人間は、定期的に自分のお葬式をした方がいい【時の話。あなたのエネルギーと過去と未来】

人間は時の連続性を信じている。過去が自分に影響を及ぼすと思い、過去の影響は未来にも引き継がれると思っている。

この記事はその幻想を断つ意図を込めているけれども、私たちはまだこの先も時を廃止はせず、用い続けるだろう。ただし、もっと柔軟な形で。
そうなるまで——時を意識的に扱えるようになるまで、私たち人間は、
「定期的に自分のお葬式をした方がいい」
のだ。肉体の死まで待たずとも。

ここで言うお葬式とは形として行うセレモニーのことではない。もちろん、他者に参列してもらう必要もない。
あなたの心の中で、あなた自身のお葬式をする——過去の一部が亡霊のように今のあなたに影響を与えているようなときに。

過去の自分は、幽霊と同じだ。

基本的にあなたにとって問題のない過去、ニュートラルに記憶しているものに関しては、一般に認識されている言葉で説明するならば「あなたから見て成仏している状態」だと捉えてよいだろう。
(成仏という観念に私は一家言持っているが、ここでは控えておこう。)

一方で、今も「エネルギー的にあなたの中で生きていて」繰り返しあなたに影響を与えている過去もある。
それは、ちょうど反復の性質を持つ神経症のように、そしてまた地上に肉体を持たなくなった後の誰かに関する、何らかの理由でリプレイされる霊現象のように、「思い残し、残存エネルギー、未解決の想念」と言える。

エネルギーの玉結びができているような感じで、エネルギーが流れていかずに度々そこにフォーカスされるのだ。

しっかりと認識してほしいのだが、過去は過ぎ去ってはいない。
時はすべて同時に存在しており、過去のあなたは別な時間において「今も」生きている。

エネルギーの観点からは、現在のあなたと過去のあなたは共通項のある程度多い「別の人間」と考えてもらってかまわない。
なぜなら、時間・空間というものも「あなたのエネルギーの属性」だからだ。すなわち、

違う時空を経験しているあなたは、別のエネルギーを持つ「別の人」だ。

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