治療経過④(中咽頭がん)陽子線治療20回目から26回目
いたみとの闘いの始まり
入院中のやわらか食のおかげでいたみが減少していた口の炎症が、陽子線の照射を重ねるごとに悪化し、いたみを増してきました。
おそらく、抗がん剤で免疫が減少したことが重なり、炎症の拡大が自己治癒力を上回っている状態なのだと思います。
退院後二日を過ぎた7/6には食事中の痛みがひどくなり、週末には常時いたみを感じるようになってきてしまいました。
いたみを10段階の数値で表現すると、退院時は3で現在は8まであがっています。
鋭利で口内を傷つけていた左上の親知らずは地元の歯医者さんで、出来上がってきたかぶせもの(金属ではないやつ、保険適用外のため4万もしましたよ!!)をしていただいたので、その影響でできた炎症だけでも治ってほしいと思っていましたが、一番強く陽子線が照射されている原発ガンに近いためか、治まることは無く、舌の炎症は新しいものが増え、痛みでしゃべることが難しいくらいになってしまいました。
いたみが増したことを主治医の先生にお伝えし、追加のいたみ止めとして「ポンタールシロップ」とう白い液体の薬を処方していただきました。
口に含んで軽くうがいをして炎症の部位にいきわたらせてからそのまま飲み込むという薬です。
しかし、これはあまり効果がなく、代わりにロキソニンを処方いただき、カロナールとロキソニンの併用をするようになりました。
また、今まで食事の前だけに使用していたキシロカイン(麻酔)入りのうがい薬は痛いと思ったときに何度でも使ってよい、という事で、これら三種類のいたみ止めでしばらく様子を見ることに。
食事と睡眠
食事は一番のいたみとの闘いの場です。
栄養を摂らなければ自己治癒力がさがり、炎症が治りません。ですので、食事は最重要事項です。
キツイトレーニングだと思って取り組みます。
食事前のルーティンとして、嚥下体操と唾液腺マッサージ。それが終了したら麻酔入りうがい薬でうがいしてから食事をとります。
自分なりにやわらか食を準備していろいろ試しました。
いたみが増す前は納豆、豆腐、卵を中心に、バナナスムージーとか、とろろ芋とか、介護用のやわらかおかずを購入して食べていたのですが、いたみが増すと、前述の食材は卵以外はしみるようになってきてしまいました。
しみると刺すようないたみが口の中に広がり、顔から一気に汗が吹き出します。悶絶するようないたさで、自然と涙がちょちょぎれます。
急いで掻き込み、洗面台にダッシュし、麻酔入りうがい薬でうがいをします。これでいたみがマヒして落ち着きます。
バナナスムージーはすごくしみて、もう捨ててしまおうか。。と心をよぎりましたが、そんなもったいないことをしてはいけない、と思い、思い付きで、再度麻酔入りうがいをしてマヒさせた直後に一気飲みをして、また即座に麻酔うがいをすることで痛みを感じる時間を最小限で飲むことができました。新たな技を編み出しました!😅🥲
そんな中で今のところ一番しみないメニューが、だしで炊いたおじやにとろけるチーズをいれてチーズリゾット風にしたものに、卵2つを入れて栄養たっぷりにしたもの。それと、カロリーメイトの飲料タイプのカフェオレ味です。これのヘビロテでなんとか体重維持しています。
栄養補給では、それ以外にプロテインとアミノバイタル、難消化性デキストリンを牛乳でシェイクして飲んでいます。タンパク質と繊維質の補給です。自転車のトレーニング後の疲労回復と血糖値コントロールのために常備していたものが役に立っています。
睡眠もいたみとの戦いです。
すでに唾液の減少による口の乾燥で頻繁に目を覚まして水分補給をしていたのですが、その乾燥にいたみが加わりました。
いたみと乾きで目を覚まし、水分補給をおこないます。するとその水分補給がしみて激痛です。水までもしみるようになってしまいました。。
麻酔うがいをして再度寝床に横になります。
すると、しばらく口の中にじんじんとしたいたみが続きます。2分程度でしょうか。その後、いたみが治まってきます。すぐ横になるからでしょうか?食事の時はすぐにいたみがマヒするのですが、寝ている途中の麻酔うがいはうがいすると一度いたみが襲ってきてから治まるという。。これもけっこう辛い。。これを1時間半くらいの頻度で繰り返しています。
そして、普通に上を向いて寝ていると、唾液が出なくなっていてネバネバだからでしょうか、のどにそのネバネバがからみ窒息しそうになって目が覚めます。。
口呼吸が良くない。なんとかしたい、と思い、小林製薬の「ナイトミン鼻呼吸テープ」という、口をテープで物理的に閉じてしまうものを買って試してみたのですが、、まったく寝付くことができず。。私は口呼吸でないと眠れない体のようです。残念。。
皮膚の炎症
くびの皮膚の炎症がひどくなってきてしまいました。
念入りにヒルドイドで保湿をしていたのに。。とくにもともと皮膚の色がぬけている部分(しろなまず病)が日焼けするとやけどしてしまう弱い部分であることもあり、その周りが一番いたがゆい感じです。
朝と夜に加えて昼もいちどシャワーをあびて石鹸で清潔にしてから、ヒルドイドをたっぷり塗り込み、その上からワセリン塗り保湿を長持ちさせるようにしています。この方法は友人から教えてもらいました!
そして、Tシャツのネックラインが皮膚に擦れるのが刺激になって悪化させてしまうので「モイスキンシート」というのを巻いて保護します。これは治療開始前に看護師さんから購入するように言われていたもので、使う機会がなければいいな、と思っていたのですが、ついに使うことになってしまいました。
ネックラインは保護されるのですが、逆にモイスキンシートがあたる部分が少しかゆく感じてしまうというデメリットもあり、なんか微妙です。。
いたみ止めの追加
ロキソニンとカロナールとの併用でもいたみがあまり緩和せず、頻繁に麻酔うがいしなければいけないことを主治医の先生につたえ、もう一段上のいたみ止めを処方していただきました。
トラマドールとアセトアミノフェン配合錠です。医療用麻薬のオピオイドとカロナールを配合した薬という事です。
これですこしはいたみが緩和されることを期待です。
それ以外の副作用
ヒゲがあまり伸びなくなりました。炎症を起こしている首にけっこうヒゲが生えるほうなのですが、首のヒゲはほぼ生えません。顔のヒゲも成長が遅く、週1回の髭剃りでもそれほど無精ひげが汚くならない程度になりました。これはこのままでもいいなぁ。😊
あと、鼻毛も少なくなりました。内側?下側?と言ったらいいのでしょうか、顔に近いほうはほぼ生えず、反対側の外側の方だけに生えている状態です。これも、このままでいいかも。😁
まぁ、治療が終われば元通りになるようですが。。
幸い、体毛は抜けていません。髪の毛もそのまま維持しております。
耳鳴りは引き続き継続していて「もわーん」という感じです。
陽子線治療はあと9回。終盤戦に突入です。
主治医の先生には、これからが頑張り時、と言われております。
これは、これからが副作用の猛威が襲うという事??これ以上??
あまり考えたくありませんが、私にできることをするのみです。
ツール・ド・フランスを見て気持ちを前向きにテンションを上げながらなんとか乗り切りたい所存です。😁💪
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