陰キャ
今回は『陰キャ』という言葉について、色々と思う事を書いてみたい。
『陰キャ』の定義
まず、『陰キャ』という言葉の意味から確認したい。
言葉の意味の段階で誤解があると、後々大きな勘違いの原因になって色々と大変だからね。
実用日本語表現辞典によると、「いわゆる陰気なキャラクター(陰気な性格の人)の略。言動や雰囲気が陰気、暗い、後ろ向きな人。周りの人の気持ちを暗くさせるような人、コミュニケーション能力のない人、社会性の乏しい人という意味を込めて使われる場合もある。罵り文句として用いられる事もあれば、自虐の意味で用いられる事もある。」とのこと。
悪い意味で使われているけどさ…
上述の通り、この言葉は自分だったり相手だったりを攻撃、否定するニュアンスで使われている。
とても悪い意味として使われてしまっている。
けどさ、ちょっと考えてみて欲しい。
そんなに『陰キャ』である事って悪い事?
ネガティブにはネガティブなりの良さというか、ネガティブだからこその、ネガティブにしか見られない景色があると思う。
そうじゃなきゃ、今に至るまで『陰キャ』な人、ネガティブな人が生き残ってきた事が説明できない。
『陰キャ』にメリットが無いのなら、とっくに人類の進化の過程で淘汰されているはず。
例えば、不安が強い『陰キャ』の人は、損害を回避できたりするかもしれない、とかね。
『陰キャ』には『陰キャ』ならではのメリットがある。
生存意義がある。
人類には『陰キャ』が必要なのだ。
もしこの世に陽キャしかいなければ、とっくに人類は滅びていただろう。
だから、自分が『陰キャ』だと思う人にはぜひ自信を持って欲しい。
そして、それを踏まえて『陰キャ』の存在を認めて、受容していくのが、我々が目指すべき多様性社会なんじゃないかな。
『陰キャ』である事をもって、他人をイジメたり否定したり攻撃したりするのは不当な差別だ。
断じて許されるべきではない。
ま、『陰キャ』の人に「陰キャ!」って言うのは、個人的にはスゴくアホな行為だと思うけどね。
それって何もメリットが無い。
犬に向かって「犬!」って言うのと同じ。
やめるべきだろう。
決めつけ
あと、そもそも目の前の人が『陰キャ』とは言い切れなくない?
あなたがその人を『陰キャ』だと思っていても、それはあなたがその人の全てを見た訳では無いだろう。
とある有名人のセリフを借りて言えば、「それってあなたの感想ですよね」。
その人にはあなたの知らない陽キャ的な側面があるかも知れない。
(決めつけの愚かさについては以前書いたので、そちらも参考に。)
あと、人を陽キャか陰キャかの二分論で分けて考えるのはどうかと思う。
陽キャ寄りの陰キャの人とか、どちらかと言えば陽キャとか…。
ちなみに私自身も、自分はやや陽キャ寄りの陰キャだと思っている。
こんな感じで陽キャと陰キャにはグラデ―ションがあると思うのだ。
それを踏まえても、やはり人を『陰キャ』と決めつけるのは良くないと思う。
まとめ
自分が『陰キャ』だと思う人は、自信を持って。
そうじゃない人は、『陰キャ』を差別したりせず、多様性を受け入れて。
決めつけたりせずいきましょう。
今回は以上。
ここまで読んでくれてありがとう。
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