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しん・まんまるびより100

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ひざのうらはやおが1ミリも力をこめないで書いていく究極のクソエッセイ
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2020年3月の記事一覧

90 転枝氏のはなし

 ということで人物編(と言うべきかどうか迷うけれども、そういうシリーズでいってみようとお…

89 「死」のはなし

 ツイッターで「1日目」から見ていた「100日後に死ぬワニ」の最後を見て、ふつうにシメた…

88 「本」のはなし

 同人誌を頒布する活動をはじめて5年くらいが経過していて、当初は考えられなかった展開をい…

87 「文脈」のはなし

 自宅の前を通る道路は夜中になると暴走族(今は珍走団ともいうのかもしれない)の格好の「走…

86 「呪い」のはなし

 インターネットをさまよっていると、いろいろな「呪い」を日々目にする。それは書き手が密接…

85 「ハラスメント」のはなし

 職場ではいろいろな価値観の人間が集まりがちであると考えられがちであるが、意外とそういう…

84 「春」のはなし

 季節はついに一周し、だいたい30回めの春をむかえた。「かれ」が死んでから、明日で1年になる。「かれ」の死に直面したとき、ぼくはかなりうろたえた。そして常磐線の中でひとしきり泣いた。自分の中にある明確な部分が死を迎えることの感覚はそう多くのひとには共感できないと日々感じている。それでもなお、ぼくは「かれ」が遺してくれた残りを背負って今日も生き続ける。  春という季節は実のところいやな思い出ばかりで、嫌いだ。友人が死んだ、ひとと別れた、大切だったひとを失った、猛烈な災害に遭った