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独立すると誰にも注意されなくなり、ただ目の前からいなくなるだけ

僕は38歳の時に超消極的に独立しました。

上場しようとか歴史に爪痕を残そうとか、俺の作ったサービスで世界を変えるとか、そういった野心なんてこれっぽっちもなくて、とにかく何としてでも食べていかないとなーってことしか考えてませんでした。

雰囲気と勢いで当時付き合っていた彼女と29歳で結婚し、32歳で第一子が産まれ、36歳で戸建住宅を購入し、37歳で第二子を持った上での独立でしたから、とにかく不安しかなかったことを思い出します。

今同じことやれって言われても嫌だな。。。笑

それはさておき、独立したときはそれほど意識してなかったけど、ジワリと感じたことのひとつに、タイトルに書いた

「独立すると誰にも注意されなくなり、ただ目の前からいなくなるだけ」

というものがあります。

誰も他人を叱りたくなんてない

叱ってくれる人、いますか?

僕にはもういません。

アドバイスを貰うひとはいますが、かなり少なくなりました。意見を言ってくれるひとだってもうほんの一握りです。

これって結構キツイことで、知らずしらずのうちに独りよがりになってしまう可能性が高いと思っています。

僕は独立する前、「社長」と呼ばれるひとが苦手だったんです。多分に前職の社長の影響が大きいのですが、パワーありすぎというか強引というか。

でもそれって元から持ってる特性もあると思うんですけど、立場がそうさせることもあると思っていまして。

自分が独立する時、近しい人に「俺、多分性格変わっちゃうと思う」って言ってたんですよね。で、多分変わりました。無駄がめちゃくちゃ嫌いになったし、仕事への愚痴を言わなくなり、聞きたくなくなりました。そういうことをする人にちょっとだけ厳しくなった気もします。

なんか厳しいこと言ったことがあるひとごめんなさい。

で、どうしてそうなっていくかって言うと、やっぱり叱ってくれる人が消えるからだと思ってて。

会社の中だったら

「あいつが空気乱すんだよなーうぜーなー」

って感じになっちゃうと、上司が

「おいおいお前は何様なんや、みんな困ってるぞ」

って叱ってくれるるじゃないですか。くれない人もいるかもだけど。

でもそれ、仕事だからやってることであって、もしあなたが派遣社員とか、常駐の外注先だったらそんなことしませんよね。チェンジして終了です。

誰も他人を叱りたくなんてないですもん。

独立したら叱られず、何も言われず、消えていく

さっき派遣社員とか、常駐の外注だったりとかの例を挙げました。実際僕も前職時代に派遣社員さんをチェンジしたことがあります。

でもチェンジまでは多少、何とか僕なりに調整しようとしたんです。

自分で事業やってると、そんなことしてくれるひとはいません。普通に次の取引がなくなるだけですよね。

実際僕もたぶん、そうされたことはあるし、したこともあります。

当たり前ですけど、協業してる(商流としては下流の)パートナーさんのこと、叱らないです。その時点ではこっちで巻き取って、次回がないだけです。基本的には。

そしてもう二度と取引はできなくなることが普通ですよね。

代理店さんとお付き合いしてて、

「どこか○○できるとこ知らないですか?」

って感じで紹介を求められたりすることってあると思うんですけど、僕が

「あ、□□□って会社知ってますけど、紹介しましょうか?」

って言っても

「あー、あそこは二度と取引しないですねー」

ってことがあったりします。

独立するってそういう意味でもホントに厳しい。だからコンサルを入れたり、外取を入れたり、経営塾に通ったりするんでしょうね。多分。

僕もコンサルはしてもらってますし、支払報酬をお支払いしてる方は複数います。ただ、この方達も叱ってはくれません。

やっぱり事業主は孤独。どんな規模でも。

自分で事業をやるって、この孤独に耐える覚悟が必要なんですよね。

でもその耐える力は独立してから培うものだったりするから、やってみないとわかんないってのがつらいところだし、やったら基本的に後戻りしづらいところもまたつらいところ。

最近は、独立するなら同じ目線で考えてくれるひとと一緒にやるのが最強だなって思ってます。まあそれはそれで揉める原因にもなるのでしょうが。

今日は1日の最後にこんなことを考えていました。

またあした何か書きます。

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