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【ありふれた日常から】小さい子供は傘がさせない

幼かった我が子を、自家用車で幼稚園まで迎えに行った。
車は幼稚園から少し離れた空き地の前に路駐。

雨が降っていたので、子供用の小さい傘を持って、いざ幼稚園へ。

息子を見つけて、先生に挨拶して車へ向かう。
小さい傘を開いて息子に渡し、ぼくはぼくの傘を開いて歩き出す。

しばらく歩くと、前を歩く息子の傘が、くにゃーっと下に向かって垂れてくる。
息子は傘をさして歩くのが初めてだった。
これでは傘をさしている意味がない。

ぼくはもう一度傘を持ち直してあげる。
でもしばらくしたら、また、くにゃーだ。

ぼくは仕方なく息子の傘の先端を摘んで歩く。
お陰でぼくの服の袖はびしょ濡れだ。


▼日常の中でふと思うこと、エッセイのような、詩のような、サラリーマンのつぶやき

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