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タラレバが言える幸せ

【第15回】

6月9日(木)(11安打)楽天 4-1 広島(10安打)

今日は野球のお話。

僕の好きなカープの話をさせてくれ。
昨日の試合を見て感じたことを述べてみたい。

昨日、カープは、ヒットは出たけどなかなか点が取れなかった。
首脳陣やファンのコメントを見ていても、タラレバが目立ったように思う。

しかし。
こう考えることも出来るんじゃないか。

”「タラレバ」が言えるのは善戦した証拠”

この気付きをnoteに落とし込みたいと思った。
僕の観戦ツイートや試合記事にも触れていきながら、文字を綴ってみたいと思う。

どうぞよろしく。


僕の観戦ツイート

僕はTwitterの野球アカウントを開きつつ野球観戦をしている。
試合終了後、冗長な振り返りツイートを行うのが日課となっている。
その1つを抜粋。

昨日の試合を見て、僕はこんな感想を残した。

なぜこんな感想を抱いたのかという部分を深掘りする前に、佐々岡監督の試合後談話を取り上げて、僕が感じたことを書いてみたい。

佐々岡監督の試合後談話

佐々岡監督 今はずっとなかなかつながっていかない。最初の2回(走者を出しながら無得点に終わった3回と5回)のところでしょうね。積極的に打つのはいいですけど、打つ球を絞ればというところで…。

試合後、佐々岡監督は貧打から抜け出せない打線を思わず嘆いた。直球とカーブやチェンジアップの緩急に加え、投球動作の緩急を付けた円熟の楽天岸に、手も足も出なかったわけではない。0-0の3回には1死一、三塁とした。1、2番の強攻策も、2者連続フライアウト。裏目となった。2点を先制された直後の5回は、2安打も盗塁失敗などもあり、得点圏にすら進められない拙攻で流れを変えることもできなかった。

【広島】10安打も1得点「積極的に打つのはいいですけど…」佐々岡監督、つながらない打線嘆く

皆さんならこの記事をどう読み解くだろうか。
太字にした部分をピックアップして、僕なりの解釈を書く。

<手も足も出なかったわけではない>

そう。
確かに昨日の岸投手には良いピッチングをされた。

でも、手も足も出なかったわけじゃない。
得点チャンスを多くつくることは出来ていた。
しかし、思うような攻撃とは、なかなかいかなかった。
結果として1点が遠い試合になった。

そういう時、野球ファンはこんなことを言ったりする。

「あそこであと1本出てたらまた違ったんだけどな・・・」
「あそこはもっと1点を取るための采配をしないと・・・」

前者は嘆きタイプ
得点を期待したけど得点出来なかった。
期待を裏切られたことをシンプルに嘆いている。
素直でかわいらしいなと思う。聞いてても嫌な気分はしない。

後者は批判タイプ
得点出来なかった原因は監督の采配にあると糾弾する。
監督の考えよりも私の考えの方が正しいのだと息巻く。
陰険でかわいくないなと思う。聞いてたら嫌な気分になる。

色んな野球好きの人と話を交わす中で、僕はそんな結論に落ち着いた。
なので、批判タイプの人とはなるべく話さないようにしている。
それと同時に、マイルールもつくることにした。

”自分がされて嫌なことは人にもしない”

采配に不平不満を言って敗戦のストレスを晴らそうとする人と一緒に居たくないと感じたのだから、僕自身、そういうことを口には出さないように努める。

至極当たり前のことだ。
だけど、俺は良いけどお前はダメタイプがチラホラ居るような気もする。
悲しい話だが、それが事実だ。認めるほかない。

”人の振り見て我が振り直せ”

そういう場に居合わせた時、僕は反面教師にするようにしている。
あなたのおかげで自分を戒められましたと心の中で感謝する。

皮肉で言っているわけではない。
ただし、意図的・意識的ではある。
無意識に感謝の念が持てるほど出来た人間ではないからだ。
感謝しようと努める。いわば、努力の結晶と言っても良い。

ホークスとの3連戦(5/27~5/29)と比較

ホークスとの3連戦。
あれはもう、見ているだけで、ただただ辛い、3試合だった。

カープファンなら記憶を抹消したいと思うような試合だったが、この話に触れないと先に進むことが出来ないのだ。許してくれ。

5月27日(金)ソフトバンク 7-0 広島
5月28日(土)ソフトバンク 11-1 広島
5月29日(日)ソフトバンク 8-0 広島

・・・・・・・!!!!!!

寿命、リアルに1週間は縮んだだろうな

野球ファンなら納得してくれると思うのだが、ここまで完膚なきまでに叩きのめされると、不思議と悔しくない。
僕の場合は一周まわって楽しさを感じることすらある。

そう。
大敗した試合は、案外、愚痴が出てこなかったりするものだ。
それはなぜか。

99%負け試合だと覚悟しているからだ。
1%も勝つ期待をしていない。
だから悔しくない。だから愚痴も出ない。

つまり、

”勝利への期待値と敗戦後の愚痴の量は比例する”

こういうことが言えると思う。

この話を理解することが出来れば、試合結果によって自分の言動が振り回されてしまうというのも、徐々に減っていくことだろう。

「あと一本が出ない」と嘆けるのは「あと一本の状況」がつくれた時だけ

ここまで長々と書いてきたが、僕が出した結論は、これだ。

”タラレバが言える幸せ”

これは前述したホークスとの3連戦が大いに糧となっている。

あの試合はタラレバを言う隙すら一切与えてくれなかった。
文字通り、投打に圧倒された。それも3試合続けてだ。

「完敗」という2文字があそこまでしっくり来る試合もそう多くない。
「何も言えねぇ」のネガティブバージョンとして浸透しても良いな。

それを思い返すと、どうだ。

昨日の楽天戦。
見どころが沢山あったじゃないか。
勝利への期待を膨らませるシーンも一杯あった。

幸せなことだ
それを噛み締めずにイライラするなんて損じゃないか。
ましてや他人にぶつけるなんて愚の骨頂。

そうならないためにも、

「タイムリー欠乏症」に着目するよりも
「2桁安打を放った」ことに着目する

「いつもあと一本が出ない・・・」と嘆くよりも
「あと一本の状況を沢山つくれた」と前向きに捉える

そう心掛けることが出来れば、自然とイライラもおさまってくるだろう。


おわりに

今回の話を一言でまとめると

”ドン底を味わった人間は強い”

ホークスとの3連戦、確かに、今思い出すだけでも胸がキリキリする。
出来ることなら、あんな試合は見たくなかった。
誰だってそう思うだろう。

だけど。
いいや、だからこそ。

あの試合があったからこそ、試合結果や勝敗にかかわらず、ポジ要素を見つけるのが上手になった。そう解釈することも出来るんじゃないか?

ホークスとの3試合でポジ要素を見つけることは出来なかったが「ポジ要素を探しても全く見つからない」ことを経験することが出来た。
今振り返れば、それこそが最大のポジ要素だった。

僕は、そう思いたい。


<サムネイル画像>

カープに関連した画像を探していたら、堂林翔太セットが出て来たので、まあこれでいいか、と思ったのでこれにした。

この画像、良く覚えてるわ。
オムレツを見て記憶が活性化された。

確か、かなり長丁場の試合だったんだよ。
それで、最後の最後、堂林がね、決勝打かサヨナラ打を放ったんだ。
ほんで、堂林グッズを持ち出して来て、写真におさめたんだな。
たぶんTwitterにあげるためだろう。やることが若いな。

ロクに飯も食べずに見てたから、お腹空いちゃってさ。
野球が終わると、途端に空腹の自分に気付くよね。
とりあえずオムレツでもつまんで腹の足しにするかと思って、つくったんだよな。
祝杯もあげたはずだ。ココにお酒はうつってないけども。

オムレツ、コイホーって、ケチャップで書いてるね。
ちなみにこれ、大学生の頃ね。うつってる部屋の感じで分かる。
今の僕なら、ケチャップで文字を書こうとはしない。

・・・

”コイホーって、昨日の楽天戦、負けたんですけどね・・・”

おあとがよろしいようで。

それでは、また。

(3205字)

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