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【夢日記】僕の兄は〇〇が苦手らしいが表現の仕方が予想の斜め上だった

【※注意※】

今日の夢は、実在する人物でありながら、且つ、世間に名前が通った人物でもあるため、イニシャルを記すのもマズいだろうと判断して「〇〇」と書くことにしました。

前回、所詮夢の話ですから、みたいな言い訳を用いて、具体的なワードを出した際、モヤモヤが拭えなくって。やっぱり夢の話だとしても、ネガティブキャンペーン的なことはやめた方が良いよな、と思った上での措置です。

※前回の記事

今回は、前述した夢の内容よりも、かなりハードな感じじゃないかな、と思ったのもあって「〇〇」で統一することに決めました。



僕の兄とご飯を食べながら雑談に興じていた。

テーマは、ニコニコ動画が全盛期だった頃の時代、且つ、僕と兄が良く見ていた頃、年代で言えば、2008年辺りから、大体、2015年ぐらいまでになるのだろうか、そこら辺の過去を振り返りながら、あんなことがあった、そんなこともあった、などと、くっちゃべっていた。

兄「〇〇ってのも居たな。アイツは、昔も今も、好きになれないねぇ」

ぶっきらぼうな感じで話し始めたと思ったら、すっくと立ち上がり、

兄「俺がなんで〇〇のことが嫌いかっていうと、見るからに、整形を繰り返して来たんだろうなぁって顔が、いけ好かないのよ」

憎々しげな表情を浮かべながら、そう言い放つ兄を見て、僕は、

(いったい何があったんだ?)
(私怨が絡んでいるとしか思えないぞ?)
(具体的な嫌がらせでも受けたのだろうか?)

などなど、様々なことに思いを巡らせてみたが、どう考えても、兄と〇〇に繋がりは無いだろう、という結論に行き着いた。そもそも兄は一般人だ。接点は何も無い、はず。はず、なのだが、友達の友達は〇〇が一般人だった頃に知り合いで~、といった展開も有り得るのだろうか、とも考えたりした。

しかし、兄の形相を見ると、とてもじゃないが聞こえなかった。口には出さずとも「俺の前で『〇〇』ってワードを出すのはNGだ」と言わんばかりだった。話の流れも相まって、今まさに、散々溜め込んできた負の感情を放出しているのだろう。であるならば、僕は、弟として、受け止めるべき義務がある。

ある・・・。ある、のか?。良く分からなくなってきたが、今の僕に出来ることは、それしか思い浮かばなかった。いや、ただただ静観することしか出来なかった、と言った方が正しいのであろうか。

そんな逡巡を繰り返していると、兄が再び、怒気を込めながらも語調は抑えめに、といった口調で、淡々と話し始めた。

兄「おっ、そうだ、ココに良いのがあるじゃないか」

そう言うと、ご飯が置かれたテーブルの上にあった、目玉焼きを乗せたお好み焼きのお皿を持って、

兄「俺がどれぐらい、〇〇の顔がいけ好かないのかっていうのを、このお好み焼きを使って、説明してやろう」

そう言い、さっきまでの、見るだけで息をのんでしまうような、怒りに満ちた人相からは一転して、不敵な笑みを浮かべながら、兄はキッチンへと移動していった。僕は付いて行くしかなかった。とてもじゃないが、異議申し立てを出来るような空気感じゃなかった。

確かに、兄の表情は、さっきまでと比べれば、パッと見た感じ、楽し気にも見えるのだけれど、目に見えない、オーラというべきか、雰囲気というべきか、そういうものは、誰がどう見ても、ポジティブよりもネガティブだったし、プラスよりもマイナスだった。そんな情動を敏感に感じ取った僕は、何も言うことが出来ず、ただただ付き従うことしか出来なかった、そんなわけなのである。

キッチンに着くと、包丁や料理バサミなど、食材を切ったりするために使用する調理道具を、家にあるぶんだけ集め始めた。ちなみに、その間は、何も言葉に発することもなければ、表情も、無表情という言葉がしっくりくるぐらい、感情を感じ取れなかった。僕にはそれが、かえって、恐怖感を助長されていたようにも思えた。

そして、準備を済ませたらしい兄は、おもむろに、お好み焼きを取り上げて、

兄「このお好み焼きを、〇〇の顔だと思って、見ててくれよな」

そう言うやいなや、包丁でお好み焼きを切っては流し台に置いて、そんなことを繰り返して、全ての包丁を使い切ってしまったのだ。

その動作を行なっている途中、兄は、さも愉快そうに、

「要するに、色んな場所で整形手術を頼んでいるわけよ」
「だから、見る人が見れば、顔がもう、ガタガタなわけ」
「遠目に見ると可愛く見えるかもしれないが、ありゃツギハギだ」

などなど、誰に聞かせるでもない口調で、しかし、表情は、包丁でお好み焼きを切るごとに「無」から「嬉」へと変化しているのが窺えた。

そして、包丁を使い切った後、お好み焼きの一片を手で掴み、今度は料理バサミで、細かく切り刻み始めた。「サイコロステーキ」ならぬ「サイコロお好み焼き」といった具合に、だ。

キッチンは、みるみるうちに汚くなっていった。目玉焼きを乗せていたこともあって、黄身が潰れて、色んなところに飛んで行ったのも、汚さを助長させていたように思われる。

僕は、見るに堪えない、といった感じで目を逸らした。しかし、兄は、何かに取り憑かれたように、料理バサミでお好み焼きを切り刻んでいる。それも、無言、且つ、無表情で。

やがて、もうこれ以上細かくすることは出来ない、といったところまで、お好み焼きをメチャクチャにした後、兄は、吐き捨てるように、言った。

「これが〇〇の成れの果てだ・・・。」

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