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そんなはずじゃなかった…

4月ももう終わろうとしています。
NYは今がちょうど桜が満開の時期で公園に行くと日本のピンクの鮮やかな桜ではありませんが薄いピンクの桜を見ることができます。

VISAの更新の手続きも最終段階に入りまして
あとはアメリカにある俳優組合(ユニオン)からのLetterを1通待つだけ。
それが届けばすぐに更新の資料を移民局に送ることになります。
※今回の資料も合計で700枚近くになりました

VISAがちゃんと更新できなければ僕のブロードウェイへの道も
また考え直さなければならなくなるので
無茶苦茶重要なんです。

おそらくなんの問題もなく更新でいると思ってはいるのですが…


さてVISAのことは一旦置いといて
オフブロードウェイの進行状況ですが
役者陣は僕の中では決まりつつあり、あと2人決まれば役者は揃います。
台本も2月に一時帰国した際に先輩方に色々アドバイスを頂いたおかげで、さらによくなって来ました!
ここまでは少しずつですがいいペースで進んでいます。

しかし制作側、スタッフや劇場探しなどは現在動いているのは僕だけなのもあり大きな進展は一向にない状況です。

NYや他のアメリカの州でもう何年も演劇に携わっている方にいきなり初めましてのDMを直接送りお話を伺ったり、またその方々から紹介された方とお話をしたりと以前に比べたら情報は少しずつ増えて来てはいるのですが、新しい情報を手に入れた事でなるほどなと自分の現在地がはっきりし良かったなと思う反面、中にはNYでお芝居をやるということがどれだけ大変なことなのかということを突きつけられる情報もあったりで、頭を抱えていたりもしています。

その頭を悩ませる情報の一つだったのが
ブロードウェイで公演をするときに必要な役者以外のスタッフの情報です。

僕は日本の小劇場で長年活動してきたこともあり
100席くらいのキャパの公演で必要なスタッフの数というのは分かっているつもりでいました。
もちろん舞台の内容によって必要な人材というのは少し変わっては来ますが、
基本は舞台監督、照明、音響、衣装、受付(宣伝や広報などはここでは省いています)で、照明に2人必要だったりしますが、僕が今まで100席規模の舞台でやってきたお芝居というのは役者を除くと6〜7人くらいチームでやってこれました。

しかしNYの舞台はそうはいかないみたいなんです。

Stage Manager,
Scenic Design,
Costume Design,
Lighting & Video Design,
Original Music & Sound Design,
Song Composition & Arrangement,
Assistant Scenic Design & Props Master,
Assistant Costume Design,
Assistant Lighting Design & Master Electrician,
Production Stage Manager,
Assistant Director,
Production Manager,
Technical Director,
Production Intern,
Co-Producers


なんと15の役職!
ただこれはマキシマムの人数です。
ミニマムであっても11の役職は必要だといいます。

さらに僕は今回の舞台を日本語で上演しようと考えているので
舞台上で英語字幕を反映させる人も必要です。


さらに
ここにお金を集める人やプロデューサーの下で管理統括をするジェネラルマネージャーが必要だったり
少なく見積もっても自分の舞台には15人は必要になってくるということが判明しました。


そんなはずじゃなかった…


さらに稽古の段階から各スタッフと色々打ち合わせをしていかなければならないので、その打ち合わせが始まる時点ではある程度報酬をお支払いできるだけのランニングコストも必要だということが分かりました。
当然役者にも払っていきます。
公演が終わった後に支払うって世界じゃないんです。


もう色んな意味で
チーーーーーンです。


てなわけで予算というのが例え100席規模の劇場公演であっても
日本とは比べものにならないくらいかかってくる
※最低でも500万円はかかるそうです
ことが分かって自信なんて無くなってしまったのですが

自分の書いた脚本だけは自信があるので
自分を信じて2023年4月の公演に向けて
これからも進んでいきたいと思います。

夜露死苦!!



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