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闘病生活

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血気胸闘病中の日記
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闘病生活-その河の向こう-|2003.05.31

闘病生活-その河の向こう-|2003.05.31

社会人になってから二度目の入院が悲惨だった。会社で仕事をしているときに急に「ぶちっ」と音がした。胸には激痛。みるみる顔面蒼白に。先輩に「帰ったほうがいい」と言われるくらいには顔色が悪かったようだ。地下鉄に乗る頃には普通に歩くこともできず座っているだけでも我慢できないくらいに胸が痛い。偶然休みだった父に駅まで迎えいに来てもらい、そのまま病院へ。

病院到着後、通常の気胸の処置を受けるけども出血が止ま

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闘病生活その後|2002.05.31

闘病生活その後|2002.05.31

無事に退院したからといってすべてがokというわけではない。むしろこれからは一般人として日常で生きていかなければならない。復帰のためのカリキュラムがあるわけでもない。そんな心配は出勤を1週間ほど繰り返すと忘れ去られてしまう。いわゆる”普通”の毎日が訪れる。

階段を登ったり点滅信号目掛けて走ったり。満員電車に揺られたり夜更かししたり。まるで当たり前のようにこなす毎日。あのときは全くできなかった。歩く

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2002年5月20日(月曜日)

2002年5月20日(月曜日)

今日は病院へ戻る日。緊張でもしているのか妙に早く起きてしまう。することもするべきこともないので朝食を取る。だらだらしているのがなんとなく厭だったので病院にいた頃のようにテレビをつけてニュースを見る。けども、いつものように世間の辛い部分ばかりを伝えてくるので30分くらいで消してしまった。

病院へ戻る時間。これでレントゲンさえOKならこのまま退院となる。とはいえ根本的な解決にはまったくなっていないこ

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2002年5月19日(日曜日)

2002年5月19日(日曜日)

外泊2日目。躰の調子は悪くはない。自分の部屋である。他に誰もいない自分の部屋である。時計はすでに10時半を迎えようとしている。違和感。普通の日常はこんなだっただろうか?昼になるまでだらだらと悩んでいた。このままでいいのだろうか?このままがいいのだろうか?

昼食後はひたすらに歩いた。どこをどう歩いたのかは覚えていない。久しぶりに歩いたあの感覚とは違う。脅迫されているかのような感覚。前進しなければな

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2002年5月18日(土曜日)

2002年5月18日(土曜日)

本日より外泊。自宅に戻りリハビリの日々を送る。今朝から雨が降っている。それでも気分はすこぶる良かった。そういえば今年のおみくじは大吉だった。大吉でこの有様なのだからそれ以外だったら死んでいたかもしれない。割と冗談ではない話だ。

14時より主治医から話があるらしい。俺はひたすらその時間がくるのをいつものベッドの上で待っていた。すると12時くらいに主治医がやってきて今両親が居るのなら今からでも話をし

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2002年5月17日(金曜日)

2002年5月17日(金曜日)

今朝から採血。完全に寝ぼけていたのでほとんど記憶にない。さらにはレントゲン。いつになく素早く検査が進む。通院のときは物凄い待たされるのに、実はちょっと本気を出せばちゃちゃっと終わるのではないのか?なんて思ってしまう。

今日も昼から自宅へ戻り日常復帰のためのリハビリをしないといけない。そんなことよりも何よりも俺は原付を動かしたかった。機械だからって甘くみてはいけない。使わないと機嫌を損ねてしまう。

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2002年5月16日(木曜日)

2002年5月16日(木曜日)

風の音が聞こえる。今朝はひどく風が強い。そんな今日から外出ができるらしい。というより、外出しないといけないらしい。本格的に日常生活へ戻る準備である。このまま順調にいけばあと4日で退院できる。3回目の連続入院を経ているので、このループもいい加減にして欲しい。

入院していようが日常生活をしていようが一週間は何ひとつ変わらない。月曜火曜などは時間が過ぎるのが遅く、週末にかけて加速する。もちろんそんなこ

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2002年5月15日(水曜日)

2002年5月15日(水曜日)

昨晩、消灯後に鼻炎の薬が俺の手元に届けられた。奇跡は存在したのである。俺は真っ暗な部屋の中で薬を飲んだ。するとみるみるうちに鼻が回復していき、1時間ほどで90%くらいまで回復した。

今朝。俺の鼻はほとんど正常な状態に戻っていた。代わりに少し気分が悪い。薬というのはそういうものだ。胸にいつもと違う痛みが走る。大したことはないんだろうけども気になる。少し歩く距離を増やした所為だろうか?いや、原因なん

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2002年5月14日(火曜日)

2002年5月14日(火曜日)

今日は少し天気がいい。トイレの窓から外を見渡してそう感じた。今日は他に何も感じることがない。感覚が鈍っている。いろいろ考えるのが面倒臭いだけなのだろうか。

午前中、ひさすら読書。テレビは6時から30分だけついていた。世間の騒がしい出来事ばかりを放送しているので見るのはおろか付けっ放しにすることさえ止めてしまった。毎日毎日、そんな出来事ばかりを発信しているのだけど、今日に限ってはそれが我慢できなく

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2002年5月13日(月曜日)

2002年5月13日(月曜日)

月曜日の始まり。とはいえ今の俺にはまったく意味をなさない。テレビのカードが切れている。1000円で20時間ほど見れるらしい。おかげで朝のニュースが見れなかった。いよいよすることがないので、病院の茶を飲みながらゴロゴロしていた。

風呂へと向かう。傷口を気にせずにシャワーを浴びるのは1ヶ月ぶりだ。こんなに気持ちが良いなんて思わなかった。部屋に戻ると昼食が待っていた。その中に茄子の味噌汁がある。信じら

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2002年5月12日(日曜日)

2002年5月12日(日曜日)

二度寝三度寝を繰り返し、昼前まで眠っていた。さらに起きてすぐに昼食が運ばれて来た。寝起きの状態での昼食。もはや味なんて分からなかった。

昼食後、脳が小休止を始める。何も考えていないようで何かを考えている。俺は急に過去を思い返していた。手術目前のことだ。少しずつ確実に死に向かって行くあの感じ。徐々に指も足も動かなくなり言葉も発せなくなった。目の前の今見ているすべてが現実なのか判断がつかなくなってい

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2002年5月11日(土曜日)

2002年5月11日(土曜日)

今朝は少し気分が良い。胸の痛みもマシな気がする。その代わり背中が痛い。痛いというかだるい。けれども胸の痛みに比べれば、かなりマシだ。

5月に入ってもう2週目も終わろうとしている。時間というのは無駄にしようと思えばいくらでも無駄にできる。俺の場合は絶対安静なので無駄かどうかは微妙なところだけども。それでもやっぱり無駄なんだろうと思う。ぼーっと過ごしていると昔のことをやたらと思い出す。それこそ1日1

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2002年5月10日(金曜日)

2002年5月10日(金曜日)

入院から2週間。無駄な時間を過ごすのは実に簡単だ。今朝は雨が降っている。降っている気がする。外を確認したわけでも確認したいわけでもないけども、きっと雨が降っているんだろう。そういう匂いがする。今日から歩行距離と時間を伸ばす。他の誰でもない俺が勝手に決めたことだ。とはいえ、今の俺は3階廊下の歩行しか許可されていない。そんなところを行ったり来たりしても俺は簡単に飽きてしまう。そこで俺は考えた。3階には

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2002年5月9日(木曜日)

2002年5月9日(木曜日)

今朝は少し肌寒い。と思ったら、窓が開いてる。今日もまた退屈な1日がだらだらと始まった。だが、今日はいつもと少し違う。専門家が居る病院へと診察へ行くのだ。一体どんなことを言われてしまうのか楽しみで仕方がない。

昼前に父親がマクドでバリューセットを買ってきてくれた。そういえば、小学生の頃、昼食はいつもマクドだった。それは自分で決めたことだ。家に帰ると机の上に千円が置いてある。昼下がりの薄暗い部屋で俺

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