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ヴィーガンから学ぶ、食と健康。環境と私達の消費活動のあり方はこのままでいいのか?

今回は、食と健康、環境と私達の消費活動のあり方についてです。

中田敦彦さんのユーチューブの内容をもとに、私の意見も含めてまとめました。

1,ヴィーガンとは

2,ヴィーガンは何を目的としているのか

3,今すぐヴィーガンになれなくても、できること(まとめ)

1,ヴィーガンとは

ヴィーガンと聞くと、野菜しか食べない人々?ベジタリアンと何が違うの?と思っている方も多いと思います。(私もその一人でした。)

しかし、実はベジタリアンとヴィーガンには明確な違いがあります!

ベジタリアンには以下の4段階があり、そのうちの1つがヴィーガンです。
1、ヴィーガン→完全菜食、野菜しか食べない
2、ラクト・ベジタリアン→菜食、乳製品を食べる
3、ラクト・オボ・ベジタリアン→菜食、乳製品、卵を食べる
4、ペスコ・ベジタリアン→菜食、乳製品、卵、魚介を食べる
5、ポーヨー・ベジタリアン→菜食、乳製品、卵、魚介、鶏肉を食べる

アメリカでは3のラクト・オボ・ベジタリアンが主流だそうです。

2,ヴィーガンは何を目的としているのか

勝手なイメージですが、ヴィーガンの人は健康意識がとても高いとか、動物愛護のためにそうしていると私は思っていました。

彼らがヴィーガンであることには他にも、もっと大きな理由があることがわかりました。それは環境問題、飢餓、倫理、健康の4つの観点に分けられます。中でも環境問題は、社会的に大きな問題となっています。

①環境問題
彼らは、温室効果ガスによる異常気象、気候変動に危機感を強く抱いています。この環境問題への取組としては、乳と卵を食べないことに意味があります。
温室効果ガスの排出量を産業ごとに比べると、意外にも畜産業18% 自動車産業13%と、畜産業の割合が大きいことがわかっています。
これには、牛のゲップによる強力な温室効果のあるメタンガス、牛のフンによる亜酸化窒素が影響しているようです。

また、ブラジルやコスタリカなどでは畜産の農地開拓のために森林伐採が進んでいます。例えば、アマゾンの森林は70%も減ってしまっているようです。このおかげで、と言ったら皮肉ですが、ブラジルは世界一の牛肉輸出国になっています。
アメリカでさえブラジルから牛肉を輸入している現状を私は全く知りませんでした。

②飢餓の問題
世界の飢餓人口は8億2000万人と言われています。

一方、穀物は年間26億トン作られているのですが、それらは飢餓状態の人々には届かず牛の餌となっているそうです。その牛を食べているのは裕福な人々…。

この実態を知って、本来ならば十分分配できるだけの穀物が生産されているはずなのに、豊かな国の人々が贅沢を追求した結果、環境問題と飢餓に苦しむ人々を生んでいるという現状はおかしいと気付かされました。

③倫理
ファクトリーファーム(工場式農業)に異論を唱え、脱動物搾取も目的の1つとしています。
大量消費されているお肉は大量生産されているのですが、日常生活の中では私達の消費活動の裏に、残酷な目にあっている動物たちがいることを意識している人は少ないと思います。

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しかし、いつでも安く大量にお肉が食べられるということは生産現場でどのようなことが起こっているのか、少し考えてみるときっと誰でもわかります。尊い命が物のように扱われて良いはずがありません。

狭いケージの中で身動きも取れずに、ホルモン剤や餌を無理やり与えられて、通常の速度より早く成長さられ出荷されるなんて、生き物として扱っていないですよね。

私は動物が大好きなので、ファクトリーファームの実情を知り非常に悲しい気持ちになりました。正直、悲しい気持ち、という言葉だけでは言い表せないショックを受けました。

とある養豚場での写真を見たのですが、(衝撃的過ぎたのでここにその写真は載せません…。)オスの子豚は睾丸を麻酔もなしに切り取られ(ホルモンの影響で肉が臭くなるから切除するそうです)、ショック死したりこれによって腹膜炎になる子豚もいますが、亡くなってもゴミ同然の扱いをされていました。母豚は我が子を取り戻そうと飼育員に歯向かえば力づくでねじ伏せられ、母豚が骨折した例もあるようです。この養豚場は豚の扱いが本当に酷くて動物虐待も問われていました。これは極端な例かもしれませんが、自分も母親になったばかりなので、母豚の気持ちを思うと胸が痛くなりました。

養豚場の豚にも私達人間と同じように母性があるのに、無下にされています。彼らは言葉にならない鳴き声で傷みや悲しみを訴えていると思うと、しばらく豚肉を食べる気になれなさそうです。

家畜だったら粗末に扱っていいのか?それは違います。私達と同じ生き物です。彼らにも、心があることを今のファクトリーファームでは忘れられているように思います。

④健康
私達人間の、長い腸と平たい歯は草食動物の特徴だそうです。

人間はあらゆる理由で本来はお肉を食べなくても良い生き物であり、美味しいから食べていると言えます。

また、2015年にWHOは発がん性があると考えられるものとして、畜肉、加工肉をあげています。

体の作りからして食べる必要もないみたいだし、食べたら病気になるリスクもあるし…お肉を食べる必要って本当にあるの?と私は思ってきました。

でも、「やっぱり美味しいから食べたい!」という気持ちもわかります(^_^;)

3,今すぐヴィーガンにはなれなくても、できること(まとめ)

そこで、無理なく自分にできることは何なのか、私なりに考えてみました。

お肉や卵、乳製品を全く食べないのは今の生活とギャップが大きすぎて辛く感じてしまいそうなので、まずは量を減らすこと、代わりのものに置き換えることからやってみようと思います。

そこで、お肉の代替食はどんなものがあるのか調べてみると、「大豆ミート」やインドネシアの伝統的な大豆発酵食品「テンペ」というものもあることがわかりました。テンペは照り焼き風にすると美味しそうですが、まだ食べたことがないので、今度食べてみて感想を記事にしようと思います。

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↑テンペの照り焼き

他にも、昔(私が小学生くらいの頃なので20年ほど前かな…)テレビで「おからこんにゃく」がお肉の代わりとして優秀であることが紹介されていました。これは唐揚げにしたり薄く切って焼肉のタレをつけて食べると、食感がとてもお肉に似ていて美味しかったのを今でも覚えています。

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これらは、ベジ・ミートや、プラントベース・ミートと呼ばれており、種類も増えてきています。

アメリカでは、「ビヨンド・ミート」という代替肉メーカーが注目を浴びており、ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオなどの著名人も出資しているそうです。それだけ、代替肉は将来性があるということかと思います。

日本では、ドトールコーヒーでも大豆ミートのハンバーガーが販売されているのを先日私は見つけました。試しに食べてみましたが、お肉がなくても食べごたえ十分で満足感が得られましたし、味も美味しかったです。

このように、私達の生活にも少しずつヴィーガンの思考が反映されていくのではないでしょうか。

ヴィーガンの人々の目的は、大きな社会問題の解決にあることが知られていけば、賛同する人は増えていきそうだなと私は思いました。

私自身、微力ながらも自分の食生活を変えることで社会貢献したいと思っています。

このような人々の小さな力が社会に大きな変化をもたらし、良い方向へ向かうことを願います。

この記事を読んだことをきっかけに、地球にも、動物にも、もちろん人にも優しい食と健康、消費活動を考えていただけると幸いです。



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