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アクシデントで解消された夜間授乳積年の怨み

まぎらわしいですよね。

ノンアルコールカクテルと普通のカクテル。

このお盆休みの特筆すべき出来事といえば、ノンアルコールカクテルを頼んだはずが酒がでてきてへろへろになったことです。

久しぶりに居酒屋で山盛りのから揚げを食べたいという話になりまして。

行ったんです、かなり早めの時間に家族で。

それで私大変酒が弱くて、アルコール分解できないので子育て中じゃなかろうが元々酒は飲みません。

ところがですね、ノンアルコールカクテルがあるとなんかちょっと嬉しくてつい頼んでしまうんです。他では飲めないレア物な気がして。

それがよくなかった。

頼んだキウイスカッシュは妙な味がした。したんですが、安い居酒屋だから材料が安いのかな……?ということで流してしまい、半分ほど飲んだら心の蔵がドクドクしてきましてあれもしかして酒かなと。

気づかない私も私なんですが、夫が飲んでもわかりにくかったようです。ええ言い訳です。

でもドキドキするだけで今回は収まりそうかな、いつのまにか私も成長してるじゃんなんて思っていたら全然そんなことはなく、全身真っ赤になりふらふらに。

滅多に文句を言わない私ですが今回ばかりはお店側に一言伝えました。
でもねー、まぎらわしいよね。酒飲む場所だしね。気付けよ、って話ですしね。事故です。
とはいえ私にとっては結構な事故だったので一言伝えるだけで済ませたのは徳を積んだ気すらしてきます。

最初の注文がいかにも慣れてないけど一生懸命なお兄さんで、それ以降はタッチパネル注文だったんですよ。

最初っからタッチパネル使えばよかったよ。
後から出てきたんだけど。

おにーさん次からは気をつけてくれよ。
食べたのは確かだから返金とか求めないけど。
まあ食べたの全部吐いたけどね。

悪酔いしてからのホット青汁は美味しかったよ。

次から一杯目は確実にノンアルコールなものにしようと決めました。

昔ウーロン茶頼んでウーロンハイ出てきたこともあるので何が安全牌かはちょっとわからないですけど……。(その時はひと口で気付いた)

そんなこんなで、久しぶりにアルコールを摂取し、改めて酒は私にとって毒でしかないことを確認した次第です。

それでね、ところがね。

子持ちは酔い潰れても日常があるんですよ。

子のお世話があるんです。

でもその日はもうほんとだめで。

帰りに予定していたスーパーでの買い出しも諦め、一人で帰れる自信もなかったし歩きながらも吐きそうだったので夫の「何か必要なものあるなら買ってこようか?」という申し出も「それどころではない一緒に帰って…」と断って。

帰るなり布団にダイブしてそこから夜まで記憶がありません。

***

ふと目覚めたら外は暗く、となりの部屋で息子がきゃっきゃあうーと楽しそうに過ごしている声がしました。

ああ、ごはん、お風呂……と思ったら、夫が済ませてくれたとのこと。

マーベラス!

再び私は意識を失います。

***

次に目が覚めたら日付けが変わる頃で、右には夫が、左には息子が寝息を立てていました。

気持ち悪さは抜けていたものの、体にはダメージを受けた感がある、という状況。

とはいえほぼ回復していました。

キッチンを見ると、哺乳瓶やストローマグ等が洗ってある。
ありがたやありがたや。

仏のような夫である。

でもミルク用のお湯・白湯の準備はしてないだろうな。洗い物までは今までもやってくれてたけど、あと一歩なんだよな、とヤカンを火にかけようとすると、なんとお湯も白湯も補充してある。

ファンタスティック!!

夫の進化を感じます。
その後、たぶんシャワーを浴びて寝ました。

しかし、ああしかし、子育てはここで終わらないのです。

お盆休みで生活リズムが崩れたのか、普段は夜ミルクを飲んだら朝までぐっすりな息子が、夜間たびたび起きるようになっていました。

ああ……息子が泣いている声が……きこえる……。

ミルクかな、でもちょっとすぐ起きられそうにないしとりあえずおっぱい……は飲酒してるからよろしくないか……。

覚悟を決め起きよう、と思うコンマ数秒前、ぼんやりとした視界の中に夫が入り、息子を抱き抱えていきました。

何やらミルクを用意しているっぽい気配がします。

「ありがとう……」そう言って私は再び眠りに落ちました。

***

翌朝目覚めると息子の枕元には哺乳瓶が並んでおり、授乳の形跡がありました。

あれは夢ではなかった。

夫の仕業です。

そう確信すると、酔いが覚めた以外にも体がすっと軽くなるのを感じました。

実は夫が夜間授乳対応をしてくれたのは初めてです。

息子はもうすぐ1歳ですが、わずか5日間の入院を終えてから、その日までずっと、私はたった一人で夜間授乳対応をしてきました。

里帰りをしなかったので夜は親に頼れず、夫は夫で休みが少なく、夜勤もあり、2日連続の休みなどまずなかったので(あっても自転車レースに行っていたので)、夜間授乳をお願いするのに抵抗がありました。

でも本当はつらくてつらくて仕方なかった。

あまりにしんどくて、もう寝たら翌朝目が覚めないんじゃないかと何度思ったことか。

これから子供が産まれるという男性には、休みの日は夜間授乳を交代してあげてくれと熱弁しました。

実は相当わだかまりがあったんです。

それがふっと消えて楽になりました。

まぁもう夜間授乳は滅多にないのですが、思わぬところで身軽になったなぁと思います。

というか、想像以上に根に持っていたんだなぁと、自分で自分がコワイ。

割と言いたいことは言うタイプですが、それでも言えないこともたまにはありますよね。

思ってた以上に引きずり続けてたんだと気づきましたし、時差があっても解消されることもあるんだなと思いました。

それにしても酒はこわいですね。
もう本当に飲みたくありません。
もしまわりに「弱くて飲めません」という方がいたから、どうか無理に飲ませないでくださいね。

次からは「ノンアルコールの◯◯で」と頼もうかと思います。

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