やまとやじろべえ

もう一人の自分、後悔と諦めの先、置き忘れた未来、居心地の悪い現世、ひかり輝くもう一つの…

やまとやじろべえ

もう一人の自分、後悔と諦めの先、置き忘れた未来、居心地の悪い現世、ひかり輝くもう一つの過去、薄笑いを浮かべ歩く。

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  • 妄想爺のとんでも史観

    この国の古代の事です。 縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代、奈良時代、平安時代、、、、 パンドラの箱なのでしょうけど、、、labyrinth (迷宮)かmaze(迷路)なのか、、、、開けて見たくなりました。

  • 愛をする人

    30数年振りの再会。少年だった心にいつまでも残る後悔。似たような境遇で暮らしてきた2人が引き合うも、捨て去る事ができないもどかしさ。それが更に2人を包み込む。

  • 気になる。参考にします。すみません。

    小説もどきの妄想話のヒントにさせて下さい。生い先短い爺へのボランティアとして。

  • 短編 ショート 読み切り スピンオフ

    連載にならない。思い付き。やりっ放し。 物置小屋。捨てるに捨てられない思い。

  • 雑感 1

    雑感。後悔、妄想、思いつき、やり直し。 徒然なるまま、 とっ散らかった部屋。 ドヤ顔少し

最近の記事

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雑感 7 承認欲求

承認欲求  承認欲求。  あったんだ、、、、、、、、、、こんな俺にも。 思いつくままに書いた、雑感。 幾つかの未完成の物の中から、ふと湧いてきた言葉を綴ったら,結末まで出来た、小説(らしきもの)。 呟き程度の記事。 ハートマーク、1個。嬉しい。 ハートマーク、2個。超嬉しい。 ハートマーク、10個を超えてる。……どうもすみません。  蓼食う虫も好き好き。の言葉を思い出す。  (皆さんを虫に例えて申し訳ありません。ごめんなさい。) お刺身のつまの横にある、殆ど食されない

    • 妄想爺のとんでも史観 (39)

      妄想爺のとんでも史観 (39) この国の人達  この国に住む人たちの特徴と言えば、  完璧主義 本音と建て前がある 大人しい性格 温厚 我慢強い 感情を出しにくい 謙虚  他人に同調する 友人になるのに時間がかかる 遠回しな言い方 争いごとは好まない    統一性(画一性)を好む 自己主張しない 集団行動 礼儀やマナーを守る  などなどあります。  「欧米では理解されない」や「諸外国では暮らしていけない」と付け加えられたりします。  項目別に見れば、当て嵌まらない方も

      • 妄想爺のとんでも史観 (38)

        妄想爺のとんでも史観 (38)  豪族の娘  世の中を定期的に賑わす皇位継承。  女性、女系天皇を認めよ。という声と、この国が始まって以来、男子直系であるが故に認められない。という声。  どちらも正解ですよ。  って言うか、家族が仲良く暮らしていくには、矢面には男性が立ち、一家を仕切るのは女性というのが理想だと思いますので。  奈良湖の耕作地への大改造を推し進めた物部氏と、豊かな国へと押し寄せた多くの地方出身者が、その地で出来るだけ争わず仲良く暮らしていくには、、、、

        • 妄想爺のとんでも史観 (37)

          妄想爺のとんでも史観 (37)  壬申の乱  大陸の国が、隋から唐へと移り変わる頃、半島では高句麗が南の豊かな国目指して侵攻を繰り返しています。  鉄などの鉱物資源、水路や耕作地開拓によって増産された農作物の栽培、沿岸部の豊富な水産資源を奪う為。そこには、争いを避ける為の決まりや力が有りました。そうです。この国と同じ希魂荒魂が既に根付いていました。  海を隔てた島国と、同じ文化圏、同じ人たち、同じ認識の人たちでしたが、長い争いの中で、違う物差しや価値観が生まれていきます。

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        雑感 7 承認欲求

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        • 妄想爺のとんでも史観
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        • 愛をする人
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        • 気になる。参考にします。すみません。
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        記事

          愛をする人 (13)

          愛をする人  奥さんの一周忌をした。  主寺で読経をして貰い、墓所へ参り、会食会場へ向かい食事。  そこで義父の妹さん、叔母さん夫婦に「御相談があります。近いうちにお伺いして良いですか?」と尋ねた。  『良いけど、、、実家の事なら任せたからね。勝手に処分したらダメだからね。いつ帰っても良い様にしていて頂戴。』  【どうしろって言うんだ、、、、俺は単なる管理人かよ。しかも無報酬の、、、、】  また、我慢した。  娘を駅まで送る。  心なしか元気が無い様に見える。  「勉強、

          愛をする人 (12)

           もしかして  「なあ亜希子、、、俺がもしこの街にずっと住んでたら、、、お前と一緒になってたのかな」  「えっ、私と健夫が?、、、あんたも婿だったっけね。あの人じゃなく健夫だったとしたらか、、、」  「うん、偶然か、、、必然だったのか分かんないど、俺は奥さんの苗字にした。その前にお前が俺の傍に居たら、、、亜希子の家に入ってたかもしれないなって思う事があるんだ。」  「……無いね。多分、、、いや絶対無かったね。」  「….えっ、、なんで?、、何でそう思うの?」  「私があの人

          愛をする人 (11)

           答え合わせ  それから亜希子とは2、3週間に一度会う。  いつもの公園駐車場だったり、ショッピングモールの立体駐車場で待ち合わせ、あのホテルへと車を走らせる。  食事でもしようか、直売所へ寄ろうか、映画でも行こうかと誘うも、「よっぽど遠くに行くなら良いけど、地元の人の生活圏ならやめておこ。」と言われ、コンビニで飲み物や食料を買う。、  「お互いに、人目を憚る事はもう無いんだけどね。他人を監視するみたいに見てる人はホントによく見てるし、良く喋るし、悪意って言うか妬みって言う

          愛をする人 (10)

           男と女の初めての夜  奥さんの葬儀の翌日、俺は葬儀屋への支払いや市役所、奥さん名義の口座の名義変更の為の書類を貰う為郵便局や銀行などを回った。  娘は今日一日休み、明日帰ると言う。夕食は最近嵌っているチャンポンを作るからと、俺の車の助手席に座りスーパーへ買い出しに付き合わされた。  夕方、娘が夕食の支度をしている間、奥さんの通帳を見た。  生活費などは、俺の給与振り込み指定の銀行口座があるのでそのまま継続。  奥さんの実家の固定資産税や維持費用、義両親からの相続分などは郵

          愛をする人 (9)

           別れ 引き寄せられる心  亜希子との初デートからはラインの交換も2,3日おき程度になった。  双方に気まずさが残ったせいなのか、これ以上の進展は望まないと言う表れなのか俺自身も分からない。ましてや亜希子の思いなど俺には分からない。  2週間位経った頃、夕方のネットスーパー配達の途中、携帯電話が着信を知らせた。  車を路肩に停め通知画面を見ると、登録していない携帯番号の表示。  俺は、勤務している配送会社の誰かか、提携先のスーパーの担当からの電話かと思い、それに出た。

          愛をする人 (8)

           告白 思いの丈  無心庵でそばを食べた俺と亜希子は、近くにある滝の名所へ向かった。  滝を見たがる人の事を亜希子はこう評していた。  「滝って、マイナスイオンが出てて傍に居る人の心を落ち着かせるんだって、、、、悩んでるとか心がザワザワしてる時には冷静になれるから、良いんだって。  それにさ、、、、流れてきたもの、全部落としてるじゃん、、、、嫌な事、捨ててる様に見えるじゃん、、、自分に出来ない事、してくれてるじゃん、滝って。」  穏やかな顔で、亜希子は滝を見ながらそう言った

          愛をする人 (7)

           初めてのデート  ライン交換した俺はその夜、逸る気持ちと相手は家庭のある身で誤解を与えてはいけないと言う自制とで、なかなか文字を打つことが出来なかった。  ようやく送ることが出来たのが、  ” 今日はありがとうございます。    また機会があれば、よろしくお願いします ”  家族がポップアップ通知を覗いても、出来るだけ不信感を抱かない様に、営業マンの様な文面で送った。  ポンっ、という通知音が数秒後に聞こえた。俺の携帯の待ち受け画面に通知が表示された。亜希子からだった。直

          愛をする人 (6)

           再開の後、手繰り寄せられた糸  同窓会の後、亜希子とは連絡を取り合ったりはしていない。  自宅の電話番号は覚えている。連絡しようと思えばいつでもできる。  それよりも、亜希子が俺を責めていない、怒っていない、嫌っていなんかいないと思える笑顔を向けてくれたのが嬉しくて仕方ない。  と同時にみんなの手前、嫌いな素振りは見せないでその場を取り繕い、本当は恨んでいるんじゃないかと思ってしまう事がある。  もしそうならば、連絡しない方が良いのかもと、電話する事を躊躇してしまう。  

          愛をする人 (5)

           亜希子との再会  奥さんを、今住んでいる町の市民病院へ入院させた。  奥さんの両親も同じ病気で亡くなっている。  「遺伝だね、、、しょうがないね、、、後、頼んだわよ。」  奥さんは落ち着いた声で、俺を牽制した。  【実家にある家屋敷、田畑、山林、人に貸している土地、、、娘の名義にしておけ、、、、それしか無いってか。】  娘に連絡した。  「ママを入院させた。爺さんと婆さんと同じ病気だ。いつ迄かは、、、、分からない。」  『そう、、、って事は私もなるよね、、、、それがいつか

          愛をする人 (4)

           18の春  高校生活も、残すは卒業式のみとなる頃になっていた。クラスの同級生らは6割方就職し、3割が専門学校、1割が大学へ進学するらしい。  俺は遠く離れた専門学校へ進む事にしていた。大学に行きたかったのだが、実家の経済事情と当人の学力面から熟慮の上、専門学校とした。  新たなる希望への旅立ちなのだが、気掛かりが一つだけ残る。それは亜希子の事。  何してやれていない。励ましてもいない。喜んでもらってもいない。  何が一番、悔いが残るかと言えば、、、、あの夏の夜の夢。  本

          愛をする人 (3)

           真夏の一夜が、あっという間に明けた30数年前。  世界で一番暑い夏の朝、今から面接へ向かう亜希子に伴い俺は、大通りのバス停へと歩いた。  まだ朝靄が漂っていそうな時間でも、すでに汗ばむ程気温は上がっている。  その中を競輪場へと向かう大勢の男たちの流れに逆らう様に歩く二人。  シャッターの閉まった商店前には、今日のレースの勝敗予想を記入したメモ紙を売るおじさんや、競輪新聞へ赤鉛筆で丸を記入し、確率の話をしながら小冊子を売っているおじさん達がいる。それを横目で見ながら、俺た

          愛をする人 (2)

           中学2年の頃、、、  「良いよね。ギター、、、弾ける人、カッコイイよね。」  本屋で偶然に会った亜希子からの一言で、俺は音楽教室へ通う事にした。週に一回、木曜日の6時30分からの30分。  ショッピングモールの一角にその教室はあり、ギターを持っていない人には貸してくれる。  何回か通った後、その音楽教室を主宰している楽器屋から購入すると、年一回の発表会へ参加できる特典が付いてくる。  得なのか、無用の長物なのかは、その人次第ではある。今更ゆえに言える事。  初日、夕方6時