お父さんは画家といい父親と両立できるほど才能があるの?

旦那さんと夕ご飯後にまったりとアニメを見ていたら、なかなかに厳しい発言が飛び出しました。

「良き父親と芸術家は両立できないわけじゃないと思うよ」
「お父さんは、両立できるほど才能のある人なの?」

「セントールの悩み」というアニメです。

脇キャラの各家庭にスポットをあてた今回。
父子家庭で4人の妹の世話をしながら学級委員長を務める、真面目でしっかりものの登場人物の発言です。

彼女のお父さんは会社員と画家の兼業。会社員としては、週の半分勤務する契約社員。実家は神社で、彼女がお払い等をしたお金と末の妹が受けている補償金で何とか生活を支えている様子。

そんな彼女は父に画家として成功して欲しいと思っているようで、お払いの仕事をこなしてきた自分の代わりにご飯を作っていたけれど絵は描いていなかった父に、なかなか厳しいことを言います。

「芥川の『地獄変』で絵師は自分の娘が焼き殺される姿を描いた。」
「そこまでするのは酷いよね。父として、人として。そんなことしたら君は父を恨むだろう?」
「もちろん恨むわ。でも、お父さんが画家で芸術家なら、恨まれても描くべきよ」

そして冒頭の台詞。

「芸術家になるの?それとも、良き父親になるの?」
「良き父親と芸術家は両立できないわけじゃないと思うよ」
「お父さんは、両立できるほど才能のある人なの?」

娘にこんなこと理詰めで言われたら、泣いてしまう……。
けれど間違ってはいないわけで。

お前はどうなんだ、といえば、彼女は家族最優先で、学校の委員会なんかも決まった時間になると強制終了したりします。家に帰ってご飯をつくるため。
彼女なりの優先順位と時間の使い方がはっきりしているのです。

それにしても厳しい……と思いながら見ていたら夫が

「僕はいい父親にはなれないかもしれないけど、いい自転車のりにはなれると思う……」

と言い出した。

待って。まだ父親にもなってないのに諦めないで。

「だってそんな才能ないし」

諦めないで!!!!

私もいい母親にはなれるかわかんないけどまぁうん頑張ってはみるから!

こんなドキドキさせられるとは思ってなかったよこのアニメに!

家庭をもつということは大変なことであり、責任も発生するけれど、きっとなんとかなると信じたい。

とはいえ時間は有限なので、何かを切り捨てて何かを得るしかない、のかな。
結局のところ、何を選んで、何を実行するかがすべてなのかなと考えてみたり。
優しいお父さんだとは思うんですけどね。

しかしなかなか刺さる言葉でございました。

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