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mito31
【ありふれた日常から】小さい子供は傘がさせない
幼かった我が子を、自家用車で幼稚園まで迎えに行った。
車は幼稚園から少し離れた空き地の前に路駐。
雨が降っていたので、子供用の小さい傘を持って、いざ幼稚園へ。
息子を見つけて、先生に挨拶して車へ向かう。
小さい傘を開いて息子に渡し、ぼくはぼくの傘を開いて歩き出す。
しばらく歩くと、前を歩く息子の傘が、くにゃーっと下に向かって垂れてくる。
息子は傘をさして歩くのが初めてだった。
これでは傘をさしている意味がない。
ぼくはもう一度傘を持ち直してあげる。
でもしばらくしたら、また、くにゃーだ。
ぼくは仕方なく息子の傘の先端を摘んで歩く。
お陰でぼくの服の袖はびしょ濡れだ。
▼日常の中でふと思うこと、エッセイのような、詩のような、サラリーマンのつぶやき
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。