やまとやじろべえ
30数年振りの再会。少年だった心にいつまでも残る後悔。似たような境遇で暮らしてきた2人が引き合うも、捨て去る事ができないもどかしさ。それが更に2人を包み込む。
連載にならない。思い付き。やりっ放し。 物置小屋。捨てるに捨てられない思い。
雑感。後悔、妄想、思いつき、やり直し。 徒然なるまま、 とっ散らかった部屋。 ドヤ顔少し
援デリ、シャブ中、ソープ 尊敬できる人。 書いてる言葉が入りやすい。 そういう人、滅多にいない。
面倒臭がりと障害者、上手く行くはずの無い恋 、自分を生きて行く
承認欲求 承認欲求。 あったんだ、、、、、、、、、、こんな俺にも。 思いつくままに書いた、雑感。 幾つかの未完成の物の中から、ふと湧いてきた言葉を綴ったら,結末まで出来た、小説(らしきもの)。 呟き程度の記事。 ハートマーク、1個。嬉しい。 ハートマーク、2個。超嬉しい。 ハートマーク、10個を超えてる。……どうもすみません。 蓼食う虫も好き好き。の言葉を思い出す。 (皆さんを虫に例えて申し訳ありません。ごめんなさい。) お刺身のつまの横にある、殆ど食されない
真夏の一夜が、あっという間に明けた30数年前。 世界で一番暑い夏の朝、今から面接へ向かう亜希子に伴い俺は、大通りのバス停へと歩いた。 まだ朝靄が漂っていそうな時間でも、すでに汗ばむ程気温は上がっている。 その中を競輪場へと向かう大勢の男たちの流れに逆らう様に歩く二人。 シャッターの閉まった商店前には、今日のレースの勝敗予想を記入したメモ紙を売るおじさんや、競輪新聞へ赤鉛筆で丸を記入し、確率の話をしながら小冊子を売っているおじさん達がいる。それを横目で見ながら、俺た
中学2年の頃、、、 「良いよね。ギター、、、弾ける人、カッコイイよね。」 本屋で偶然に会った亜希子からの一言で、俺は音楽教室へ通う事にした。週に一回、木曜日の6時30分からの30分。 ショッピングモールの一角にその教室はあり、ギターを持っていない人には貸してくれる。 何回か通った後、その音楽教室を主宰している楽器屋から購入すると、年一回の発表会へ参加できる特典が付いてくる。 得なのか、無用の長物なのかは、その人次第ではある。今更ゆえに言える事。 初日、夕方6時
短編小説 沙羅 (夏椿) 沙羅、シャラノキの花言葉は「愛らしさ」。 花は朝咲いてその日のうちに落ちる、平家物語では「はかなさの象徴」で登場。 関東地方のとある都市の住宅街にポツンと一軒、ソープランドがある。 8畳程度の部屋にバスタブとシャワー、マット、ベッドとテーブルがある。 3階建ての鉄筋コンクリートのビル。2階の6部屋が接客室で、3階は昔、嬢達の寮だったそうだ。 「たっくん、いらっしゃい。」 「おう、これ土産だ。」 「何?、、、あ、笹かまだ。食べる?」 「いや、俺
愛をする人 目の前にいる亜希子がどうしようもなく愛おしくなっている。 再び会えるまでの想像中の亜希子、この腕の中にいる現実の亜希子、、、どちらも俺にとっては大切な存在。 【最後に愛する人、、、亜希子。】 すっかり冬模様となって街中が賑やかになってきた頃の、いつものホテルの一室。 亜希子と30数年ぶりに再開し、その間ずっと抱き続けていた思いを打ち明け、今の関係になって1年半が経つ。 連れだって繁華街を歩く事も無く、洒落たレストランや落ち着いた飲み屋で語る事も
雑感 135 旅立ちの日 泣かない自信なんか無い 3月31日 日曜日の夕方。 交通量の多い国道から1本入った路地に真新しいアパート。マンションかもしれない4階建て20室以上ある堅牢そうな建物。 入口はもちろんオートロック(だと思う。)が、通りに面している。 その入口の横に1台のセダンが止まっている。 車の横には、年配の夫婦と若いお嬢さんが立ち話。親子なのでしょう。 娘の一人暮らしがこれから始まる。 父「がんばれよ。辛くなったら帰って来なさい。」 母「皆さ
雑感 134 嫌いな言葉 反論拒否ワード 個人的に嫌いな言葉があります。 それを使われると、話が終わる。異論を認めない、反論させない、質問も許されないと感じてしまう言葉、反論拒否ワードってやつが。 ・男性社会 ・家父長制制度 ・男尊女卑 ・〇〇ハラスメント ・差別 ・そっと寄り添う 他にもあるが、今思いつかない。 前述のそれは、一度口にすると話が進まなくなるみたいな。 進むとすると、「そうそう、自分もそう思う。」とかの誰とは言えない人達の共感となるみたいな。 例えば、そ
春、4月半ば。 健一は、水を張った圃場にトラクターに乗り、耕運作業を始めていた。 このトラクターのキャビンは、アクリルで運転席が覆われておりエアコンも作動している為、暑くも寒くもない。 ただ健一はその中でもサングラスと大きな黒いマスクをしている。 水面から反射する太陽光から目を守るサングラスは欠かせない。 花粉症対策と顔の傷を隠す癖から、マスクは日常的に掛けている。 花粉症と言ってもスギ花粉ではない。4月に入り浮遊するのは雑草の花粉だ。 健一に症状が現れるのは
「あ、、あの~、、、、いくら?」 「……2枚。」 「そ、それで、、、、」 日本一の歓楽街。その北側のある通りには、若い子から熟年、肌の白黒、瞳の濃淡、話す言葉の多様性などありとあらゆる女性が佇んでいる。 何人かで談笑する人、誰かと電話している人、ひたすらスマホの画面を見る人。 その女性たちの傍を、片足を引き摺りながら歩く壮年の男が一人。 その男が声を掛けた女と共に歩き出す。 「す、すいません、、、朝まで一緒だと、あといくら、、、」 「……もう3枚でいいよ
雑感 131 ○○を見るとバカになる。 我が家にテレビがやってきたのは、小学校一年生の時。 それ以来テレビと共に生きてきました。 良く母親から、『テレビばっかり見てると、バカになりますよ。』と言われていました。 確かに、バカになっています。間違いなく、私はバカです。 母親は、本当の事を言う事で私を躾けようとしてくれていました。 母親は大東和戦争真っ只中、小学校の教師でした。 父親は陸軍の軍人でした。 呆れる位に平気な顔をして、舌の根の乾かぬ内に、手のひら
雑感 129 旅立ちの日に贈る言葉 先日、愛娘の誕生日でした。 化粧もせず、着飾る事も無く、素のままでも価値の高い「ニッポンの JK」 になってもうすぐ1年。 クサイ、キモイ、ウザイ、キタナイ、、、、そんな賛美は未だに、頂いていません。待ってるのに、、、。 でもあと2年できっと、旅立っていくんだろうな、、、って思うんです。 寂しくは無いんですよ、本当に。 男親って、自身が痛くなっていないから、所詮どっか他人事なのかも知れないと思うんですよ。 それに
浜田省吾さんの歌 ”もう一つの土曜日” 誰かの都合の良い女と片思いの男。 それが歌われた頃は、週休二日制を大手企業が採用し始めていた、昭和。 携帯電話など無く、一人暮らしの女性でも固定電話回線を契約していた、昭和。 一人暮らしの住む処はアパートで、セキュリティーなどまだあまり無い、昭和。 そして今は令和。 「こんばんわぁ~、春香でぇ~すっ。ご無沙汰。」 夜も更けた金曜日の夜、スーパー岩下商店の入り口に、酔っ払っているのだろう女性が、千鳥足で入って来た
ここ一月、新しい作品(とまで呼べないが、、、)を発表していない。 実力不足、才能無し、ワンパターンと理由はいくつか思い当たる。 ま、所詮実力も才能も無いのだから、考える事も似合わない。垂れ流しで充分なのだ。読んで頂ける人が一人でもいれば、それで良いんだ。 そうしますわ。
妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。 それは、ある姉弟が平穏な家庭を手にする為のストーリーの始まりだった。 プロット6 なぜ 「お姉ちゃん、、、お姉ちゃんが考えてた通りだね。」 二人だけの家になった客間に座る友理奈と雄太。その雄太が言った。 「大体のところはね、、、おじさん、勝手に解釈してくれたし、予想通り動いてくれたわ。」 「小説家になれるね、お姉ちゃん。」 「そうね、なりたいわね。ベストセラー作家に、、、でもこの件は書けないわ。」 「そう
妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。 それは、ある姉弟が平穏な家庭を手にする為のストーリーの始まりだった。 プロット5 行動する 春になる。友理奈は高校3年、雄太は5年生になった。 友作が保護者であることを、二人の学校へは届け出た。間柄は養親とした。 「おじさん、、、養子の件お願いします。雄太もそうしたいって。私達、生まれてからずっと家族とか家庭とか恵まれていないみたいで、、、 でもおじさんの家に来て、これが家族なんだ、暖かい家庭なんだって分か
妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。 それは、ある姉弟が平穏な家庭を手にする為のストーリーの始まりだった。 プロット4 調べる 3人家族が板に付いた半年後。 久しぶりに買ったクリスマスプレゼント。デパートでおせち料理を予約し、大晦日に取りに行く。オードブルや天ぷらそばのパックを6個買う。 年が明け、渡すお年玉。3人で行く近くの神社への初詣。 4年ぶりの幸福感が友作にこみ上げる。 と同時に、ある決意を持った。 「二人に話がある。俺の養子になら