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経営を「信長の野望」から学んでみた

みなさんは、

「信長の野望」

という歴史戦略シュミレーションゲームをやった事がありますか?


私はこのシリーズのファンだったので何作かやった事があります。

ゲームとして面白いのでお勧めします。


さて、ここでお話ししたいのは、

「信長の野望でやってることって経営そのものじゃね?」


と感じたことに端を発しています。


企業とはなんぞや?

どうすれば良い企業になって、それこそ「天下統一」できるのか?


考えていた時に、

「天下統一するゲームに当てはめてみよう!」


そう考えたのです。



「信長の野望」が分からない方の為にまずはゲームの解説をします。



プレイヤーは戦国大名の1人に成り代わって天下を統一する。

これが主たる目標です。


その目標を達成するために、

財源を確保するための商館を建てたり、
兵力確保の為の兵舎を建てたり、
農地を開拓したりして国力を高めます。


それと同時に、強い国に攻め込まれてはいけませんから外交交渉もして、
時には贈り物をしてご機嫌を取ります。


そして、秘密裏に兵器や技術開発を進め
国力の弱そうな国に攻め入り、併呑


それを繰り返して天下統一を目指します。


さて、そんなゲームなのですが、

ここで皆さんに質問です。


「信長の野望」で起こる、

大きな敗因とは何だと思いますか?



シンキング・ターイム!



ま、これは何回か織田家を滅亡させてしまった(ゲームオーバー)

私の所感になるのですが・・・



様々な答えがあると思います。

このゲームをやったことがない人でも色々な答えを出すのではないでしょうか?



ズバリ、私が考えるその要素とは



「人事」と「投資」です。



どんなに強い大国であっても、

地理的に強い国であっても、

技術的に優れた国でも、


人事が下手くそで、投資が上手く回らず資金がダブついてると

恐ろしいくらい簡単に負けます。



人的資源の最適配分(その人の個性や特徴を考える)

そして投資(外交・研究開発)


これをギリギリのラインまでやり続ける事が勝つ法則で、

それができなければ負ける。

私はそういうゲーム(それが経営)だと思っています。



「信長の野望」ではタイトルの通り織田信長に成り代わることもできますが、

他の大名も選択する事ができます。


上杉謙信、武田信玄、徳川家康、今川義元、豊臣秀吉・・・


選んだ大名家によって地理的な要因や様々な用件が変化します。



なので、選んだ大名家に優秀な人が最初から揃っていて、資金が有り余っていればどんな初心者でもなんだかんだ上手く行くのですが・・・



先述の理由により、その豊富な資力によって甘えた「人事」と「投資」をするといくら最初に強い大名家を選んでも負けます。


私がこのゲームで衝撃を受けたのが当時中学生くらいの時でした。




織田家の頭領となった私は冴え渡る頭脳で近隣諸国に土下座外交をしまくり、同盟と停戦を選択し続けました。



その裏で、あのクソ生意気な目の上のたんこぶとなっていた、
武田信玄・浅井朝倉軍を潰すため、技術革新とその為の人事采配を徹底して行なっていました。(でも表面上は土下座と贈り物でご機嫌をとります)


もちろん、農政と金融政策には徹底して知恵を絞ります。


同盟と停戦で得た平和によって、農作物を売りまくり金貨を獲得します。

それをまた開発資金やヘッドハンティングに費やすという涙ぐましい努力を重ねました。



その甲斐あって、ついに戦国最強の武田家を織田・徳川・上杉包囲網の結成によって打倒。そのままの流れで関東を平定。


ついには上洛を果たす事ができました。


上洛の勢いに乗って、東日本の制圧事業に乗り出します。

今まで得てきた豊富な人材と資金力を背景に伊達政宗を一蹴。


遂に日本の50%を占拠する大大名に私は上り詰めました。


ガハハ!勝ったなこれは!


あとは西日本だけ・・・


残るは島津家と毛利家を一捻りにしてやるだけでした。

しかし、私は侮っていたのです。

経営のなんたるかというものを。



私は意気揚々と東国を後にし、西日本の平定作業に移ろうと思った矢先、

岸和田城(今で言うところの和歌山県と思ってください)に宣戦布告が入りました。


「オイオイオイ!誰に喧嘩売ってんだよ!?

東日本平定した私に楯突くとはいい度胸じゃないか!」


当時の私はそんな感じでした。

それもそのはず、
私の織田軍はそれはもうドリームチームのような豪華メンバーで、

他国を制圧した事によって獲得した人材によってかなり強い組織になっていました。


さらに、地の利もあった。

防衛戦というのは非常に有利で、攻めてくる側は守る側の3倍の兵力を用意しないと勝てないというのが定石でした。

そして私は守る側

兵力も潤沢にありましたし、何より私は防衛戦がとても得意でした。


日本のレオニダスは俺なんじゃないかと錯覚するくらいで、

こっちは2万の兵力なのに10万以上の大軍を返り討ちにした上、

逆襲して城を奪ってしまうくらいには防衛戦に長けていました。


負けるわけない。


むしろ、攻めてきてくれたおかげで相手の兵力を減らすチャンス。

その様にも思えました。



島津家が100万の大軍を持ってくるまでは・・・



「は?えっ?なにこの物量・・・」



宣戦布告を受けて数ヶ月後(ゲーム内の時間進行)

私は事の大きさに慄然とします。


そう、彼らは私が東日本を平定するのを指を咥えて待っていたわけではなかった。


ずっと、待っていた。


「人事」と「投資」を繰り返して、この決戦の時を。



決戦が始まると、すぐに形勢が悪いことを悟ります。

防衛戦の名手である私でも、多勢に無勢でした。

いくら撃退しても、攻め手が緩まることは決してありませんでした。


彼らは物資に投資を繰り返し、潤沢な資材を基に攻めました。

相手の兵糧は尽きることなく、士気が旺盛。

さらに、研究開発もしていたんでしょう、兵士の装備がやたらと良く
全く倒れていかない・・・


対する私は東日本平定に力を使い、さらには平定する安堵から内政を疎かにしていました。

「人事」と「投資」を疎かにしていた。


そのため、岸和田城には十分な人材が整わないまま戦をする事になります。

西日本には人材や連絡線を確保していなかったので連携は乱れまくり、前線に物資と兵力がなかなか送り込めない・・・



さらに、中国地方では毛利家が一年中妨害工作を働き、
足止めはされるわ混乱させられるわ奇襲に遭うわで、
日本海側からの支援は完全に寸断されてしまいました。


島津は外交の投資も疎かにしなかったわけです。


その物量に押され、遂に前線の砦が崩壊。

続いて第二前線砦も崩壊。


遂には岸和田城まで攻め込まれます。

しかし、岸和田城を既に要塞化していた私はまだ活路があると信じていました。

徹底抗戦します。負けるわけがない!



すると、突然岸和田城が爆発し始めました。

島津に見慣れない兵器があることに気が付きます。

それは・・・



「奴ら!大砲まで持ち込んできやがった!!!!」



そう、大砲。国崩しです。

信長の野望では移動式大砲の建造もすることができるのですが、

異常なほどコストが高い代物でした。


どれくらいかと言うと、その大砲一基で街が二つできるくらい


基本的に私は外交政策で城を落としていたので、力攻めはあまり好きではありませんでした。だから、気がつかなかった。彼らが自信満々で宣戦布告してきた理由が。



島津家はこともあろうに「大砲部隊」を設立していて岸和田城に押しかけます。

要塞化した岸和田城が子供の積み木遊びのように崩壊していく・・・



島津義弘「ははは!見んね!これが薩摩隼人の力!」(妄想)


僕「グゥアアアアア!!!シマズゥうううううううう!!!!」

(燃え盛る岸和田城で戦う自分の幻覚)



私の必死な抵抗虚しく、岸和田城は1年間の抗戦の後陥落。

その後、一旦は取り返すことができましたが、甚大な被害を受けました。

回復しない我が軍を取り逃がすまいと、岸和田城・大阪城が同時攻略され、中学時代の私は島津家・毛利家にコテンパンにされた過去があります。



敗因は「人事」と「投資」でした。


不利な状況下で私はそれを緻密に計算して遂行していました

この仕事は誰に任せれば効率がいいのか?

この人材をどこに向かわせるべきか?


どの分野に投資をするべきなのか?

どれくらい投資に回すべきなのか?



しかし、これはやり続けなければ意味がないのです。

有利な状況下になった途端、私は「人事」と「投資」を放り出しました。



ま、適当でいいっしょー!



それではダメなんです。

積み上げてきたものが破壊されるのは一瞬。

私はそれを信長の野望で学びました。



「経営」は「人事」と「投資」で成り立っています。

それを止めた瞬間、私が相手の連携力と大砲でコテンパンにされたように時代についていけなくなってしまう。


絶えず最適配分を考え、未来の予想図を描くために計算された投資活動を行う事が目標の達成に近づく事だと思います。


人生も同じかもしれません。


自分の「人事」(自身の特性やスキルと言う意味で人事)

そして「投資」(時間・お金・体力の投資)


これに対する思考放棄をした瞬間、

待っているのは“滅亡“(ゲームオーバー)


なのかもしれません。



そう思うと、中学時代に島津・毛利は私に大切なことを教えてくれたように思います。



ありがたや・・・

良ければ、信長の野望をやってみてください。
経営の勉強だと思って!
面白いですよ?

そして信長の野望をやったことがあるあなた。
実はその経験が経営に生かせるかもしれません・・・!


信長の野望のリンク

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