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命の危険から逃げる日々

めっちゃハードボイルドなタイトルになっていますが
まんざら嘘でもない生活をしなければならない今のNY

日本でもNYに住むアジア人女性がマンションの入り口で突然入ってきた大きな男に殴る蹴るなどの暴行を受けた動画がYahoo!Newsでも取り上げられていましたが
2020年にコロナが蔓延してから
アジア人に対する差別、暴力が加速しています。

3月後半からNYではマスクの着用義務がほぼ無くなり
コロナはもう終わった!!と感じられるようになりつつありますが
毎日入ってくるアジア人に対しての差別や暴力のニュースは後をたちません。

無差別にいきなり殴られる
リンチにされる
ハンマーで殴られる
罵られる
こんな事件がほぼ毎日報告されていて
それによって亡くなられてしまった人も少なくありません。

NYの地下鉄は日本のようにホームドアは付いていないので
突然後ろから押されてしまう事件が増えていて
最近ではホームで電車を待っている時も線路側では待たずに壁を背にして待つなど個人で危険から身を守らなければ
いつ何が起きるか分からない状況です。

またドラッグの使用も多くなっていて
最近では日中の電車の中で人目を気にせず腕をまくり注射を打つ人や
子供たちが歩いている道の横で座って注射を打っている人がいたりとパブリックな場所でも当たり前のようにそんな光景を目にするようになりました。



それでもNYが好き


アジア人に対しての暴力や差別は本当に許せません。
狙われるのはいつも女性や高齢者ばかりで
犯罪を犯すのは貧困層が多く
コロナ後に明らかに犯罪が増えたことを考えると
格差がさらに大きく広がったのかなと思います。

少しずつ観光客も増えてきて
日本からやって来ている人も増えて来ているそうですが
正直今のNYは数年前のような安全な街とは決して言えません。
いつ自分や自分の身近にいる人に危険が晒されるか本当に分からない状況になっています。

けどこの街が好きだし
この街に住みたいと思うし
この街で挑戦したいという気持ちは日に日に増しています。

その大きな理由の一つとしてやはりこのNYという街は
挑戦する人に対してのリスペクトやサポートが素晴らしいということ。

NYはアメリカ人ですらここはアメリカじゃないというぐらい
アメリカ人以外の人種が多く住んでいて
世界各国から多方面でチャレンジしに来ている人が多くいます。

先にも話したように中には差別をする人たちもいますが
ダイバーシティだからこそ挑戦者を受け入れ応援してくれる人たちも沢山います。
あとおそらくですがチップの文化やドネーション(寄付)の文化が根付いていることも大きく関係しているはずです。

いいサービス、良いものに対してちゃんとした対価を払って示す。

僕にはこの文化が合っているなと最近つくづく感じます。
それはお金という対価だけではなく
気持ちを表現するという意味でも素敵だなと思うことが沢山あって
僕が20歳の時初めてNYに1人でやって来たときに感じたことなのですが
スーパーやカフェなどのレジに行って会計をするときに
お客さんがレジの店員に対して特別なことをした訳でもないのに「ありがとう!」と自然に言っているのを聞いた時に、なんて素晴らしいことなんだろうと感じたことを今でも鮮明に覚えています。

僕はそれまで日本で普通の業務をしているレジの店員にありがとうなんて言ったことはなかったし、言っている人を見たこともありませんでした。

それからは日本でもありがとうとなんでもない会計の時でもレジをやってくれている人には言うように心がけるようになりました。

他にも全く知らない道を歩いている人に
「その服素敵だね!」
とかって言うことってこの街では当たり前にあって
言われた方も言った方もそれだけで少しHappyになるその文化が根底にあるからこそ、例え外国人であっても挑戦する人に対してのリスペクトやサポートがあるんだろうなと感じます。

生活するだけで危険だし
物価もめちゃくちゃ高くて
VISAもキープし続けなければならなくて
決して生活するのは楽ではないですけど

僕はそんなNYに住む人たちに本当に支えられて
今の自分が生活できているなと感じているので
絶対に自分の舞台で本当に観てよかったなと感じてもらえる舞台を作りたいと思っています。


いや、絶対に作ります。






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