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双極性障害が社会復帰するまで#3 復職の条件と職場の認識

激鬱だ。激しいうつ状態だ。昨日の夕方から調子が悪い。
夕食も食べず、楽しみにしていたドラマも見れず、頓服の安定剤を飲んでひたすら横になってじっとしていた。気が付けば朝の5時半だった。フルーツを食べて、薬を飲む。が、どうにも気持ちが悪く、身体が激烈に重い。起きていられない。重力が数倍にも感じられる。違う惑星に来てしまったみたい。安定剤を飲んで横になる。もうすぐ正午。目が覚めた。頭が回るようになってきたので、まとめておきたい。


昨日はリワーク支援の個別面談があった。まだ本格的な支援は始まっておらず、現在はコーディネートの段階にある。担当カウンセラーが、休職に至った経緯や生育歴などを子細に聞き取った上で(これが結構しんどかった)職場へ出向いて、人事担当者へ、会社の復職制度や休職に至る経緯の認識、復職への期待などを聞き取りに行ってくれる。昨日は、職場への聞き取りの情報共有が目的の面談であった。


リワーク支援は、元の職場への復帰を前提としている。元の職場への復帰の意思は、角度を変えて何度も確認された。内心「戻るか退職するかは50:50」くらいの気持ちでいたのだけれど、それではちょっと足りなかったらしい。今は「とりあえず復職して、ダメだったら辞めればいいや」くらいの気持ち。カウンセラーには話していないけれど。

さて、職場の人事担当者はわたしの復職に関してどのように話していたか。
①復職の条件
主治医の許可があること。シフト制の勤務に穴を開けずに出勤できること。
②休職に至る経緯の認識
責任感が強く、しっかり仕事をしてくれていた。本人に完璧主義的なところがあり、それが原因になったのでは。
③復職後の労働環境
役職を降りることは本人も希望しており、その通りになる。
夜勤を含むシフト制勤務が常勤雇用の条件である。時短勤務は育児中を理由としたものは認めているが、精神疾患による時短勤務や夜勤の免除は前例がない。時短やシフトの配慮が必要な場合は、非常勤での雇用契約(要するにパート職員)となる。
④リワークへの期待
「健康でいて欲しい」というざっくりとした返事だったので、カウンセラーも面食らって、掘り下げて聞いてみたらしい。
ストレス対処や人間関係の構築、最も心配しているのは体力面の回復。だそうだ。


①は、まあそうですよね。

②の、認識の薄さが問題だなと思いました。度々、上司にSOSを出したり、面談をしてもらっていたのに、あくまで個人の問題として捉えているのか。長時間労働やハラスメント、オーバーワーク等の、労働環境に問題はなかったというのか。これはキツイなと思いました。

そして③。介護士なので、早朝シフト、日勤、深夜シフト、夜勤があります。起きる時間も早朝シフトなら5時、深夜シフトなら9時、夜勤なら18時、と、バラバラ。かなり生活リズムが崩れます。双極性障害にとって、規則正しい生活はマストです。常勤で働くのは厳しいと思いました。かといって、非常勤で働くことにメリットが感じられません。病を抱えて働くためには、9~17時の仕事を探した方が、自分の人生のために良いのではと思いました。

④の体力面について。これはわたしも凄く心配。介護士は、ご想像の通り、力仕事が多い。こんなに筋肉がなくなって、ゆるゆるな身体で、何が出来るんだろう。っていうか、怪我しそう。


介護士の仕事は好きだったけれど、自分の身体を壊してまで続ける仕事じゃないと思う。そもそも、心身共に健康な人でなければ、よいケアは出来ないのではなかろうか。

双極性障害の社会復帰、良い最終回を迎えられますように。
まだまだ先のことになりそうだけど。

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