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終わらない詩を書こう

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常に進化を続ける変身作家の私が書いた詩をまとめたものです。”終わり”をテーマに書いています。
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#暮らし

詩 No.017 消えて、そして休憩

血を抜かれる スッと芯が冷えてくる 私が消えていく感覚 この感じ知ってる 睡眠 寝るとどんど…

詩 No.016 数式の記憶

数式は不思議だ 数字や記号が並んでいるだけ だけど、今も過去も未来もある 数式は不思議だ …

詩 No.015 そしてみんなチキンになった

から揚げを前にしてフと思う 食べられるためにうまれたの? 親がコロンと卵を産む ピキピキと…

詩 No.014 与えられた特別

たくさんの人が盛り上がっている 平成最後の夏 最後だからどこかに行く 最後だから思い出を作…

詩 No.013 空の深さ

初めて飛行機に乗った 一直線に、 にごった空に向かう 雲にぶつかり、つつまれる つきぬけた…

詩 No.012 何事も適量で

あの家のヒマワリが枯れている すっくと伸びた茎 青々とした葉 輝く花弁 太陽を見る姿が好き…

詩 No.011 映る私

蒸し暑い雨の中、 私はたくさんの私を見た。 それは、雨粒に映る私の姿。 どれも違う姿をしている。 この雨粒の中に”本物”はいるの? つかもうと手を伸ばす。 たくさんの粒は砕け、たくさんの私は消える。 つかめない。 雨が上がった。 ”本物”はつかめなかった。 つかもうしたら砕けた。 ”本物”の私はわからない。 だけど、私は映っていた。 ----  こんにちは、菫色(すみれいろ)です。ナンバリングが二桁になってから初めての投稿です。このまま順調に20にいけるよう頑張り

詩 No.010 母の愛

木陰でうたた寝していると 木漏れ日が僕を優しくなでる それは母のよう 少しくすぐったく 目…

詩 No.009 クラクラ

夏の教室 学生が汗をかいて問題を解く 額から目尻 目尻からもみあげ 汗は伝って ポトリと落…

詩 No.008 蝉よ、

蝉よ、お前が羨ましい 世界の苦しさを味わわなくてよいのだから 味わうことなくすぐ死ねるのだ…

詩 No.007 蒼と灰

蒼き夏よ、 暑く湿った風を背に受け、 名も知らぬ野草を踏み、 どこかも知らぬ灰色のあぜ道を…

詩 NO.006 わたしがなくした夏

わたしがなくした夏 スンと静かな朝 ラジオ体操に駆け出す。 わたしがなくした夏 見ないフリ…

詩 No.005 イライラ太陽

ギラギラ 太陽は、怒って喧嘩してくる。 ヒリヒリ 太陽は、熱で刺してくる。 ポタポタ 太陽…

詩 No.004 母、電話

昼に聞こえる子どもの声 ああ、うん 少しうるさい 机の上のスマホがなる ああ、うん 母からだ 手帳を取り出し確認する ああ、うん お盆の2、3日前には 最近元気? ああ、うん 腕が痛くなってきた 少し大きな声で話す ああ、うん あと何回電話できるだろう? ああ、うん ああ、うん トップ画像⇒フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)