見出し画像

会社がコロナ対策を何もしてくれないので社員の意見原案をつくって組合に提案した話

私は都内で勤務していますが、3/31現在弊社では何のコロナ対策もとられていません。

時差出勤も
時間短縮勤務も
テレワークも
検温も

何も行われていません。

すごいですよね。

■何もしない弊社、決まらない対策

取引先の方と「うちは時差出勤が始まりました。御社は……?」「いえ何も」「今週から弊社全体が時間短縮営業となりましたのでご連絡いたします。御社も何かございますでしょうか?」「いえ、何も……」みたいな会話を繰り広げておりました。

私はまだ子供が小さく時短勤務を選択しているので、ひとり時差出勤&短縮勤務ですが、私以外の全員が、出勤し、フルタイムで働き、客先訪問も顔を突き合わせての会議もしています。

すごいですよね。

実は弊社の総務部門は他県、それも関東圏外にあるので、いまひとつ危機感がないようなのです。

理解できなくもないのです。
私も北海道知事が緊急事態宣言を出した時「北海道は大変だなぁ」程度にしか思っていませんでしたから。

先日の都知事の外出自粛、「平日の仕事もなるべく家で」という発言をうけ、流石に対応を考え始めたようですが、なぜか総務に丸投げされた東京の開発部門の管理職が対策を練ることに。

なぜだ……。

電車通勤したくない。出勤したくない。交代勤務や時差出勤じゃだめなのか?

今すぐ在宅勤務に切り替えられる部署もあるだろうに。

夫はテレワークが決まり、子は保育園に通うものの行動範囲は狭く、私が家族の感染リスクを高めている。

かといって「やってられっか!もう今日から出社しません!」とボイコットする勇気もない。

でもこのまま自分や同僚を危険に晒して、後で後悔するのも嫌だ!!!!

そこで私なりに意見案をまとめ、組合に提案し、組合員の意見を上乗せしたうえで会社に提案してはどうだろう、と考えました。

会社側はまだ対応を決めあぐねているようでしたし、発熱がある場合や、コロナに伴う休校で出勤が難しい場合の対応も不明でした。学校だけでなく、介護施設が閉鎖され、社員が休まざるを得なくなる可能性もあります。また、在宅勤務の導入を考えているようでしたが、営業部へは営業活動を無理にでも続けるよう求める案が出され、顰蹙を買っていました。

管理職としては事業の継続が大前提でしょうから無理もありません。売上にも響くでしょう。社員に甘くするのは、もしかすると、厳しくするより勇気のいることなのかもしれません。

管理職には管理職にしか見えない景色があるのでしょう。
でも平社員にも、平社員にしか感じられない世界があるのです。

申し訳ないけど、私は、今すぐ止めても人命にかかわらない業務より我が身のほうが大事です。

対策を検討している管理職も正直苦慮しているように見えました。労務専門じゃないしね。ということは、我々にとって要望を通すチャンスかも。

・縮小、停止しても即人命に関わる事業内容ではないこと
・都外にも事業拠点が複数あること
・会社が財政的に逼迫している状況ではないこと

を念頭に、「こうだったらいいな」を集めた叩き台を無邪気に書き連ねました。
息子の寝かしつけをしながらポチポチと。

■迅速に動いてくれた組合

余計なお世話かな、過大要求かな、と不安になりながらも、翌朝思い切って東京の組合長にメール。

これを叩き台に、皆の意見を集約し、会社に提案しませんか?まだ対策が固まらない今が、我々の意見を通すチャンスです。

返事は速攻で「やりましょう」。

早速昼休みに組合員へ連絡。無事過半数の賛成を得、届いた意見もまとめて、その日の夜には管理職へ提出してくれました。

なんという速さ。

普段、東京の組合が、単独で自ら動いて何かをするということはあまりありません。

けれども今回は感染状況の地域差も大きく、「東京の問題」である上にスピードも求められました。

組合長は業務もあって忙しく、面倒な役回りだったろうに、さくさく動いてくれたことに感心しました。すごいなぁ。

今は会社の反応待ちです。

会社が負う義務以上の要求をしたので、軽くあしらわれる可能性も、なんなら幹部の怒りに触れる可能性もあります。それでも、少しでも我々の切実さが伝わればいいなと願っています。

■Twitterに救われた

私はといえば、その日はとても疲れました。

慣れないことをすると疲れますね。

Twitter(鍵垢)の方で「会社のコロナ対策がくそなので社員の要望原案作成して組合に提案し、組合員に投げるとこまで動いたから誰か褒めて」とつぶやいたら友人たちが沢山ねぎらってくれ、とても救われました。

すき。ありがとう。

「文句言うだけじゃない建設的な対応」とか「みんな『なにかやらなくちゃ』と思っててもやらなかったんだと思うよ。えらい!」と言ってもらえてホッとしました。

マミートラックにはまっていて、会社に睨まれても失うものが少なかったので、思い切って行動に移せたのも予想外の怪我の巧妙?です。

また、Twitterに救われたのは他の面でもあって、

・迅速にテレワークを決めた会社
・コロナに伴う休校で会社を休んでも、通常の有給とは別に有給休暇を与え、満額支給する会社

など、Twitter経由で素晴らしい対応を取る会社の存在を耳にしていたので、他所でできるなら弊社で出来ないこともあるまいと大きめに要求することが出来ました。

言うだけならタダだしね。

実際に夫が目の前でMacBook Proを支給されて在宅勤務を始めたのも大きかったです。夫の会社もありがとう!

ちなみに「会社が何してくれない」と悩んでいる方にはこちらの記事がおすすめです。

私の記事の5000倍は役に立ちますよ。

まだ会社がどのような判断をしてくれるからわからず、いっそ都内に外出禁止令が出ないかなと安直に思ったりもしています。

何が正しいのか、何をすべきか判断が難しく、すぐ答えが出るような状況でもない昨今ですが、自分なりにできることをやってよかったのかなと、思います。

よかったのかな……なんか不安だな……。

後でやってよかったと、思えるといいな。

#エッセイ #コロナ #コロナ対策 #在宅勤務 #テレワーク #組合 #提案 #ワーママ #ワーキングマザー #労務

サポートいただけるととても嬉しいです!よろしくお願いいたします。