大学受験+医学生生活6年、各種資格試験で培った「試験勉強・計画の立て方」総集編
こんにちは。医学生(を卒業した)ライフコーチのフタバです。
中学生になり「定期テスト」というものが現れてから、高校・大学入試を経て、大学卒業までの12年間、さまざまな "試験勉強" を試行錯誤してきました。
その結果、私なりの "王道" の方法に辿りついたので、紹介したいと思います。
試験勉強に向かう方の参考になれば幸いです。
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⓪ 受ける試験を決める
なぜ、なにを求めて「試験を受ける」ことを選択するのか?勉強を始める前に、一度自分の想いや目的を確認してみましょう。
「なんとなく」ではなく、現時点での気持ちを書き留めておくと、勉強が大変だと感じる時のモチベーションになります。
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① 試験が要求するレベルを確認する
まず、過去問や対策問題集を用意し、合格点や基準点を把握しましょう。
この時点では、解説をまったく理解できなくても大丈夫。
解こうとせずに、流し読みする程度でレベル感を確認します。
見知った単語や事前知識がある分野なら、後述する「ハブ型」参考書に書き込んだり蛍光マーカーを引いたりしながら取り組むとよいでしょう。ただ、この時点ではまだ深入りせずにおきます。
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② 参考書を用意する
試験の概観がわかったところで、「過去問題集」「ハブ型参考書」「辞書型参考書」の3種類を用意します。
「過去問題集」は最終的に解けるようになるべき目標点です。
①であまりに過去問が難しいと感じたならば、「入門問題集」も用意しましょう。
「ハブ型」は要求される知識の最低限レベルが書いてあるものです。
これを骨格として、書き込みながら知識を増やしていくので、可能ならモノクロ印刷or白黒+1色刷りで、余白や行間が多いものが向くと思います。
「辞書型」は、全て覚えるには多すぎるものですが、勉強していくうえでの疑問に答えてくれるものです。ネット検索なども含みます。
暗記事項の多い試験であれば、加えて「暗記ツール」も用意すると覚えやすくなるでしょう。暗記カードやアプリ(Anki, ReminDo, など忘却曲線を意識した暗記ツールなど)も役に立つでしょう。
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③ 問題を解くのに必要な知識をつける
このフェイズは、2通りのタイプがあると思います。
自分の好きなスタイルや得意なスタイルを、受ける試験に合わせて選んでください。
③a 「参考書」を通読することで、必要な知識や考え方を習得する
まず知識をつけてから、問題に臨むタイプです。
「ハブ型」は知っているべき情報が集約されていて、読み物としては読みづらい場合が多いです。「辞書型」を読みながら覚えるべきところを「ハブ型」に転記したり、まとめたりすると頭に入りやすいと思っています。
(動画教材などがあればここで使います。)
一周で完璧にしようとすると、丁寧にやり過ぎて終わりが見えなくなる。1周目は「問題集」の解説を読むのが苦痛でなくなるレベル(完成度50%程度)を目指そう。
③b 「問題集」を解き解説を読み、「参考書」の対応部分を参照することで、必要な知識や考え方を習得する
前提知識が少しある場合はこちらの方が圧倒的に早いと感じます(個人的見解)。
前提知識が足りていない間は、各問題に対して
解説を読む→「辞書型」を参考に理解する→「ハブ型」に転記
を繰り返して知識を増やします。
問題をきっかけに知識をつけることが目的なので、正答率はまったく気にしないで進めます。問題順を並び替えることができる形態ならば、分野毎に取り組めるように設定すると、似た知識で解く問題が固まっているので楽に進めることができます。
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④ 分野別に問題演習をする
分野別/課題順に解けない状態で、ランダムに並んだ問題が解けるわけがありません。まずは分野別に並んでいる問題を順に、時間制限なしで解いてみます。
ここで目指すのは、問題文を読んで「ハブ型」の特定のページが思い浮かべられる状態です。
ページを思い浮かべることができれば、内容を正確に思い出すことができなくてもOKです。「ハブ型」を持ち込めば、時間無制限で合格点を取れる状態になっていれば完璧!
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⑤ 「ハブ型参考書」に書き込んだ知識を覚える
ここまできたら、あとは覚えるだけ。
問題演習を進めながら、覚えるべき知識を頭に入れていきましょう。
これまでの勉強で、「ハブ型」の中でも書き込みの多い部分と少ない部分の差ができているはずです。
書き込みの多い部分は頻出分野かつ苦手分野なので優先して覚えていきましょう。
試験まで残り時間が少なければ、書き込みの少ないページは後回しにする作戦を取ってもいいでしょう。
この時期になると、仕組みを理解して頭に入れるべき部分と、仕組みが明瞭でないので丸暗記せざるを得ない部分とがわかってくると思います。
前者を丸暗記しようとすると暗記量が増えてしまい、ど忘れやミスによる失点の危険性が高まるため、適宜「辞書型」を参照したり検索したりしながら、枠組みを作り直して理解するようにしましょう。
どうしても覚えられない知識は、暗記ツールを併用して知識にふれる回数を増やすことで叩き込むのもよいでしょう。
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⑥ 本番形式で問題演習をする
ここまできてやっと、本番通りの問題順・問題数・時間制限ありで演習を行うことに意味が生まれます。
本番形式で問題演習をしてみて目標点に足りていない場合は、
a知識・b鑑別・c速度・dミス
の4要素のうちどれで失点しているのかを分析して対策を練り、勉強計画を修正していきます。
⑥a 知識が不足している
覚えきれていない部分、間違って覚えてしまっている部分があるかもしれません。
ここは、地道に覚えていくことが一番の近道です。
同じ目標に向かう友達と教えあったり、語呂合わせを検索したりすると、暗記の助けになるかもしれません。
⑥b 問題内容の鑑別ができていない
問題文を読んで、想定した分野と違う分野の問題だった、ということが起こっている場合を指します。
要は思い浮かべた「ハブ型」のページが違っていた、ということです。
(これは歴史や無機化学などでは起こりづらく、数学や物理、英文法、医学なら臨床問題で起こりやすい躓きだと思います。)
この場合は、解説を読み込んで、問題文のどこで分野を絞るのか?鑑別の根拠をみつけましょう。
解説を読んで10分考えて納得できなければ、1人で悩まず、友達や先生に聞いて一緒に考えてみるのが良いです。
⑥c 解く速度が遅くて間に合わない
英語系の資格や、共通一次テストなどの場合は「速度」が足りていない場合もあるでしょう。
その場合は、情報処理速度を上げるトレーニングをするか、着目すべき情報量を減らしても問題を解くことができないか検討しましょう。(scanning, skimming)
ネット検索してみると先人の知恵を得られるかも…
⑥d ケアレスミスでの失点が多い
正しい思考過程を踏み、正しい「ハブ型」ページを正しく思い浮かべられたのに、なにかの過程で違う回答を書き込んでしまった場合を指します。
これはミスだから、本番なら正解できるはず…と放っておくと足元をすくわれます。何がきっかけでそのミスをしてしまったのか、対策のためにどんな行動を行うのか(気をつけるだけではNG!)を具体的に設定して、ミスを減らせるように仮説検証を回します。
自分の情報処理スタイルの傾向をつかみ対策を考えておくことは、他の活動や仕事の場でもミスを減らすことに役立つでしょう。
以上、④⑤を繰り返して知識をつけて解答テクニックを磨き、時々⑥で進捗を確認して進んでいきます。
あとは本番で実力を発揮できるように、自分をいたわって調子の良い状態で本番を迎えましょう。
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計画の立て方
実施計画の立て方は、こちらのnoteを書いたときからあまり変わっていません。
このnoteを書いたときはアナログな計画立案方法を採用していましたが、今はフルデジタルでやっています。どちらでも成立します。
まず、おおまかに、1週間単位で勉強計画を立てていきます。
勉強期間が2ヶ月以上になる場合は、中だるみを防ぐため、1〜3ヶ月ごとに中間目標を置くとよいと思います。
具体的なステップは以下のとおりです。
① 各週の使用可能時間を可視化する
「その試験勉強に」その週は何時間くらい使えそうか、ざっくりと計算します。
② 勉強フェイズを割り振る
時間と本番までの期間を加味して、ざっくりとフェイズを割り振ります。
試験が要求する暗記量にもよりますが、総勉強期間の60%頃までには ④分野別問題演習 を終えて初回の ⑥本番形式の演習(模試) をやりたいところです。
案外④⑤の繰り返しは時間がかかるので…
③ 進捗に合わせて計画を振り返り、修正する
残念ながら、私の場合は計画通りにいくことの方が少ないタイプだったため、計画は修正とセットでした。
修正間隔は試験までの時間によりますが、半年間の勉強計画であっても 少なくとも3週間毎には全体計画を見直します。
やると決めた量が終わらない見込みになってしまった場合は、総勉強時間を増やすか、優先順位を決めて教材量を減らしましょう。
まとめ
思いのほか、分量の多い記事となりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
この記事は、試験のための「勉強」に割く時間や労力を減らし、
試験範囲にとらわれない「学び」を探求できる人が増えたらいいな、と思って書きました。
試験や資格によって得られる成長や利益、過程の試行錯誤にも楽しさはありますが、
やはり「知らなかったことを知り、理解する」学びのよろこびは、試験範囲の枠にとらわれない自由な場所にあると感じています。
そんな学びのよろこびを増やすお手伝いを、この記事ができたら幸いです。
あなたの人生に、学びが豊かさをもたらしてくれますように。
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