![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55574944/rectangle_large_type_2_73b94f528d4bd72399a26a3e01900887.jpeg?width=800)
第四回 『大人相談会』 / 創作においての妄想力
今回もまた新たなメンバーをお迎えし、それぞれの「創作」についての話をしました。
私はいつも物語を書くとき、いわゆるプロットや登場人物の細かい設定などをせずに書き始めてしまいます。目の前に到着する妄想列車のドアが開いて私が乗り込むのを待っているので仕方なく乗っかります。
あとは行き先は列車が決めるので、私は走りながら次々と現れる景色をできるだけ見たまんまに文字に変えていくだけです。登場人物はいきなり現れて喋り出します。その登場人物は全員自分です。全ての人が私自身に憑依してその感情を伝えてきます。というか、その人そのものになって話し始めるのを慌てて文字にしていきます。
だから初めから「何を書こうか」と思ったことがありません。勝手に目の前で物語が展開していくのを必死で追っかけるのです。だからプロットが作れないんだなと理解しました。
参加者一人一人が自分の「書くスタイル」を披露してくれます。緻密な組み立てと推敲を重ね、何日も、何ヶ月もかけて一つの物語を丁寧に書き上げる人、自分の実際の経験から得たものや現実のことから広げていくことしか書けないという人、全ては「あったこと」でボタンひとつで脳内にいくつもある中からいつでも一つのファイルを取り出せる人、何百という下書きを持つ人、下書きゼロで「今この瞬間感じたことしか書けない」という私……。
本当にそのスタイルは千差万別で質問が矢継ぎ早にあっちこっちから飛び出して全員がインタビュアーになっていました。
考え方、感じ方、捉え方、表現方法、それらは人の数だけあって、どれも正解で出来上がったものはどれも尊い「作品」です。その違いを知ることができて、これからの創作に新たな視点で取り組むことができそうです。終わる頃にはみんなから「書きたい意欲」がガンガン伝わってきました。
書くことは自己表現。創作はどこまで行っても終わりのない、「欲望という名の妄想列車」なのかもしれません。
次回も楽しみです。
参加してくれたメンバー
ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?