せいのさやか

ファンドレイジング・広報・研修運営など担当の地域福祉系団体スタッフ/一箱古本と雑貨のお…

せいのさやか

ファンドレイジング・広報・研修運営など担当の地域福祉系団体スタッフ/一箱古本と雑貨のお店 Books&Atelier Gocco のお針子・選書・経理担当/日々考えたことや学んだことなどを好きなように書いてます

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  • 卯年日記

    2023年の日記です。随筆と呼ぶほどでもない散文。その日考えたことや感じたこと。

最近の記事

11/16(木)この街はもう私のものではなくて

久しぶりに郡山の街を少し歩いた。仕事の関係でちょくちょく来てはいるものの、トンボ帰りになるのが殆どだから、歩く速度で街を見るのは本当に久しぶりだった。 私がこの街を離れたのは、もう15年以上前のことだ。 その後、一度帰ってきて1年だけ働いたものの、その時は遊ぶ時間もあまりなくて、私の記憶のなかの郡山は高校時代の印象が強い。 変わっていない所を探す方が難しかった。 よく友達とコスメコーナーをひやかしたマルイ。 窓際の席から少しだけ夜の街を垣間見たミスド。 いつも決まってキム

    • 11/1(水)霜月なのにタンクトップで作業してる

      少し前に冬の気配を感じて、モコモコのルームウェアを着はじめた。寒さにめっぽう弱いたちなので、早めの対策が必要なのである。 それで、今日。そのまま着続けているルームウェアで作業をしていた時のことだ。座ってミシンをかけているだけなのに、背中がじっとりと汗ばんでいる。 暑い。 しかしカレンダーは今日から11月。霜がおりてもおかしくない月になった。暑いなんてことはないだろう。気のせいだ。そう思って作業を続行した。 暑い。 鼻の頭に汗が吹き出しているのがわかる。よもや作業が上手

      • 10/31(火)三つ子の魂は百までだし、宿題後回しのやつはずっとそう

        宿題が終わらない。8/31でもないのに、山ほどの課題を抱えてひーこら言っている。 なんの宿題かというと、今週末に控えたイベントで販売する物品の作成である。メインの販売物はもう準備できているので、これは別に誰と約束したものでもない。私が自分で「これを作って売りたい!」と言って、勝手に材料を集めて勝手に作っているものだ。 ところで私はまあまあミシンが苦手だ。縫うのは平気なのだけれど、準備の仕方をすぐ忘れてしまう。ちょっとの縫い物なら手縫いの方が気楽なので、ミシンを使う頻度が少ない

        • 10/30(月)自分のためだけの料理

          ものすごく久しぶりに朝食を作って食べた。イングリッシュマフィンとソーセージとスクランブルエッグの簡単なものだけれど、食欲がなくて食べない日もあることを考えると、とてもしっかりした朝食だ。 久しぶりなのにがっかりしたくはなかったので、イングリッシュマフィンもソーセージも綺麗な焼き色がつくように焼いた。スクランブルエッグは私の好きな半熟具合に仕上がった。自分のためだけに行う「丁寧」は、いつぶりだろう。 気を配ったぶんだけ、朝食はどれも美味しかった。食後の紅茶を飲みながら充実感に浸

        11/16(木)この街はもう私のものではなくて

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        • 卯年日記
          28本

        記事

          10/29(日)この手のひらにおさまるくらいの

          強欲なので、心奪われるものはなんでも欲しくなってしまうし、興味のあることにはなんでも首を突っ込んでみたくなってしまう。 以前は、そうしないと損をしたような気分になってしまって、あれこれ手を出しすぎた結果キャパシティを超えてしまい、自滅することが多々あった。最近少しだけ落ち着いたようで、優先順位をつけて取捨選択できている。 自分が思っているよりも自分のキャパシティは大きくなくて、ちょっと遊ぶ余裕があるくらいじゃないと、どこかで辻褄が合わなくなって誰かに迷惑をかけてしまう。 私が

          10/29(日)この手のひらにおさまるくらいの

          10/28(土)サンタクロースは来ないけど

          クリスマスシーズンが好きだ。街に少しずつ様々の電飾が増えて、キラキラし始める。赤と緑と金色の飾り付けが、寒さに縮こまる身体を少しだけ暖めてくれる。 もう大人なので、私のもとにサンタさんは来ない。だけど、私は誰かのサンタさんになる喜びを知っている。大切な人とかこむご馳走や、切り分けるまあるいケーキの幸せも。 大嫌いな冬の真ん中に、ご褒美みたいな特別を味わう口実をくれる、クリスマスか好きだ。

          10/28(土)サンタクロースは来ないけど

          10/27(金)初めての夕食は孤独の味がした

          ここ1週間ほど、市民コミュニティソーシャルワーカー研修会の課題に取り組んでいる。 私のテーマは「社会的孤立・孤独を解消するには?」なので、それに対する具体的な活動を考えなくてはならないのだけれど、これかなかなか難しい。 考えている途中て思考が寄り道をして、自分が初めて心の底から孤独を感じた時の事を思い出した。 大学進学のために関東に引っ越して、一人暮らしの部屋で初めて自分で食事を作って食べようとした時の事だ。作ってみたところで、一緒に食べてくれる人もいなければ、いただきます、

          10/27(金)初めての夕食は孤独の味がした

          10/26(木)君が綺麗だと言った

          「雲が綺麗だよ」と言われてシャッターを切った。 「もう少し行けば、紅葉と一緒に撮れるよ」と言われて、それはそれで嬉しいのだけれど、私はあなたが「綺麗だ」と教えてくれた、その瞬間を覚えていたかったのだ。 気持ちの良い青空の下。8回目の秋。

          10/26(木)君が綺麗だと言った

          10/25(水)大人のままごと

          一箱古本市の出店予定が埋まっていく。11月と12月に1回ずつ。今年はたぶんそれで終わりかと思う。 一箱古本市に出ようと思ったのは夏の終わりで、その時には年内にこんなに出られるとは思っていなかった。というか、出られる範囲でこんなに一箱古本市が開催されているのを知らなかった。何事も、知ろうとしなければ情報は入って来ないのだなあと実感する。 「何のために出店するの?」と言われたら、完全に趣味でしかない。仮に儲けたいならもっと別な事をする。強いて言えば将来的に本に関わる活動をしたいと

          10/25(水)大人のままごと

          10/24(火)呪い

          「私はお前の事が大嫌いだよ」 「お前の両親の事も大嫌い」 と、ある日中学の時の部活の顧問に言われた。今となってはきっかけは忘れてしまったけれど、私の出来が悪くて顧問を怒らせてしまい、部活後に1人残されて顧問と1対1で罵倒されていた時の事だ。 説教でも指導でもない。あれは罵倒だったと思う。顧問にはそのつもりがなかったかも知れないが、私のなかにその時顧問からかけられた言葉からの教えなどは残らず、ただただ恐怖と衝撃が傷になって残っている。20年経った今でも。 身近な大人に明確に悪意

          10/23(月)算数だって役にたつ

          こんなポーチが作りたいな、と思って、本を参考にしながら設計図を書いている。 出来上がりを想像しながら、どんなパーツが必要か試行錯誤しながら型紙の案を考えていると、ふと小学校の時の算数を思い出した。 立体の図形を示されて「この図形の展開図を描きなさい」というやつ。私がしているのはまさにそれだった。 義務教育で習ったことは、案外その後の人生で役に立つ事が多い。ーーというか、義務教育で習う事は「そのくらいは知っているだろう」とされているからだろう。 こういう、何かをする際に当たり前

          10/23(月)算数だって役にたつ

          10/22(日)プレゼント

          先日夫の誕生日だったので、遅ればせながらプレゼントを渡した。以前店頭で見かけて、欲しそうにしていたものの買わなかったものを選んだ。それほど高価なものでもないし、特に何も予告せずに渡したのだけれど、思いのほか喜んでもらえて嬉しかった。 * プレゼントが好きだ。貰うのももちろん嬉しいけれど、渡す方がもしかしたら好きかもしれない。その人の事を考えながら、何が似合うか、喜びそうなものはどれか、以前欲しがっていたものは?など、いろいろ考えながらお店を周るとワクワクする。普段あまり縁がな

          10/22(日)プレゼント

          10/21(土)掃除

          休みの日はぐったり寝ている事がほとんどなのだけれど、今日は(比較的)早く起きて、その勢いのまま部屋の掃除をした。 元来捨てられない性格なので、拾ってきたチラシやパンフレットやら郵便物やらが山ほどあって、そのほとんどを捨てた。あと、いつか使うかもと思って取っておいたものなんかも、思い切って捨てた。 1つひとつ内容や価値を考えながらの作業だったので、お昼過ぎまでかかってしまった。本当はこんなことするはずじゃなかったのになぁと思いながらも、心なしかスッキリとした部屋を見渡すと気分が

          10/20(金)タスク

          週末になる前に、直近でやらなくてはならないことを一通り済ませることができて、ホッとしている。 実際のところ、今の仕事は週末などあまり関係ない感じではあるのだけれど、なんとなく金曜日までに仕舞いをつけられるものはつけておきたい気持ちがする。幼い頃から染みついた感覚なのかもしれない。 to doリストのアプリを使うようになってから、タスク管理が前よりも上手くいくようになった気がしている。ホーム画面に表示されるように設定しているので、見忘れるということもないし、済んだものを消してい

          10/19(木)当たり前

          最近、当たり前が当たり前に続くことのありがたさを噛み締めることが多い。 日常なんて誰かや何かが保証しているわけではなくて、実はあまりにも軽くて脆くて儚い。絶対にあって欲しくはないことだけど、一瞬で全てが失われることだって、ある。遠い国では今でもその崩壊と喪失の最中にいて、心も身体も傷ついている人たちがいる。別の世界の話ではなくて、この世界の地続きで起こっていることだ。 今日も美味しいものでお腹が満たされて、屋根のあるあたたかい部屋のなかで、柔らかな布団にくるまって眠れることに

          10/19(木)当たり前

          10/18(水)可視化

          初めての出店も終えたので、ハンドメイドの売り上げ管理表と帳簿をつけはじめた。 この度の出店のために用意した材料や販促物、什器などの細々したものはともかく、もともと集めていた布やらリボンやらを使った部分もあるので原価があやふやなところがありつつも、数字で可視化してみると現状がよくわかる。ここからどう展開させていくか。まずはなんとか初期費用が回収できる程度に黒字にしたい。とは言え手に取りやすい値段を実現したいので、過剰に利益をのせたくはない。適正価格でコツコツと。細くてもいいから