猫が新しく生まれて前の飼い主に会いに行く話【死を超えて続く愛】

すでに亡くなった動物が、別の姿になってあなたに会いに来ることはあるのだろうか。私は積極的にそう信じようとしたわけではなかったのだが、今は「ある」と知っている。
ある物事を自分が信じたいか・信じたくないかに関係なく、生き物たちとの直接的なコミュニケーションや、夢の次元での交流を通して私が学んだことは多々ある。

ひとつ例をあげれば、私は昔、動物は死について人間のような観念を持っていないため、人間のように亡くなった後の「別の次元でのケア」が生じ得ることはまずないと思っていた。
ところが、ある時期から夢の次元で、人間に飼われていた動物の中で、すでに亡くなっているが感情の名残や思いを抱いていることによって特定のケアが必要なものたちに度々出会うようになった。その多くは、犬だった。

夢の次元での経験は、自分の心象風景として理解することがまず大切だが、その一方で、確かに存在する別の現実、非物質世界での経験として認識する必要もある。
これからお話しする内容は、私が別次元からのメッセージであると気づき、シェアするために記事にすることを決めたものだ。

夢の次元で出会い、私に話しかけてきた子猫が、前の飼い主さんに会いに行こうとしていた。
前の飼い主さんとは、別の猫だったときの飼い主さんのことだった。

亡くなった動物が新しく誕生して再び会いに来る――私は、そういうこともあり得るという程度の思いは持っていたが、自分の経験として確信したことはなかった。
ちなみに、一般に言う「転生」とは、時系列に沿って生まれて、死んで、を繰り返しているという概念だが、本当はそうではない。すべての生が同時に起こっている。ひとつの存在が、複数の人生を同時に創っているのだ。

だから、その点ではこの猫ちゃんの「前の飼い主」という言い方は便宜上のもので、別の生で一緒だった飼い主、この猫ちゃんにとって「直前」という認識の体験の飼い主さんのことを指すのだと理解してほしい。

非物質の領域では、時は直線的ではない。したがって、あなたが愛している動物がまだ「亡くなる前」に、その後あなたが出会う「別の姿で生まれた」同じ相手が誕生していることもある。
具体的に説明すると、ある動物が亡くなった二年後にあなたが出会って家に迎えた別の動物が四才だったとしよう。それでもなお、以前亡くなった動物と、その新しく迎えた動物が同じ魂の存在だということはあり得るのだ。

ここからは、私の今回の実体験をお話ししよう。

前の飼い主さんに会いに行くと言う猫ちゃん

私は夢の中で、ペットショップの一角のような場所にいた。とはいえ、他に動物がいたかどうかは記憶にない。
ペットショップでよく見る長方形のガラスのケースがひとつ置かれていて、子猫が二匹その中にいたのだ。

柔らかそうな、大粒の丸い砂のような形状の、しかし実際の砂ではないものがガラスケースの中に敷き詰められていて、子猫たちは遊びでその砂を足でかくような動作をしていた。
一匹が私に話しかけてきたので(私の夢ではそれが言葉として音を持って聞こえる。ちょうど私たち人間同士が話しているときのように)、私はその猫をガラスケースから抱き上げた。メスの方の猫だ、と思ったので、もう一匹はオスだったのかもしれない。

子猫なのではっきりとはわからなかったが、黄みがかったクリーム色の毛がやや長く感じられたので長毛種だろうか。ごくうっすらとだが茶色っぽい毛もまじっているようだった。

話しかけられたとき、どんな会話をしたかを今では覚えていない。他の点に強く注意がひかれていた。この子猫の頭部からは、銀色の細い鎖が出ていたのだ。ネックレスのチェーンと似たような外見のものだ。
(注:夢の次元では、エネルギー的なもの、非物質のものが形を持つことがある。起きて活動している間のあなたにとって目に見えないもの、触ってもわからないものがこの次元ではリアルな物体になり得る。)

きらきらとしていてきれいではあるが、抱っこしていても、その銀色の鎖が子猫の顔や目の方に垂れ下がってきたりする。私は自分の手でそっとそれを後ろによけてあげ、「この鎖は邪魔にならないの?」と子猫に尋ねた。
この銀色の鎖は何を表しているかということと、この質問には重要な意味がある。後に解説する。)

猫は全然、と答えた。本当にまったく気にならないようだった。
そして忙しそうにせっせと何か作業をし始めた。見ると、たくさんの宝石のようなものが積み上がっていく。きらりと光る濃い赤色や赤紫色がかった、ちょうど赤葡萄酒のような色合いのものが多く、ガーネットもあるようだ。

それらをどこからともなく出して積み上げながら猫は、「前の飼い主さんに会いに行くの」と言った。てきぱきと、支度している様子だった。

私がガラスケースから出した途端、この子猫は当然のように行き先を知っていて、自分の出発の支度を始めたのだ。

解説と、あなたが会う動物は偶然ではないこと【愛のリンク】

以降は、非物質次元でのこの経験から私が理解したことの解説と、それ以前から私が知っていることとの総合的なまとめだ。動物との絆に関心がある方には特に読んでほしい。

まず、子猫の頭部から出ていた銀色の鎖について。

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