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ぐずる子の様子を動画に撮って見返したらめちゃくちゃ可愛いことに気づいてしまった

きっかけは2つあった。

1つ目は、こちらのnoteが素敵なtsumuguitoさんのTwitterでのリプライ。

もう一つはNHKの番組「すくすく子育て」。
このイヤイヤ期回は出会うたびに観てしまうのだが、番組内で流れる実際のイヤイヤ動画を「よその子のイヤイヤはこんなにも可愛いのにな〜」と微笑ましく思っていた。

※HPに要点が掲載されているのでおすすめ

我が家ではコロナの影響で保育園が休園になり、育児のため私も休業して2ヶ月目に突入。
いつもと違う状況や働けないストレス、夫は在宅勤務なものの割と長時間労働で、同じ屋根の下にいるのにワンオペ、おまけにマンションの水道管工事まで始まって、ちょっと気が狂いそうなくらい、私もストレスでカッカしていた。

そこにイヤイヤ期の息子である。

なるべく平和に楽しく過ごしたいのに、ついイラッとしてしまったり、厳しいトーンの声ばかりだしてしまったり。息子はますます私のいうことを聞かなくなり、私も自己嫌悪でさらに余裕を失うという悪循環。

これではいかんと、なるべく穏やかに過ごすよう心がけ、一進一退しながら、楽しい家族に向かって進んでいると思う、たぶん。

そんな今日、仕事をする夫に「椅子から降りて一緒にソーセージ食べよう」とぐずる息子の姿をふと思い立って動画に撮ってみた。

夜、その動画を見返してみると、あらまぁ、めっっっちゃくちゃかわいい。

無音でもわかる、息子の全力さ。夫のシャツをぎゅっと力強くひっぱり、腕にすがりつき、引っ張ったりした後、それでも動いてもらえないので、諭す夫の胸元に頭をぐりぐりとこすりつける。落ち着きなく動き続け、顔は真っ赤。かわいい顔のパーツを誰憚ることなくぐしゃっと真ん中に寄せてぎゃんぎゃん叫び、最後はへたり込んで、それでも主張は曲げない。

わ〜〜〜〜!すごいぐずってる、かわいい。

普段、目の前で繰り広げられると余裕のない時はもうっ!とイライラしてしまうのに、こうして画面越しに眺めると、なんと、とても愛おしい。

不思議なもので、この動画を眺めていると、息子の「かわいいぐずり」を思い出す。

夫が仕事の連絡をしているのにスマホを触りたがって、仕事部屋に逃げ込まれたのを「出てきてよぉ〜!!パパぁ〜〜!!!」とドアの前で凄まじく泣き叫んでいたこと。いざ夫が出てきたら、むくれて私にしがみつき、夫とは顔を合わさず拗ねていたこと。

あれは可愛かったなぁ。くずるのは、困ったものとばかり思っていたけれど、そんな中にも可愛さはある。

ぷくぷくのほっぺをさらに膨らませて、絵に描いたような拗ねっぷり。
あんなに求めていたのに、いざ来たら逃げる天邪鬼さ。眉を潜めて、目も奈良美智の絵みたいに釣り上げて。全身全霊で拗ねているのが可愛かった。

子どもの頃、私は本気で怒っているのになぜ大人は笑うのか、と憤慨したことがあったが、今ならあの時の大人の気持ちがわかる。

それは、馬鹿にしているのでも軽んじてるのでもなく、怒る姿さえ可愛かったのだ。子どもなりの理論で怒っているのだが、それが大抵むちゃくちゃなので、微笑ましくなってしまう面もある。

大人になるとなかなか全身全霊では怒れない。
そもそも「拗ねる」というのは、甘えを含んだ行為であって、大人になるとやや恥ずかしくて出来なくなってしまうのだが、子どもにはまだその意識がない。

家族の中で、ちゃんと家族でいるために、ぎゃんぎゃん主張して、時には叱られて、そうやって少しずつ自分の感情やその呼び方、表現の仕方や、まわりの人の気持ちを汲み取っていくのだろう。

それにしても、動画に撮るとこんなに可愛いとは思わなかった。笑顔の写真たちの中に、こういうぎゃんぎゃんしているのが入るのも、なかなか良い。
すべて私たちの日常なのだから。

とはいえ、怒っている時いつもカメラを向けられるのは息子も嫌だろう。親としてきちんと対応しつつ、時々、どうか収めさせてほしい。

こうなると、ほぼ毎日言っている「パパ、お仕事しないのっ!」という、キレ気味の力強いお言葉をなんとしても記録したくなっちゃうなぁ。

私たちにとって、生きているだけで愛しい存在なのだ息子は、と今回の動画で思い出した。

#育児 #子育て #エッセイ #イヤイヤ期 #ワーママ #ワンオペ育児 #2歳

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