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終わらない詩を書こう

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常に進化を続ける変身作家の私が書いた詩をまとめたものです。”終わり”をテーマに書いています。
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#夏

詩 No.020 夕べと夜の境界線

夕べと夜の境目 世界が光を落とすとき 青黒い雲がそびえたつ 白くふわふわな身なりが嘘のよう…

詩 No.019 私と本当と恐れ

翼がはえても、 私は空へ向かわない。 鈴のような声が出せても、 私は歌わない。 できると恐…

詩 No.018 あの夏の空

真っ青な空 立ち上る入道雲 それが僕たちの夏だった 空はいつでもそこにいる なのに、彼らは…

詩 No.017 消えて、そして休憩

血を抜かれる スッと芯が冷えてくる 私が消えていく感覚 この感じ知ってる 睡眠 寝るとどんど…

詩 No.016 数式の記憶

数式は不思議だ 数字や記号が並んでいるだけ だけど、今も過去も未来もある 数式は不思議だ …

詩 No.015 そしてみんなチキンになった

から揚げを前にしてフと思う 食べられるためにうまれたの? 親がコロンと卵を産む ピキピキと…

詩 No.014 与えられた特別

たくさんの人が盛り上がっている 平成最後の夏 最後だからどこかに行く 最後だから思い出を作る 最後だから恋をする 最後だから特別なことをするの? 最後を与えられないと 特別にできないのは悲しい 人生最後 地球最後 そのときも特別なことをするの? 与えられた特別じゃなく 自分で特別にする ”いつも”は特別にできる ----  こんにちは、菫色(すみれいろ)です。遂に2週間連続更新できました。始める前は歩いて九州から東京に行くような気持だったのに、実際は隣町に行くぐ

詩 No.009 クラクラ

夏の教室 学生が汗をかいて問題を解く 額から目尻 目尻からもみあげ 汗は伝って ポトリと落…

詩 No.008 蝉よ、

蝉よ、お前が羨ましい 世界の苦しさを味わわなくてよいのだから 味わうことなくすぐ死ねるのだ…

詩 No.007 蒼と灰

蒼き夏よ、 暑く湿った風を背に受け、 名も知らぬ野草を踏み、 どこかも知らぬ灰色のあぜ道を…

詩 NO.006 わたしがなくした夏

わたしがなくした夏 スンと静かな朝 ラジオ体操に駆け出す。 わたしがなくした夏 見ないフリ…