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【菌ちゃん農法】 #00 菌ちゃん農法を始めるまで

きっかけは、数年前だった。

肥料もいらず、その辺にある刈草を畝の上に置いて、黒マルチをすると
2か月後には、野菜が植えられるという投稿を見て、衝撃を受けたのを覚えている。

2020年、当時の私はちょうど畑を始めたばかり。

2020年7月14日 ぼっさぼさの耕作放棄地から全てが始まった
2020年8月12日 草を刈り、草を焼き、トラクターで耕運した

さて、これから畑でどんな野菜を作る?!とワクワクしていた。

この頃から化学肥料も農薬も使わないことは決めていた。なるべく「自然に近い形」で栽培していきたいと思っていたので、マルチを使うことにも抵抗があった。

この農法は面白いけど、マルチは使いたくないな~と思い、鶏糞、有機石灰、バーク堆肥、緑肥など、いろんな方法で土作りをしてみた。(今思えば土づくりごっこ、だったけど…。)


まず初めに、近所の方々からもらった網で柵を作り、鍬で畝を立て、
鶏糞や有機石灰を撒き、大根や白菜、玉ねぎを植えてみた。
この柵だと、鹿は余裕で越えられるようで、
とある日、大根の葉を大量に食べられていた日もあった。
ちなみにこの時に植えた玉ねぎはピンポン玉サイズにしか大きくならなかった。。

2020年12月13日 わが畑 初めての冬を迎える

2021の春、第一子の妊娠がわかり、畑の活動がかなり緩やかになる。
妊娠6か月ごろまで草刈り機を振り回していたけど、さすがに手が回らず、
畑はもしゃもしゃになる。

2021年7月21日 雑草なのか野菜なのか

友人たちが来て、収穫を手伝ってくれたりした。

2021年7月21日 縦横無尽に暴れるマイクロトマトを収穫する

この頃になってようやく、野菜を育てるには土作りが重要だ、と気づく。
むしろ、土が良ければ、野菜は勝手に育つ。

うちの畑は元田んぼゆえに、粘度質で硬い土。耕盤層もある。

緑肥を育てると良いのでは?と先輩農家さんからアドバイスをもらい、緑肥を育てたりもした。

2m以上育つ緑肥は、それと同じかそれ以上根を生やすので、耕盤層を壊し、土をフカフカにしてくれるのだそう。

この時の私は妊娠9か月!畑を歩くだけで疲れてしまう妊娠後期である。

パートナーと先輩農家さんに全面協力頂き、緑肥の刈り取り。

2021/9/9 緑肥の刈り取り。ソルゴー、セスバニア、クロタラリアの混植。


その後漉き込み、予想通り土はふかふかに!
以前と全然ちがうー!と大興奮。
ただ、まだ足りない栄養素があるようで、相変わらず野菜はうまく育たない。

2021/9/9 きれいさっぱり

そんなこんなで人生の大イベント、出産・子育てのため、畑の活動は一旦休止。

2022/1/27 産後3か月、初めての畑仕事

2022年は、子育てに注力し、なかなか畑に出れず、もどかしい日々を過ごしていた。

米作りは、家族や友人たちの助けのもと、何とかやり遂げた。

2022年10月14日 ついに稲刈り
2022年10月15日 息子はパラソルの下


そして、2023年!
息子も保育園デビューし、さぁ、畑を再開しよう!というタイミングで出会ったのが、「いただきます2」という映画。

2023年1月18日 素晴らしい映画でした

無農薬・無肥料でもこんなに立派な野菜が育つのか?!と衝撃を受けた。
(今まで有機栽培といえども、うちの粘度質の土だとうまく育たなかったので、堆肥や有機肥料を入れないといけないと思っていた。)

そして、そんな野菜たちを真剣にほおばる子どもたち。とある保育園では畑が併設されていて、子どもたちが収穫した野菜で給食を作る。

なんて温かい世界なんだ!私も、私の子どもをこんな風に育てたい。
そう思った。

そうして、再び「菌ちゃん農法」にたどり着く。

今までやっていたやり方

畑の土ができていない(元田んぼ、粘土質)
→堆肥や有機肥料を撒く
→緑肥を育て、刈り取り、漉き込み、熟成させる
→緑肥の熟成期間など、野菜を育てられない期間がある

菌ちゃん農法

資材(落ち葉、刈草、もみ殻、丸太など)を集める
→50㎝以上の高畝をつくり、資材を乗せ、マルチをする
→2か月後定植・種まきが可能
→その後、3~5年間、絶え間なく野菜が育てられる

というわけで、最初の準備は大変だけど、その後3~5年は畝立てなどをしなくてすむそう。なにより、資材は家の近くにたくさんある。肥料代や堆肥代もかからない。マルチ代はかかるけど、3~5年使うと思ったら安いものだ。

子どもがいると、適切なタイミングで、堆肥を撒いたり、緑肥を育てたり、トラクターで漉き込んだりする、というのが難しく、育児と畑仕事の両立が難しいと感じていた。

この農法であれば、最初の準備は手間がかかるけど、その後は種まきや定植、収穫という作業だけになるので、子どもがいても管理しやすいと感じた。万が一、管理できない時があっても、マルチの下で微生物による土づくりは行われているので、数年後の自分を助けることになる。

考えれば考えるほど、今の私のライフスタイルに合っている気がしてきた。

そして、ちょうどそのころ、菌ちゃん先生によるオンライン通信講座の申し込みが始まっていた。(今は、5月中旬スタートの冬野菜用オンライン通信講座の申し込みが始まっている。)

全6回で5,500円。これを高いと感じるか、安いと感じるか。

Youtubeでもいろんな方が菌ちゃん農法について発信している。柴咲コウさんや山田孝之さんまで!
これらの動画も拝見した上で、より深くこの農法を理解するためにオンライン通信講座を受講することに決めた。


オンライン講座は、とてもわかりやすくまとめられていて、今この時期にどんなことをすべきかを説明してくれるので、作業に取り掛かりやすい。家族や友人に説明するときも、動画だと説明しやすい。

なんといっても、すごいのがQ&Aコーナー。2週間に1回、事前に提出した質問に回答してくれるんだけど、初回はその回答集がなんと93ページ!本当にいろんな角度からいろんな質問が来ている。正直、中には「わざわざ質問せんでもわかるやろー」レベルのものもあるけど、毎度菌ちゃん先生が丁寧に回答していて、凄いなーと思う。この回答集を読むだけでも、ふむふむなるほど、と面白い。


というわけで、オンライン講座を見て、ウキウキしちゃった私は、家族や友人を巻き込んで、菌ちゃん農法を始めるに至るのであった。

次回へ続く。


いつも読んで頂きありがとうございます!最大限の愛を❣️