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上手い支援者は、相手に必要なことをタイミングよく話してる 〜「想像力」と「感性」の大切さ

障がいのある人を支援する人(支援者)は、優しい人が多く、人と関わることが好きな人が多い。感覚的な意見ですがそんな風に思います。人のために自分が何かできるなら…って思っていて、役に立てることがモチベーションに繋がり、支援者として頑張ろう!って思ったりするものです。

でも、支援者の中には、ついつい支援したくなることがあります。アドバイスしたくなるっていうか、手を差し伸べたくなる。人の役に立ちたいって思う気持ちが強い人ほど、ついつい自分の価値観で手助けしたくなってる気がします。

 

僕にとって尊敬する支援者の方は、支援する時に「相手の役に立ちたい」という気持ちよりも「相手のために『今』自分ができること」を押し付けずに支援されてるように思います。

ASDの人は、中学や高校、大学などで周囲環境にうまく馴染めないことが増え、しんどくなる人は多くおられます。同級生の人間関係に悩んだり、学業についていけなくなったり、アルバイトなどでうまくいかなかったりと理由はさまざま。年齢を重ねるごとに周囲環境から求められることは段々と増えていくため、段取りよく進めたり、臨機応援に進めるなど、苦手なことが多くなってしんどくなっておられます。

そんな時、尊敬する上手な支援者は本人の困り感を丁寧に聞き取りつつ、本人が今一番欲してる情報をさりげなくアドバイスされています。押し付けずに伝え、本人の納得感が一番得やすいタイミングで、情報量を最小限にして「ちょっとだけアドバイス」って感じで支援しておられます。まさに職人技です!

 

支援者にとって大切なスキルとなる「想像力」と「感性」。相手を思いやり、相手の立場に立って考える想像力を身につけ、相手の困り事に対して「今一番必要な情報は何か?」を丁寧に想像し、「押し付けない情報伝達」を想像して関わっていくこと。そこには、支援者としての「感性」が大切であり、感性とは「感じる力」「気付く力」「他者を理解する力」であると思います。

それに、上手い支援者は関わるタイミングが抜群です。関わる内容や声かけした内容ももちろんですが、本人にとって「一番心地の良いタイミング」をじっくり待ち、よく観察した上でタイミング良く関わる姿は同じ支援者として本当に学びになります。

僕もそんな支援者になりたい!そうなれるように頑張らなきゃ!と言いたくて、書いてみました。支援の仕事は奥が深いですね!

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