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2駅でさっと読み終えて、7駅分引き摺ってしまう。
夜眠りにつく前に読んで、朝まで眠れなくなるような物語を集めました。
これは、あなたの知らない誰かの物語。
*こちらは全て僕では…
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#短編小説
僕たちはもう二度と、友達には戻れないかもしれない
縛られるのが嫌いだから。
僕たちはそう言って互いに他の人と遊んでた。
別に特別なことはない。それが当然だと思ってたし、別れる時は別れるのだと思ってた。
どれだけ会える距離に居ても、どれだけ互いが暇でも、2人がそうしたいと思うまでは会うことも、ましてや電話をすることもなかった。
彼女との相性はよかった。
身体的な相性以上に、精神的に相性が良く、相手をストレスだと感じることもほとんどなかった。特
あの夜に忘れ物をしてきたから
彼女とはバイト先の居酒屋で知り合った。
好きな歌手、好きな曲、性格も大体同じ、味付けは辛口が好みで、嫌いな食べ物は二人ともグリンピースだというところまで同じだった。
そんなだったから、気付いた頃には互いに惹かれあっていたんだと思う。
それでも、互いに「好き」とか「愛してる」の言葉を口にすることはないまま時間だけが過ぎていった。
「ねえ」
少し後ろを歩く彼女のほうを振り返る。バイト先のお世話に