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「休んでるはずなのに疲れてしまう」~考えすぎ疲労をどう防ぐか~準備編

あり合わせの食材で名もなき料理を作るのが趣味のせーやです。
昨日はマカロニとしらすとナスと小松菜とちくわを混ぜ合わせた謎サラダを作ったよ。


1. 頭の中で考えすぎて「あぁぁっぁぁ」となって疲れてしまう時

皆さんは、別に考えたくも無いのに色々考えてしまって疲れてしまうことはありませんか?

無いですか?私はあります。話を進めますね。

特に何か嫌なことがあった時、気になることがある時、そして何かが中途半端になってしまっている時。

私の場合は特に普段から何かを考えて心ここにあらずで意識が現世の留まらずにさまようことが多いです。

それがさらにブーストされるときもあります。

「あの時どうするのが正解だったのだろう」
「今度嫌な仕事をしないといけなくなったけどどうしよう」
「キリの良い所までできなかったから次はあそこからやらないと」

同じようなことを結論が出ないまま何度も何度も繰り返す。

頭の中は何かの考えでいっぱいになり、中々収まりません。

気分転換に綺麗な川を散歩していても、自然を味わう余裕もなく精神的に疲れて終わることもあります。

いったい何をしに行ったのやら。

今回はこうした「考えすぎ疲労」をどう防ぐか、そしてどう向き合うのかについて書いていきます。

ちょっと長くなりますので今回は準備編と実践編に分けました。

内容は基本的には科学をベースをしますが、私の実体験に基づいた感覚の部分も多分にありますのでご容赦くださいませ。

2. どうして考えすぎると疲れてしまうのか

まず、そもそもどうして考えるだけで疲れてしまうのでしょうか。

この同じような考えを何度も頭の中で繰り返すことを「反芻(はんすう)思考」と言います。

この「反芻(はんすう)思考」が生じている状態は、「心ここにあらず」の状態に生じやすいです。

この「心ここにあらず」の状態にある時の脳のエネルギー消費量はなんと脳全体の60~80%を占めると言われています。

そりゃあ疲れるわけだ。

では、もう少し丁寧に説明すると、この反芻思考は様々な理由から精神的、身体的に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

①脳のリソースの過剰使用
反芻思考は脳のリソース(容量)を大量に消費します。特に解決策が出ないものは、終わりが無く特に疲労感が大きいです。徒労感ぱないっす。

脳の記憶領域の一つにワーキングメモリというものがありますが、このワーキングメモリが圧迫されると非常にストレスが溜まります。

そして、反芻思考はこのワーキングメモリを絶え間なく圧迫してしまうんです。

まさにストレスマッハ。

②ストレス反応を引き起こす
反芻思考によってネガティブな思考がぐるぐると頭の中を駆け巡ることで、その思考からストレス反応が引き起こされます。

そして、結果として血中のストレスホルモンであるコルチゾールが増加します。

コルチゾールは緊張感を引き起こし、役立つときもありますがそれが続くとなると身体はその間緊張しっぱなし。

これで疲れないのは人間じゃねぇ。

③睡眠の質の低下
寝る前に考え事をしていると睡眠の質が低下する可能性があります。

ベッドに入っても考え事をしていて中々眠れなかったこと、心当たりはないですか?あるはずです。

そして、寝不足になると疲労感が高い状態で朝を迎えることになり、色々と無念な感じの1日のスタートとなります。

寝不足ダメ、絶対。

④ネガティブ感情の増加
反芻思考はネガティブな感情を増加させ、ポジティブな感情を低下させることが研究によって示されています。

そして、ネガティブ感情の増加はコルチゾールの増加や睡眠の質の低下に繋がります。

もう説明は不要ですね。次に行きます。

⑤問題解決能力の低下
反芻思考は、新しい視点や解決策を見つける能力を低下させる可能性があります。

これにより、問題の解決が難しくなり、疲れやフラストレーションが増加します。

問題の根本が解決しなければ疲労の根本の解消もできず、根本的にどうしようもなくなるのですね。

これらをまとめると要するに、反芻思考は脳と体の両方にストレスを与えるため、疲れや疲労を引き起こす可能性が高まるということです。

3. 実はメリットもある心ここにあらず


ちなみにこの心ここにあらずの状態にはメリットもあります。

例えば、創造性の促進。何かのアイデアを思いつくときは、思考が様々な方向に流れることで生まれます。

また、常に何かに集中している状態というのも疲労の原因になります。時には集中を解いて一時的に休息をとることでリカバリーを計ることもできます。

さらに思考や感情の調整。

過去や未来を思い描き、考えや感情を整理することで心の平穏を保つようにする場合もあります。

特に考えをまとめるのに時間が必要な内省的なタイプの人はこのタイプでしょう。

その他にも、現実を離れて自分を見つめることで、自分はいったい何者なのかというアイデンティティの形成にも繋がります。

4. 自分の主導権は「思考」ではなく「自分」が握る

ですから「心ここにあらず」の状態が悪というわけではありませんし、この状態は人間にとって必要だから存在します。

しかし、その副作用として「反芻思考」により、身体や心の状態の悪化や疲労を招いてしまっている。

それならば、コントロールするすべは身に着けるに越したことは無いでしょう。

それに反芻思考はうつ病や不安障害などの精神疾患にも関係しています。

理想の状態は自分の心の状態を俯瞰でき、必要に応じてそれを使いこなせるようになることです。

自分の主導権はやはり思考ではなく自分が握るべきなのです。

というわけで、今回は準備編ということで「考えすぎ疲労」についてザクっと解説をしました。

次回の記事で、じゃあどうすれば対策ができるのかについて紹介していきます。

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まとめ


・人間は頭の中で色々考えすぎて疲労することがある
・同じようなことを頭の中で繰り返す反芻思考は疲労感に繋がる
・反芻思考のもとになる心ここにあらずの状態はメリットもある
・それでも自分の主導権を思考ではなく自分で握るべきである

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