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『Slowdown 減速する素晴らしき世界』

『Slowdown 減速する素晴らしき世界』を読みました。

人口を始め、あらゆる分野・地域で多くのことが
スローダウンしている!ということをデータで語る1冊。

ぶ厚くて途中からかっとばしつつ読みましたが、

「世の中はものすごいスピードで変化している」
「その変化についていかなければならない」

と思い込んでいたので新鮮でした。

常により良く、豊かにならねばならぬと勝手に力んでいたのかも。

思えば、マーケティングを学びつつも

「こんなに物が溢れていて、廃棄も多い中で必要以上に物を売りつけることに意味があるのだろうか」

と疑問に思ったり、

「いつまでも拡大を続けるなんてことが本当に可能なのだろうか」

とうっすら思っていたりしました。

ここ100年の変化は著しかったが、今後の世代は”親とさほど変わらない生活”をするようになっていくと著者はいいます。

わが子の生活もそのようになるのでしょうか。
それとも本書の読みは外れるのか。

いずれにせよ、無理は出てきているように感じるので、拡大・成長を目指すのではなく、変化のペースがスローダウンした安定した世界でどのように心豊かに生きるかを考え始めた方が良いのかもしれません。

できればスローダウンした世の中をどう生きるかの提言ももう少し欲しかったな。

真に問題なのは「経済成長しない」ということではなく「経済以外の何を成長させれば良いのかわからない」という社会構想力のなさであり、さらに言えば「経済成長しない状態を豊かに生きることができない」という私たちの心の貧しさなのです。

p.7より

自分で考えろということだな。

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