激務部署だった20代の経験が子育てで生き、子育ての経験がマネジメントに役立っている
20代後半は、激務な部署に配属されまして。原則残業禁止の会社だったので、勤務時間内になるべく収めるよう、必死で働いていました。
(それでも残業になることはあった)
労働時間は長くなかったけれど結構過酷で、帰り道に勝手に涙がこぼれてきたり、脳貧血で倒れたり、今思うとそこそこやばい時期もありました。
けれどもその時期に身につけた、
事故らない優先順位のつけ方
大量の仕事をいかにさばくか
いかにミスを防ぐか
いかにタスク忘れを防ぐか
のスキルはその後の妊娠、出産、育児という怒涛の変化と過酷生活にとても活かされました。
例えば、私は「子と私の生存」を最優先することにして、その他の快適で、統制の取れた、理想の生活は切り捨てました。
育児中たびたび思い出した上司の言葉は、「手が回らないんですが、AとBとCだとどれが最優先ですか」と相談したときの「うーん、どれも大事だけど、Cはやらなくても最悪死なないからA→B→Cの順で」というもの。
やらなくても死なないものは、後回しにしても、死なない!!
ということで、だいぶ手を抜くことにして、とにかく生存に注力しました。好きな創作や鑑賞も、死なない程度に諦めましたが、これだけは!というライブやイベントは絶対に死守。全部諦めると、それはそれで心が死ぬからです。
気力と体力と、自分が死なないギリギリのラインを探す戦いの日々でした。
結果、何とかここまで親子共々生き延びました。
さらに、30代前半の乳児~幼児育児では
自分が圧倒的強権を握っている中で、いかに理性的、倫理的にふるまうか
自分が相手に求めること、話す内容は適確か常に検討すること
相手にも感情があり、自分とは別の人間と承知したうえでいかに相手に満足・納得して過ごしてもらうか
自分も不完全な人間であり完璧ではいられないと認め、肩の力を抜くこと
を身につけました。
これらは、平社員なのになぜか中間管理職的な仕事が増えてきた現状で役立っています。
おそらく伝え方や頼み方が変わったと思いますし、以前より人の気持ちを思いやれるようになりました。
なにより、「思い通りにいかなくて当たり前」と肩の力を抜けるようになったのが大きい。
できる範囲で力を尽くしますが、思いがけないことは起こるし、なるようにしかならないし、その都度出来ることをやって、結果的に少しでも前に進んでいたらいい、そんな風に考えられるようになりました。
けして「激務を経験すべき!」と言いたいわけではなく、仕事も子育ても、案外つながっているし、無駄な経験はないな、と実感しておりまして。
どうしても「子育て or 仕事」とどちらかしか選べない、対立するものとして語られがちですが、子育ても仕事も、どちらも楽しみつつ(しんどい時もあるけど!!)、双方にいい影響を与えるような循環をつくっていけたらいいなと思っているところです。
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