発達や、意識の誕生などなど。僕はもう、「世界に反応しているけど、意識はない状態」な

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小ささの大きさ日誌〜生後1ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後1ヶ月目〜

少し過ぎてしまったけれど、先日お子が生後2ヶ月目に突入した。生まれてから60日。まだ60日しか共に過ごしていないなんて。なんだかずっと前から一緒にいる気がする。

0ヶ月目を終えて、1ヶ月目も終えてしまった。前回の日誌にも書いたけれど、生後1ヶ月のお子にはもう会えない。その事実が寂しいし、その事実が楽しみをもたらしてくれる。

あのときブカブカだった服も、いまやつんつるてん。先月にはできなかった動

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小ささの大きさ日誌〜生後0ヶ月目〜

小ささの大きさ日誌〜生後0ヶ月目〜

小さく大きな存在が、この世界に来てくれてから、はや1ヶ月が経った。いつの間にか、新生児と呼ばれる期間は終了。いまは乳児と呼ばれるらしい。

時間の流れがおかしい。あれ、先週生まれたんじゃなかったっけ?と錯覚するくらい。もう1ヶ月か。子育てを経験した人が、「生まれて数ヶ月は記憶ないかも」と言っているのをよく聞くけれど、こういうことかと思う。ふと気付くと1日が終わっていて、ふむ…と首を傾げていると1週

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あなたの存在は、それだけで愛されるに値するんだよ

あなたの存在は、それだけで愛されるに値するんだよ

この文章を、いつかのあなたは読んでくれるのだろうか。葛藤もすべて書いてあって、複雑な気持ちになるかもしれない。でも、あなたを愛してきたこと、愛していることもたくさん記しているから。生まれる前のあなたを祈る気持ちは、いまのあなたへの想いと同じ。

あなたに宛てた手紙なのか、記録のためなのか、書き連ねるほどにわからなくなってくる。でも、ここにある全ての言葉は、あなたが紡がせてくれたもの。いつかのあなた

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