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汗をかきながら尾形さんと挑む”笑わない数学”


皆さん、ご存知でしょうか。
この夏唐突にNHKで始まった、新感覚教育バラエティ【笑わない数学】


お笑いトリオ、パンサーの特攻隊長(個人の意見です)尾形さんが汗をかきながら、眉間にシワを寄せながら、腹から声を出して、真っ白なセットの中で数学に挑んでいます。


真っ暗なセットでミステリアスに奇妙な世界へ誘う系とはマジで真逆。


数学、好きですか?得意ですか?
ちなみにわたしは、”生きていく上で苦手なもの”をテーマにしたとき、3本の指に数学が含まれます。


数学と尾形さんとNHK
この掛け算やばくない?掛け算で合ってる?笑
これだけで興味がわいて視聴しました。


番組時間30分。
いやぁ、これ以上は集中持たない!
的確な30分。濃密な30分。過不足ない30分。


やっぱり数学難しいなと思った 素数
これが数学だと理解した 無限
数学っぽい!と興奮した 四色問題
たかだか数に関する問題だと侮れない P対NP問題
解決が正解じゃない世界を見せられた ポアンカレ予想


数学というものの捉え方が180°変わりました。
いや、ここでそんな具体的な数字を出すのはナンセンスですね。


学問でありながら、ある意味では思想のような。テスト以外で使い所が不明の公式や計算方法だけが数学ではない。


むしろそれはあくまで”計算方法”であって”数学”ではない。



かずというものを前にすれば、”アリ”は”ナシ”にもなるし、”通れない”ようにみえて”通れる”にもなる。もちろん逆もしかり。


見えるものから見えないものまで、簡単にひっくり返します。


ゆえに、”数学”と安易なひと言で片付けられないような柔軟さ、広大さがこの学問にはある気がします。
もしかすると逆に、柔軟さや広大さを感じるものこそが”数学的”なのかもしれません。


生まれ育った場所も時間も異なる人々の、疑問と証明の応戦、根底にあるいろんな形の好奇心こそが”数学”そのものなのではないでしょうか。


“数学”において”定義”は”常識”でも”道標”でもない。


とにかくひとつ言えるのは、
わたしが習った”数学”は”数学”ではなかったということ。


いや、わたしが習った”数学”だけが”数学”ではなかった、が正しいかな。


かずというものが持つ、人知を越えたパワーにワクワクするのです。


純粋に知らんことだらけなんですけど、わたしの知る”数学”よりもむしろ、意味不明なのに、わたしの知る”数学”よりも親近感がわくのです。
“計算方法”や”公式”の方が単純明快なのにね。


数学って高いとこから見下みおろしてくるような、血が通ってない感じがしましたけど、ちらちら人間くささが垣間見えるんですよね。


この番組の視聴は【スポーツするのは苦手だけど、スポーツ観戦は好き】に近い感覚です。


面白いです。
でも本当に一瞬でも気を抜くと、おいて行かれます。
流し見できません。
録画もしてます。何回か巻き戻します。


自分で問題を解く時間があるわけではないんですよ。でもめっちゃ集中力つかう。


毎回のテーマに沿った、尾形さんのワンポイントファッションアイテムもかわいくて要チェック。
抜かりないですな。


ぼさっと過ごしがちな日常に、心地よい頭脳の汗をかける番組です。


こういうダラダラ文章を書き連ねる感じが最早、数学から遠い感じがしますけどね。
ですがまじでオススメです。


次回の虚数も難しそうだ〜でもたのしみ!





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