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短編 ショート 読み切り スピンオフ

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連載にならない。思い付き。やりっ放し。 物置小屋。捨てるに捨てられない思い。
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短編小説 沙羅 (夏椿)

短編小説 沙羅 (夏椿) 沙羅、シャラノキの花言葉は「愛らしさ」。 花は朝咲いてその日のう…

【短編小説】 四月の墓参り

 春、4月半ば。  健一は、水を張った圃場にトラクターに乗り、耕運作業を始めていた。  こ…

【短編小説】 こだま

 「あ、、あの~、、、、いくら?」  「……2枚。」  「そ、それで、、、、」  日本一の…

【短編小説】 もう一つの金曜日

 浜田省吾さんの歌   ”もう一つの土曜日”  誰かの都合の良い女と片思いの男。  それが…

置き土産 (6)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手に…

置き土産 (5)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手に…

置き土産 (4)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手にする為のストーリーの始まりだった。  プロット4 調べる  3人家族が板に付いた半年後。  久しぶりに買ったクリスマスプレゼント。デパートでおせち料理を予約し、大晦日に取りに行く。オードブルや天ぷらそばのパックを6個買う。  年が明け、渡すお年玉。3人で行く近くの神社への初詣。  4年ぶりの幸福感が友作にこみ上げる。  と同時に、ある決意を持った。  「二人に話がある。俺の養子になら

置き土産 (3)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手に…

置き土産 (2)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手に…

置き土産 (1)

 妻に先立たれた友作は、ある少年と顔見知りになる。  それは、ある姉弟が平穏な家庭を手に…

雪の降る日、拾った子猫 (7)

責任  「佐伯さん、穂香さん、、、児童虐待、不同意性交、条例違反、傷害につきましては今回…

雪の降る日、拾った子猫 (6)

 騙す  隣の部屋で聞いていた礼と智、そして穂香。  「私、騙されてたの?、、、噓、つか…

雪の降る日、拾った子猫 (5)

 対面  「そうか、、、分かった。そのお母さんと男二人と会おう。場所は警察の中だ。信、お…

雪の降る日、拾った子猫 (4)

アダルトサイト  穂香が家に来てしばらくたった頃、信が休みの日に穂香が部屋へ来るようになった。  部屋のドアがノックされる。家の者はノックなどせず外から声を掛ける。という事はノックするのは穂香だけだ。  「どうぞ。」と返すと穂香が雑誌を抱え、入ってくる。そして俺のベッドに腰掛け持ってきた雑誌を読み始める。  何か話しかけてくる事も無く、目が合うと穂香は微笑む。  穂香は背は低く胸もお尻も小さく華奢である。一見JCに見える。信の私見ではあるが。  何の雑誌かと思えば少女漫画