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才能なんてない!

もう何年も同じ作品の台本に向き合って書いているが
僕は天才でもなければ本を書く才能もないので

書けない、何も出てこない!

なんてことは1週間のうち4〜5日間あったりする。

作家がスランプに陥って書けないとか言うけど
僕の場合はスランプ以前に本を書く才能がそもそもない。

今まで本を書く勉強もしてきてないし
前にも書いたが
自分自身で書いた作品は今から17年も前のことで
その時だって劇団の先輩の添削があって成り立った作品だ。

さらに今書いている作品は特攻隊という
実際に起きた歴史の中の出来事を扱っているので
その当時世界で起きていた歴史的背景や時間軸なども考慮して
物語を書いていかなければならない。

そりゃそりゃ無茶苦茶大変で
そんなしんどい思いを5年以上も続けながら
少しづつ書き進めている。

それ以外にも自分の生活のこと
3年事に更新しなければならないVISAのこと
日本にいる家族のことなども考えて生活しなければならない。

なぜそんな苦しい思いをしてでも書いているのか?

僕にも正直分からなくなることがある
だってもしこの作品のことを考えずに
例えば今自分がメインの収入源としてやっている
ラーメンポップアップをもっと軌道に乗せることにフォーカスすれば
収入は上がり好きな物は買えるし
好きな物を食べに行くことももっと自由にできる。

けど諦めるわけにはいかない。
今投げ出す訳にはいかない。

それはプライドだったりエゴも当然あるだろう。
これだけ自分の周りの人に来年NYで舞台をやると公言しているし
前回リーディングをして自分の親しい俳優仲間に
出演の期待もさせている。

その期待を裏切りたくないという想いもある。

けどそれ以上に僕は演劇という一つの芸術の力を信じているから
これだけ苦しくてもなんとか踏ん張って
頑張り続けることができているような気がする。

演者としても観客としても
演劇で僕の人生は大きく変わった。

ただ感動したとかそんなレベルじゃない。
自分の人生を考えさせられたし
今の自分には何ができるのか
世界にどんなことが貢献できるのか
本当に感動し心と魂を揺さぶられた時に
人は外(世界)に対して何かしらのアクションを起こす。

それが人への理解や優しさに繋がったり
自分の見つめるきっかけになったり
親や家族との関係を見つめるきっかけになったり

僕は演劇そして映画を通して成長し考えるきっかけを得てきた。

それは僕の人生にとっては本当にかけがえのないもので
それを身をもって体験しているからこそ
自分の作る演劇の力で
観客に自分と同じような体験をしてもらうきっかけを作りたいなと思うし
普通の人にはまだなかなか馴染みのない演劇の魅力を伝えて
もっと演劇を好きになってもらいたいという想いがある。

だからしんどくてもストレスで髪の毛が抜けても
今の作品にしがみついて執筆し続けられている。

本当にやりたいことをやる。

特別な環境にない限り自分の人生の責任は自分自身にあるし
どんな生き方をしようと自分の勝手だ。
人様に迷惑させかけなければどんな生き方をしてもいいと思っている。

だったらその中で好きなことやればいいじゃん。
気が済むまで挑戦したらいいじゃん。
誰に文句言われたり非難されても
自分で責任取れるなら
外からのガヤなんて無視して
本当にやりたいことに挑戦してみたらいいと思う。

世界には本当にいろんなん人がいて
僕の挑戦なんて比にならないくらい
もっと大変な想いや状況の中で夢を追って挑戦している人は沢山いる。

才能なんて関係ない。
挑戦したいからやってる。
理由なんてそれだけだ。

ああだこうだ理由をつけて挑戦せずにいるのは
失敗を恐れているから
周りの目を気にしているから
できなかった自分を認めたくないから
全て注意が自分に向いていて
頭でばかり物事を考えていて
世界(外)には全く向いていない。

何かに挑戦したいと思っている人がいたら
まずは世界に目をむけてみるといいと思う。
そして頭でやらない理由を考えるのではなく

やりたい理由を心に聞くこと。

そしてその心に従うことの方が
自分だけでなく自分を応援してくれる人も
幸せにするんじゃないかなと思う。


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