【祝1歳】初めてのケーキはお父さんの手作りだったと語り継ぎたい
１歳の誕生日というのは特別ですね。
しわしわで、ふにゃふにゃで、すぴすぴねるばかりだったあの子が生れ出てから1年。
今やつやつやの肌にふわふわの髪を備え、時にいたずらっぽい瞳と案外力持ちな腕で出会うもの全てをかじり、舐め、ぶん投げながら世界を大開拓中。
信じられないほど食べるようになり、うんちもずいぶん立派になった。
だんだんコミュニケーションが取れるようになってきて、真っ白な歯をのぞかせてにこにこ笑い、もっちりした肌の、愛らしい手でぺたぺたと触ってくれる。
永遠に続くかと思われた夜間授乳もなりを潜め……たと思いきや突然食べる量が増えてお腹が空いたと早朝起きるようになったりしたがまぁそれはおいといて。
ある日突然「ばいばい」や「ご馳走さま」が出来るようになって我々を喜ばせてくれる息子。
私たち大人の1年と比べて変化が大きく、昨日できなかったことが今日できるようになり、毎日毎日かわいいを更新し、あっという間の、しかし感慨深い365日。
同時にそれは、不安だらけで危なっかしくて覚束ない私たち親が、無事に1年間子どもとともに生き延びられた記念日でもありました。
１歳の誕生日は本当によろこばしい。
尊い、感慨深いものです。
で、その誕生日、できることなら華やかな空間で楽しく過ごしたい。
でもあまりパーティースキルがない。
ないけど、可能な範囲で楽しもう、とケーキを用意することにした。
しかし１歳でケーキは食べられるのだろうか？
あと当日もふつうに仕事である。
どうしよう？
色々調べたところ市販のケーキはやはり消化が難しそう。
いちから手作りするのは時間もないし、なかなか面倒。
そこでみつけたのがこちら。
一度試しに作ってみようと思っていたものの、家庭内風邪パンデミックでへろへろになっているうちに、あっという間に誕生日数日前。
そこで、当日お休みだという夫にケーキ作りをお願いすることにした。
夫は元々料理上手なうえに、割と「華やかに見せる」ことが得意だ。
お付き合いしていた頃、バレンタインに手作りチョコを持って行ったら、何故か夫もチョコを作っていたことがあった。
そしてチョコ対決をしたい！と言い出し、私の家族に判定を依頼。
味は私、見た目は夫が良いという評価を受けた。
ストロベリーチョコをラップに垂らしてスプーンで形をつけ、花びら型の美しい飾りを作ったり、ムースの層を重ねた見目麗しい一品を作ったりしていたのだ夫は。
ほんと何だったんだろうあれは。
私もお菓子を作らないことはないが、焼き菓子や焼くだけのケーキ、ムース、チョコ系が多く、デコレーション系の筋肉はあまり強くない。
そこで、きっと素敵に作ってくれるだろうなと夫にお願いしたのである。
日々の疲れで寝てしまい、夕方から頑張りだした夫(ありがとう！)
みよ、この完成度の高さを！
果物は食べなれたイチゴとバナナを加熱して(真ん中の飾りイチゴは除く）
当日は、あると思っていた泡立て器が無いというトラブルに見舞われたが、フォークで代用するという荒技にでてくれた。
本当にごめん……私も以前同じようにしようとして無理で、泡立て器を買いに走ったことがある気がする。
キッチンに向かいカタカタ一生懸命クリームを泡立てている後ろ姿を、息子もなにやら真剣に眺めていた。
お父さんがなにか、いつもとは違うものを作っている、とはわかったようだ。
それにしてもケーキの華やかさに感嘆。
コツは、完成形をイメージすることだそうです。
ちなみに私はケーキの素とフルーツ選びの助言で参加しています。
100%丸投げではないよ！
初めてのケーキに息子も大興奮。
最初は食べ物だとわかっていなさそうでした。
「1」の数字のロウソクをたてて、明かりを消して、歌をうたって。
息子の頭には100均で買ったフエルトの王冠を輝かせて。
まだふーっとできない息子の代わりに、2人でロウソクの火を「せーの」で消しました。
楽しかったなぁ。
その後、これが食べ物だと気づいた息子はもりもりケーキを食べてくれました。
我々も味見してみましたが、なかなか美味しかったです。
楽しくて、楽しくて、みんなずっとにこにこしていて、尊い、素敵な1日でした。
息子もお父さんの手作りだとわかったのか、いつも寝るとき私のお腹の上にダイブしてきてごろごろしているのが、その日は夫にも抱きついて頭をぐりぐり、ぴとぴとと愛情表現していました。
誕生日って、いいですねぇ。
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