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2002年5月15日(水曜日)

昨晩、消灯後に鼻炎の薬が俺の手元に届けられた。奇跡は存在したのである。俺は真っ暗な部屋の中で薬を飲んだ。するとみるみるうちに鼻が回復していき、1時間ほどで90%くらいまで回復した。

今朝。俺の鼻はほとんど正常な状態に戻っていた。代わりに少し気分が悪い。薬というのはそういうものだ。胸にいつもと違う痛みが走る。大したことはないんだろうけども気になる。少し歩く距離を増やした所為だろうか?いや、原因なんてどうでもいい。おそらく再発するほどのダメージではないのだろうけども。

今日はやけに足音が多い。俺の知らないやつだ。誰か入院してきたのだろうか?そういえば、昨晩、消灯後に院内を徘徊したことを思い出した。1階などきっと真っ暗なんだろうと期待してあえてエレベータで下りた。ドアが開いた瞬間に暗闇が迎えてくれるはずだ。それがどうだろう。煌々と蛍光灯が灯っている。若干の人影さえある。ひどく詰まらない。新館だ。きっと新館なら期待通りのはずだ。ゆっくりと新館に移動するが、そこも同じ有様だった。

夕食の登場だ。まったく妄想で終わってしまう1日だ。消灯後、もう一度1階に下りてみようと思う。

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