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  • 「自分」というものが見つからないあなたへ

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明治維新という変革期の政治家を支えたバックボーン

『武士道』 新渡戸稲造 著  訳・解説 奈良本辰也 新渡戸稲造の名前を聞いて明確に説明できる現代人はどれほどいるだろうか。 恥ずかしながら私は「一葉の前の五千円札の人」程度の認識だった。 本書を読んだきっかけもタイトルが目に入ってきたからで、あの眼鏡をかけた人が書いたものだとは微塵も知らなかった。 本書の中では、 論語を基軸として、神道、仏教を取り入れながら日本国内で発生した土着の思想体系としての武士道の歴史から、 それを生活規範にまで落とし込んで、まさに生まれて

    • 「自分」というものが見つからないあなたへ No,6 今の自分

      私は今プログラミングの勉強をしている。 始めた理由はなんだか楽しそうだったから。 実際にやってみたらすごく楽しい。毎日充実している。 人生の選択なんてそんなもんなんじゃないかなぁと今では思う。 以下に今現在私が考えている「自分」というものを書き残しておこうと思う。便所の落書き程度に思っていただいて構わない。 ふと、立ち止まって後ろを振り返った時に見える足跡が「自分」なんだと思う。 振り返った先の景色は人によって、荒れた原野かもしれないし、青々とした緑かもしれない。

      • 「自分」というものが見つからないあなたへ No,5 自分の人生を歩むきっかけ

        引っ越してから3か月は毎日死ぬことばかり考えていた。 そのストッパーになってくれたのが家の犬だ。こいつは動物愛護センターで生まれて母が引き取ってきた。大げさではなくこいつがいなければ、私は引っ越しをする前に死んでいただろう。私の「人生の師匠リスト」にこいつのなまえも書いてある。 なんとか現実を見る余裕ができた私に浮かんできた感情は、焦りであった。 食っていかなければいけない。当たり前である。 手当たり次第に履歴書を送った。そして片っ端からお祈りの返信が来た。 これも

        • 「自分」というものが見つからないあなたへ No,4 会社員時代

          高専卒業後 一年間公務員浪人をしたが受からず、21歳で会社員になった。 その後私は20代のすべてを使って転職を繰り返すことになる。 3社目となる東京の会社に初めて出社した日、挨拶を終えた私に先輩が「お前、高校生みたいだな」と言った。 この一言がすべてを表している。私の中では16歳で時が止まっていた。 どの会社でも、仕事はそれなりにできた。ただコミュニケーションがうまく取れない。俗にいう"コミュ障"だ。私の中には「人と談笑して楽しむ」というパーツが欠落していた。 自

        明治維新という変革期の政治家を支えたバックボーン

        • 「自分」というものが見つからないあなたへ No,6 今の自分

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        • 「自分」というものが見つからないあなたへ No,4 会社員時代

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        • 「自分」というものが見つからないあなたへ
          7本

        記事

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,3 高専時代

          ※No,1で姉との年齢差を二つ上と書いていましたが、正確には三つ上でした。訂正させていただきます。 私が中学を卒業すると同時に姉も高校を卒業した。姉の選んだ進路は県外の看護学校だった。 その学校は海の近くにあった。 姉の引っ越しを終えて「海の近くに住めていーなー」とのんきに言う私に対して、姉は「私は島流しにあうんだ」と嘆いていた。 こうして姉は巣立っていった。 私はというと、高専に進学した。 理由は ①.実家から自転車で5分、自分の学力で狙える一番上の偏差値

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,3 高専時代

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,2 小学生~中学生時代

          転校後、一週間くらいは休み時間に一人で黙々とバスケのシュートを打っていた。 一年生の私にはまだリングが高くて、はじめてあの輪っかにボールを通せたときは本当に嬉しかった。 自然と、みんなでバスケをするようになっていた。 バスケと子供特有のフレンドリーさに助けられて、特にいじめられることもなく私はB小学校の一員になれた。これは本当に周りのみんなのおかげだと思う。 小学校の思いでと言えば、登校旗を思い出す。 直径1cm、30~40cmくらいの塩ビ管に横断中と書かれた黄色い

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,2 小学生~中学生時代

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,1 小学校入学まで

          あなたの一番古い記憶はなんでしょうか? 私の場合、姉の後ろ姿が思い出される。 それは近くのスーパーに、二つ上の姉と私だけで特売のたまごを買ってくるというミッション遂行中の記憶だ。たぶん4歳か5歳くらいの記憶だ。 私はこのミッションが大好きだった。 姉と私だけという非日常感、ミッション遂行というアドベンチャー感というものを幼いながらに感じていたんだと思う。それに好きなお菓子を一人一個まで買っていいという特典までついていた。 楽しくないわけがない。 母の教育方針として

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,1 小学校入学まで

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,0

          このコラムは、30代にしてやっとアイデンティティ確立に向けて歩き出している人間の人生の記録です。 進路に迷っている学生の方、就職活動中のあなた、なんだか今の会社がしっくりこない社会人の方など、 人生の転換期にいる人の参考になればと思い、ごくありきたりな人間の半生を発信させていただきます。

          「自分」というものが見つからないあなたへ No,0