1.光速度不変の原理とは?
観測者の系で伝わる光速は、(異なる系の)光源の運動に関係なく不変である。
これが光速度不変の原理で、特殊相対論の原理の一つ。 もう一つの原理は、相対性原理で、「全ての慣性座標系は等価である」は、相対性原理の実現のための手段は等価原理に依存することを言っている。
2.階層性な等価原理の要請
ガリレイ不変性は、量子重力でなくても階層構造の世界で物理法則に不変性が現れる不思議を原理にしたもので、それにガリレオの等価原理を要請すると、
これはニュートン力学の「重力質量(m₉=E/c²)のエネルギーの大きさや増減と、運動による慣性質量(mi=γ・m₉)のスケール変化とは無関係である」と訳することができる。またこれに
・アインシュタインの相対性理論の光速度基準系(光速度不変の原理)と
・ひゃまの階層性な等価原理
(光の運動量の等価原理は、相対論的質量 mr=γ・m₀ ➔ mi=γ・m₉)を
要請し定式化すると、スケール変換による相対性理論になります。
スケールファクター γ=mi/m₉=c/w=c/√(c²±v²)=1/√(1±v²/c²) .
相対運動 ±v²=w²ーc², +の場合は後退速度,-の場合は前進速度.
「観測者」が運動(1:多で相対的な位置の変化)する場合、(異なる系の)光源の相対速度v₊(後退速度は実際は計量自体の拡大速度)が光速度cに加算される。
系間の光速変化 w₊²=c²+v₊², 光速度不変 c=√(w₊²ーv₊²)=γ₊w₊ .
光速が一定な対象系 ⇒スケール変換⇒ 光速度不変な観測系.
だから特殊相対論におけるアインシュタイン同期(英語版)によるローレンツ不変性はあくまでも、光速度不変と相対性原理を説明する手段の一つ(数学でいう公理)に過ぎず、
これでは自身の16歳の疑問を解決できていないので、アインシュタインにとっては“to be continued”である。
3.対称性と等価原理を要請の間違い
「ローレンツ不変」と「ローレンツ対称性」は同じではありません。
ローレンツ不変性は手段であって、天才アインシュタインがいう原理ではないが、凡才の他の学者たち(数学的に相対性理論を理解したという人は大体これに陥っている)が他の原理に挿げ替えてしまっている。
対称性理論では自発的対称性の破れというが、超光速相対論では時間の流れを逆転しないで、素直に各階層においてスケール変換により不変性が生成「自然現象→物理法則(=理論)→不変性」される。
4.反相対論とアインシュタインの憂い
アインシュタインは一般相対性理論構築後も宇宙項の取り扱い方を迷走している。
また一般相対論と量子論が融合しないのは、物理学者達が抱いてきた対称性に対する信念が間違っている。
大正の反相対論者・土井不曇の不満も主に、「観測者」が運動した場合の光速度不変と相対性原理の一貫性についてであるので、この説明で満足して貰えると思う。
以上、反相対論者が反論する内容は、後年のアインシュタインの憂いでもあったという話です。