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『ツルネー風舞高校弓道部ー』マサさんのおやきをつくってみた

満開の桜も散り、瑞々しい若葉が芽吹き始めましたね。今回は葉桜の季節におすすめしたいアニメについて語らせてください。物語に出てきた食べものもつくってみましたよ。

少し長くなってしまったのでお時間ある方はどうぞ~🍃

今回つくってみるものは?

今回は弓道を題材にした青春アニメ『ツルネ―風舞高校弓道部―』に出てくるマサさんのおやきをつくってみました。

『ツルネ―風舞高校弓道部―』は綾野ことこさんの小説が原作の物語。弓道を通して深め合うチームメイトとの絆や、思春期のほろ苦い人間模様を描いた作品です。

制作は京都アニメーション。

第1期が放送されたのは2018年の10月で、2022年には劇場版『ツルネ―はじまりの一射―』が公開されました。

主人公の鳴宮湊は中学3年の県大会準決勝という大事な試合の中で早気になってしまいます。

早気とはイップスのようなもので、弓を引くときに自分で自分の射をコントロール出来なくなってしまう状態のことです。

弓を引く動作は

・足踏み
・胴造り
・弓構え
・打越し
・引き分け
・会
・離れ
・残心(残身・ざんしん)

の8つ。

これらを射法八節と呼びますが、早気になってしまうと「引き分け」の後、矢を放つ前の動作である「会」を保つことが出来なくなってしまいます。

県大会で優勝出来なかったのは自分のせい。

湊は自分を責め、卒業後は弓道部がない風舞高校へと進学します。しかし入学式の日に弓道部の復活を目論む森岡富男先生に声をかけられ、友人の竹早静弥と山之内遼平と共に説明会に参加することになってしまいました。

物語の中でおやきが出てくるのは第2話の「矢も楯も堪らず」です。

弓道部の説明会に参加した湊は皆の前で弓を引くことになってしまいましたが早気は治っておらず。逃げるように学校を飛び出し、辿り着いたのが夜多の森弓道場でした。そこで一万射を目指して弓を引いていた滝川雅貴ことマサさんに出会います。

美しい会と弦音。

マサさんの射に魅了された湊は、再び弓道場を訪れます。そのとき2人で食べたのがおやきでした。

材料を用意します

【 材料 】6個分

薄力粉……75g
強力粉……75g
米油(サラダ油)……小さじ1
塩……ひとつまみ
熱湯……100ml
粒あん(こしあん)……180g

あんこは丸めておきました

つくってみた

① 薄力粉と強力粉、塩を混ぜる

ボウルに薄力粉と強力粉、塩を入れ、菜箸を使ってよく混ぜます。

② 熱湯と油を加え、生地を捏ねる

熱湯と米油(サラダ油)を加えたら菜箸で混ぜ、ある程度混ざってきたら手でまとめてしっかり捏ねます。

こねこね

③ 生地を30分寝かせる

ボウルにラップをかけて、生地は30分ほど寝かせておきます。

お休みタイム😪

④ 生地を6等分して具を包む

生地を楕円形に伸ばしたら、包丁で6等分にカットし

なぜか真っ直ぐにならない

麺棒を使って生地を伸ばします。

丸くないですね、すみません……

縁を薄く伸ばして、

あんこを包みます。

あんこ
包まれた

あんこを包んだら薄く油を敷いたフライパンの上に、綴じ目を下にして並べておきましょう。

なんだかかわいい

⑤ フライパンで両面を焼く

中火にかけ、様子を見ながら両面に焼き目をつけます。

1個失敗しました

綴じ目を下にしてから水1/4カップを加え、蓋をして5分ほど蒸し焼きにしたら

完成です!

マサさんのおやき

モチモチ食感とあんこの甘さがほっとするおやきが出来上がりました。食べきれない分は冷凍保存がおすすめ。解凍しても食感はモチモチのままです。

作中でマサさんが「中身はあんこ入りだ!」と話していたので中身はあんこです。具を変えてアレンジするのも楽しそうですね♬

ちなみにおやきの奥にいるマサさんは劇場版『ツルネ―はじまりの一射―』の入場者プレゼントです。

弓は仲間と引くもの

湊はおやきを食べながら、早気で悩んでいることをマサさんに打ち明けます。

弦音が聴こえないんだ。あの音が聴きたくて弓を始めたはずなのに。矢は俺の手から離れてあの音を連れ去ってしまう。離したくないのに。

その言葉を聞いたマサさんは、「辛いな」と共感し、自分も高校3年の夏に早気になったことを語り始めました。そして弓道からも友人からも距離を取ろうとしている湊にこんなことを話します。

弓は仲間と引くものだ。だから、ここは湊のいるべき場所じゃない。早気はここでは治らない。

この言葉を受けた湊は自分がこれからどうしたいのか考えます。

そして再び弓道場を訪れたとき、マサさんから1万射への最後の1射を託され、弓道を辞めないことを約束したのです。

わたしがツルネに出会ったのは去年の夏。色々と停滞していた時期でした。弓道を題材にした物語って珍しいな~と何気なく観始めたのですが、物語の序盤ではバラバラだったキャラクター達が少しずつチームになっていく過程に引き込まれました。

アニメを観たのも久しぶりで弓道の知識もありませんでしたが、物語を通して弓道の奥深さを知り、最終回では鳥肌が立ちました。そして思わず涙が。観終わった後は心が温かくなりました。

ツルネは何かをしようとしている人や、悩んだり立ち止まったりしている人の背中を押してくれる……そんな作品だと思います。

「はじまり」から「つながり」へ

2023年1月には第2期である『ツルネーつながりの一射ー』の放送が開始。

群像劇のような第2期では「つながり」を通して自分の殻を破っていくキャラクター達を応援したくなりました。

静と動が入り混じった競技である弓道を見たときの感覚をアニメーションで表現したい。山村卓也監督のそんな想いも至る所に散りばめられていました。

注目ポイントはダイナミックな映像表現。

第1期ではキャラクター達が弓を引くシーンでは、矢を放つときにカメラが追いかけて動いて行くような手法で表現されていました。しかし第2期では3Dを駆使してカメラがキャラクターに接近したり、回り込んだりする手法で表現されています。

これがとてもかっこいい。

そして、弓道場の場面では陰影が際立つような画面構成にすることで、弓を引く前の静謐な空気が表現されています。

さらに、第2期では弓道シーン以外にも登場人物達の日常シーンが多く描かれておりファンにとっては嬉しい要素が満載です。

キャラクター同士がぶつかり合い、励まし合い、認め合う姿。高校生らしい一面と弓を引くときの凛とした雰囲気のギャップ。女子部員たちの桜のように優美な息合い。湊の「弓友で弓敵」発言。(ズッ友的な?)

それ以外にも音やシナリオ、お芝居……とにかく全てが素晴らしくて、毎回細部まで目が離せませんでした。

おまけのつくってみた

『ツルネーつながりの一射ー』に出てきた食べものもつくってみましたよ~。

第5話「押し手、引い手」より かっちゃんと七緒の新作ステーキチャーハン

幼い頃から互いに守り合ってきた従兄弟で幼馴染の海斗(かっちゃん)と七緒。喧嘩した2人が弓を引きながら本音をぶつけ合うシーンは忘れられません。

ラストで2人が作ったのがステーキチャーハン。お米はかっちゃんの言う通りバターで炒めました。(youtube「京アニチャンネル」期間限定配信オーディオドラマより)

ちなみに我が家では牛肉はほとんど買わないので一発勝負でつくりました。節約をがんばってよかった。また食べたい。

第8話「矢筋道」より 愁が静弥に振る舞ったたこ焼き

風舞高校と強豪桐先高校の合同練習後に行われた交流会で、愁が静弥に振る舞ったのがたこ焼き。

愁と湊と静弥は中学時代の仲間でしたが、湊が早気になってからお互いの間に溝が出来てしまったようです。

中学時代、静弥が初めて弓道部でレギュラー入りしたときに3人で食べたたこ焼きが、再び絆を結んでくれました。そんなたこ焼きに合わせる飲み物はもちろんコーラです。(詳しくはツルネをご覧ください)

🎯

いや~……ツルネにはまりすぎておやきをつくったり記事を書いたりしてしまいました。実は台本が欲しくてTwitterのハッシュタグキャンペーンにも参加してみたのですが当たりませんでした😭

青柳の沼語りに最後までお付き合いいただきありがとうございました。楽しかったです。

また再現レシピも書いてみます🍃



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