6月23日付『みなとニュース』(このままの資本主義でいいのか/人口が増えていく淀川区で/夫(未届)って書いてくれるんだ!)
みなと隆介の近況:このままの資本主義でいいのか
6月9日はみなと隆介を応援してくれるチームのメンバーで、万博記念公園の国立民族学博物館に特別展「水俣病を伝える」を見に行きました。水俣病においては、熊本県水俣市にあった工場から排出されたメチル水銀を高濃度に蓄積してしまった魚介類を日常的にたくさん食べていた住民が、神経系の障害を発症しました。四肢末端の感覚障害、運動失調、視野狭窄、聴力障害などが主な症状です。
・・・と、一般的な情報は私も知っていましたが、「水俣病を伝える」人や物、あるいは水俣の街そのものに焦点を当てた展示は衝撃的なものでした。被害者に向けられた誹謗中傷のチラシ、「怨」の文字のあるノボリ旗、魚などを獲っていた漁具、石に刻まれた鎮魂の像、そして、現在の美しい水俣の風景の動画。水俣に行ってもっと学びたくなりました。
それにしても、水俣病をはじめとする様々な痛ましい公害を経てもなお、気候危機、原発事故、過労死、薬害、あるいは極端な貧富の格差など、個人、果ては人類の生存を脅かすような事象が無くなっていない状況を見るにつけ、利益第一の資本主義の問題点の指摘と改革の提案を続けねばなと思うことしきりです。
みなと隆介の視点:人口が増えていく淀川区で
大阪市24行政区で人口が1位になった淀川区。人口増に見合った災害への備えが求められるはずですが、区内では西中島小と木川南小の廃校&木川小への統合への動きが進められており、地域の重要な防災拠点である両校跡地の活用方法によっては地域の災害対応力が大きく低下します(そもそも両校を廃校にすべきかどうかという根本問題もあるのですが)。
淀川区は23年度に約1400万円の予算をかけて跡地活用に向けた予備調査を行っており、その結果がホームページに掲載されていますが、民間に跡地活用を任せた場合には現在の避難所機能を維持することは極めて厳しいように思われます。跡地活用の方向性を注視することが欠かせません。
6月15日、16日と、防災士の資格を取得するための講習を受講しましたが、この災害大国日本で、特に地震・津波・風水害が懸念される大阪市/淀川区で「備える」ことの重要性を再認識しました。防災力を弱めず高めていくためのお手伝いを続けてまいります。
*国土地理院地図の「災害伝承碑」はとっても参考になります
https://maps.gsi.go.jp/#9/35.058105/134.934082/&base=std&ls=std%7Cdisaster_lore_all&disp=11&lcd=disaster_lore_all&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1&d=m
ゲイの当事者として考えてきたこと:夫(未届)って書いてくれるんだ!
長崎県大村市で、パートナーシップ制度を利用している男性同性のカップルの住民票の続柄に「夫(未届)」と記載される先進的な事例が生れ、その後、全国各地で同様の対応をすると表明する自治体が相次いでいます。大阪市のパートナーシップ宣誓制度を利用していても、同性婚の制度がない以上は住民票の続柄が変更されるわけないよなと思っていた私は非常にびっくりすると同時に、こうやって1つつ1つ前進していくのだなととても嬉しくなりました。
そして同性婚(のみならず選択的夫婦別姓制度)もすでに国民多数の賛成を得ている仕組みですから、法制化しない自民公明の連立与党の不作為が一層目立ちます。
次期衆院選で日本共産党を躍進させて「夫」と単純に記載される日を目指したいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?